最終回『夫よ、死んでくれないか』、安達祐実のSNS荒れるも……TVerで『天久鷹央』『Dr.アシュラ』を超え1位に!
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【サイゾーオンラインより】
テレビ東京系「ドラマプレミア23」枠で放送中の深夜ドラマ『夫よ、死んでくれないか』の最終回が、6月23日午後11時6分より放送される。放送前には過激なタイトルが物議を醸したものの、いまや多くの支持を集める注目作といえる。
目次
・『夫よ、