初登場6位『君がトクベツ』、なにわ男子・大橋和也ファンの欲求を全力で満たす!? 映画興収ランキングトップ10
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【サイゾーオンラインより】
最新の全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、6月20~22日)で、吉沢亮が主演を務める映画『国宝』(6月6日公開)が、上映開始から3週目にして初の1位を獲得した。
目次
・吉沢亮主演『国宝』、実写版『リロ&スティッチ』から1位を奪取
・初登場6位『君がトクベツ』、高評価のワケ
・初登場10位『28年後...』、内容は「親しみやくわかりやすい」
・『名探偵コナン 隻眼の残像』、141億突破
・全国映画動員ランキングトップ10(6月20~22日、興行通信社調べ)
吉沢亮主演『国宝』、実写版『リロ&スティッチ』から1位を奪取
6月23日発表の全国週末興行成績ランキングで首位に立った『国宝』は、小説家・吉田修一氏の同題原作(朝日新聞出版)を吉沢亮主演で実写化。歌舞伎界を生きる男の激動の人生を描いた作品で、徐々に口コミが広がり、公開初週末は3位、2週目は2位と順位を上げていった。
封切りから3週目の週末3日間も観客動員34万8000人、興行収入5億1500万円と、前週を上回る数字を記録し、ついに1位を奪取。累計興収は21億円を突破した。
前回まで2週連続1位を獲得していたディズニーアニメの実写版『リロ&スティッチ』(6月6日公開)は、今回2位へと順位を下げたが、累計興収18億円を記録。また、前回から3位をキープした『フロントライン』(6月13日公開)は、累計興収8億円を超えている。
初登場6位『君がトクベツ』、高評価のワケは“ファンの欲求を全力で満たす作風”?
そのほか、今週は6位に畑芽育と大橋和也(なにわ男子)がダブル主演するラブコメディ『君がトクベツ』、10位にイギリス・アメリカ合作のサバイバルホラー『28年後...』がそれぞれ初登場(いずれも6月20日公開)。
『君がトクベツ』は漫画家・幸田もも子氏が「別冊マーガレット」(集英社)にて連載していた同題作品を実写化。トラウマがあってイケメンを嫌悪している女子高生・若梅さほ子(畑)は、母親が営む定食屋に来店したアイドル・桐ヶ谷皇太(大橋)の過剰なファンサービスを拒否。しかしその後、皇太やほかの芸能人たちとも顔を合わせるようになる中で変化が起きるが……というストーリーだ。
大橋演じる皇太はアイドルグループ・LiKE LEGEND(ライクレ)のリーダー。メンバーの遊馬叶翔役で木村慧人(FANTASTICS)、来栖晴役で山中柔太朗(M!LK)、榛名優生役で大久保波留(DXTEEN)、成瀬一生役でNAOYA(MAZZEL)も出演。佐藤大樹(EXILE、FANTASTICS)も別のバンドのメンバー・SHO役で起用されているほか、かつてHKT48やIZ*ONEとして活動した矢吹奈子が人気女優・七瀬えみかを演じている。
同作について、映画ライターのヒナタカ氏は以下のように語る。
「公開から3日間で動員9万7674人、興収1億4005万3280円と、248館の中規模公開作品としてはなかなかの好成績で、やはり実際にアイドルとして活動する大橋らの人気があってこそでしょう。昨年12月公開の同じく畑芽育がヒロインを務めた『うちの弟どもがすみません』は、同時期に話題作が並んでいたこともあり、327館での公開で初日から3日間の成績は動員6万8000人、興収9400万円スタートとやや苦戦気味でした。今回は若者向けの胸キュン映画がそれほどは競合していないタイミングでの公開されたことが功を奏したのかもしれません」
なお、大橋は昨年公開の天海祐希主演『映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』にメインキャストの一人として出演していたが、ヒナタカ氏によれば、その演技をめぐり、「彼を知らない人から賛否が寄せられていた」とのこと。
「対して今回の『君がトクベツ』では、純粋かつ誠実でかわいらしい性格に“全振り”したような国民的アイドルという役柄を好演しており、”推し”から擬似的にグイグイこられたり、イチャイチャできるというファンの欲求を全力で満たす方向へと舵を切った作風も、高評価につながったでしょう。畑が極端ながら切実な気持ちを持つ“陰キャ”を見事に演じ切っているのも、共感を呼びやすいポイントですね。正直に言って、劇中のスキャンダルの扱いはやや都合の良いものにも感じてしまったのですが、現実に起こるスキャンダルは得てして苦しく悲しいものですから、こうした“推しの善性”をとことん信じる創作物もあっていいと思います」(同)
初登場10位『28年後...』、サバイバルホラー作でも内容は「親しみやくわかりやすい」
続いて10位にランクインした『28年後...』は、人間を凶暴化させるウイルスが蔓延した世界を舞台にしたサバイバルホラー『28日後...』(2002年)、『28週後...』(07年)に続く、28シリーズの3作目。ウイルスによる恐怖のパンデミックから28年後、生き延びた人々が小さな孤島で暮らす中、父親のジェイミー(アーロン・テイラー=ジョンソン)と、島を一度も出たことのない12歳の息子・スパイク(アルフィー・ウィリアムズ)が、ある目的を実行するために島を出て、“人間が、人間ではなくなっている世界”を目撃してしまい……といった内容だ。
「全米ではシリーズ最大のオープニング興行収入となる3000万ドルで2位という好スタートを切ったことと比べると、日本での10位スタートは苦戦とみることもできますが、R15+指定作品かつ(劇中ではゾンビではなく「感染者」と呼ばれる存在ではあるものの)“ゾンビ映画”というややニッチなジャンルではあるので、それほど悲観するほどではないでしょう。現在、VODサービスでは『28日後...』『28週後...』の視聴ランキングが上位となっており、注目度もそれなりにあるといえそうです。『28年後…』は3部作構想で製作され、今回の次作につながるラストは賛否を呼んでいるものの、続きを見たいという声も続出しており、次作『28年後:ボーン・テンプル(原題)』は26年1月に全米公開予定のため、日本でも早めの公開を期待したいです」(同)
そんな同シリーズだが、「過去2作を見ていなくてもまったく問題なく楽しめる」とのこと。
「いわゆる『毒親』を持つ少年の“通過儀礼”を描く物語や、日本でも大ヒットした『教皇選挙』のレイフ・ファインズの重要な役どころなど、残酷なシーンを除けば、親しみやくわかりやすい、シンプルながら見応えのある内容といえます。前週5位だった日本のホラー映画『ドールハウス』が4位にランクアップするヒットをしている今だからこそ、海外のホラーにも触れる機会になってほしいですね」
『名探偵コナン 隻眼の残像』、141億突破で国内の歴代映画ランキング18位に
一方、今回は9位に『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』(1月17日公開)が再登場。4月9日~6月25日の毎週火曜深夜に日本テレビ系列でテレビアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』(以下、ジークアクス)が放送されていたが、これに先駆けて1月に公開された『ジークアクス』の前日譚『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』は興収32億9649万円を突破する大ヒットを呼んでいた。
テレビ放送版が今月25日に最終回を迎え、それに合わせて同20日から再上映された『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』が見事トップ10入りしたことからも、『ジークアクス』の世界観や「ガンダム」シリーズそのものの人気の高さがうかがえる。
また、今回8位の『名探偵コナン 隻眼の残像』は累計興収141.7億円をあげており、国内で上映された歴代映画の興収ランキングでは『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(23年公開/最終興収140.2億円)を抜いて18位となった。
全国映画動員ランキングトップ10(6月20~22日、興行通信社調べ)
1位:『国宝』
2位:『リロ&スティッチ』
3位:『フロントライン』
4位:『ドールハウス』
5位:『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』
6位:『君がトクベツ』(初)
7位:『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX』
8位:『名探偵コナン 隻眼の残像』
9位:『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』
10位:『28年後...』(初)
最新の全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、6月20~22日)で、吉沢亮が主演を務める映画『国宝』(6月6日公開)が、上映開始から3週目にして初の1位を獲得した。
目次
・吉沢亮主演『国宝』、実写版『リロ&スティッチ』から1位を奪取
・初登場6位『君がトクベツ』、高評価のワケ
・初登場10位『28年後...』、内容は「親しみやくわかりやすい」
・『名探偵コナン 隻眼の残像』、141億突破
・全国映画動員ランキングトップ10(6月20~22日、興行通信社調べ)
吉沢亮主演『国宝』、実写版『リロ&スティッチ』から1位を奪取
6月23日発表の全国週末興行成績ランキングで首位に立った『国宝』は、小説家・吉田修一氏の同題原作(朝日新聞出版)を吉沢亮主演で実写化。歌舞伎界を生きる男の激動の人生を描いた作品で、徐々に口コミが広がり、公開初週末は3位、2週目は2位と順位を上げていった。
封切りから3週目の週末3日間も観客動員34万8000人、興行収入5億1500万円と、前週を上回る数字を記録し、ついに1位を奪取。累計興収は21億円を突破した。
前回まで2週連続1位を獲得していたディズニーアニメの実写版『リロ&スティッチ』(6月6日公開)は、今回2位へと順位を下げたが、累計興収18億円を記録。また、前回から3位をキープした『フロントライン』(6月13日公開)は、累計興収8億円を超えている。
初登場6位『君がトクベツ』、高評価のワケは“ファンの欲求を全力で満たす作風”?
そのほか、今週は6位に畑芽育と大橋和也(なにわ男子)がダブル主演するラブコメディ『君がトクベツ』、10位にイギリス・アメリカ合作のサバイバルホラー『28年後...』がそれぞれ初登場(いずれも6月20日公開)。
『君がトクベツ』は漫画家・幸田もも子氏が「別冊マーガレット」(集英社)にて連載していた同題作品を実写化。トラウマがあってイケメンを嫌悪している女子高生・若梅さほ子(畑)は、母親が営む定食屋に来店したアイドル・桐ヶ谷皇太(大橋)の過剰なファンサービスを拒否。しかしその後、皇太やほかの芸能人たちとも顔を合わせるようになる中で変化が起きるが……というストーリーだ。
大橋演じる皇太はアイドルグループ・LiKE LEGEND(ライクレ)のリーダー。メンバーの遊馬叶翔役で木村慧人(FANTASTICS)、来栖晴役で山中柔太朗(M!LK)、榛名優生役で大久保波留(DXTEEN)、成瀬一生役でNAOYA(MAZZEL)も出演。佐藤大樹(EXILE、FANTASTICS)も別のバンドのメンバー・SHO役で起用されているほか、かつてHKT48やIZ*ONEとして活動した矢吹奈子が人気女優・七瀬えみかを演じている。
同作について、映画ライターのヒナタカ氏は以下のように語る。
「公開から3日間で動員9万7674人、興収1億4005万3280円と、248館の中規模公開作品としてはなかなかの好成績で、やはり実際にアイドルとして活動する大橋らの人気があってこそでしょう。昨年12月公開の同じく畑芽育がヒロインを務めた『うちの弟どもがすみません』は、同時期に話題作が並んでいたこともあり、327館での公開で初日から3日間の成績は動員6万8000人、興収9400万円スタートとやや苦戦気味でした。今回は若者向けの胸キュン映画がそれほどは競合していないタイミングでの公開されたことが功を奏したのかもしれません」
なお、大橋は昨年公開の天海祐希主演『映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』にメインキャストの一人として出演していたが、ヒナタカ氏によれば、その演技をめぐり、「彼を知らない人から賛否が寄せられていた」とのこと。
「対して今回の『君がトクベツ』では、純粋かつ誠実でかわいらしい性格に“全振り”したような国民的アイドルという役柄を好演しており、”推し”から擬似的にグイグイこられたり、イチャイチャできるというファンの欲求を全力で満たす方向へと舵を切った作風も、高評価につながったでしょう。畑が極端ながら切実な気持ちを持つ“陰キャ”を見事に演じ切っているのも、共感を呼びやすいポイントですね。正直に言って、劇中のスキャンダルの扱いはやや都合の良いものにも感じてしまったのですが、現実に起こるスキャンダルは得てして苦しく悲しいものですから、こうした“推しの善性”をとことん信じる創作物もあっていいと思います」(同)
初登場10位『28年後...』、サバイバルホラー作でも内容は「親しみやくわかりやすい」
続いて10位にランクインした『28年後...』は、人間を凶暴化させるウイルスが蔓延した世界を舞台にしたサバイバルホラー『28日後...』(2002年)、『28週後...』(07年)に続く、28シリーズの3作目。ウイルスによる恐怖のパンデミックから28年後、生き延びた人々が小さな孤島で暮らす中、父親のジェイミー(アーロン・テイラー=ジョンソン)と、島を一度も出たことのない12歳の息子・スパイク(アルフィー・ウィリアムズ)が、ある目的を実行するために島を出て、“人間が、人間ではなくなっている世界”を目撃してしまい……といった内容だ。
「全米ではシリーズ最大のオープニング興行収入となる3000万ドルで2位という好スタートを切ったことと比べると、日本での10位スタートは苦戦とみることもできますが、R15+指定作品かつ(劇中ではゾンビではなく「感染者」と呼ばれる存在ではあるものの)“ゾンビ映画”というややニッチなジャンルではあるので、それほど悲観するほどではないでしょう。現在、VODサービスでは『28日後...』『28週後...』の視聴ランキングが上位となっており、注目度もそれなりにあるといえそうです。『28年後…』は3部作構想で製作され、今回の次作につながるラストは賛否を呼んでいるものの、続きを見たいという声も続出しており、次作『28年後:ボーン・テンプル(原題)』は26年1月に全米公開予定のため、日本でも早めの公開を期待したいです」(同)
そんな同シリーズだが、「過去2作を見ていなくてもまったく問題なく楽しめる」とのこと。
「いわゆる『毒親』を持つ少年の“通過儀礼”を描く物語や、日本でも大ヒットした『教皇選挙』のレイフ・ファインズの重要な役どころなど、残酷なシーンを除けば、親しみやくわかりやすい、シンプルながら見応えのある内容といえます。前週5位だった日本のホラー映画『ドールハウス』が4位にランクアップするヒットをしている今だからこそ、海外のホラーにも触れる機会になってほしいですね」
『名探偵コナン 隻眼の残像』、141億突破で国内の歴代映画ランキング18位に
一方、今回は9位に『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』(1月17日公開)が再登場。4月9日~6月25日の毎週火曜深夜に日本テレビ系列でテレビアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』(以下、ジークアクス)が放送されていたが、これに先駆けて1月に公開された『ジークアクス』の前日譚『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』は興収32億9649万円を突破する大ヒットを呼んでいた。
テレビ放送版が今月25日に最終回を迎え、それに合わせて同20日から再上映された『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』が見事トップ10入りしたことからも、『ジークアクス』の世界観や「ガンダム」シリーズそのものの人気の高さがうかがえる。
また、今回8位の『名探偵コナン 隻眼の残像』は累計興収141.7億円をあげており、国内で上映された歴代映画の興収ランキングでは『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(23年公開/最終興収140.2億円)を抜いて18位となった。
全国映画動員ランキングトップ10(6月20~22日、興行通信社調べ)
1位:『国宝』
2位:『リロ&スティッチ』
3位:『フロントライン』
4位:『ドールハウス』
5位:『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』
6位:『君がトクベツ』(初)
7位:『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX』
8位:『名探偵コナン 隻眼の残像』
9位:『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』
10位:『28年後...』(初)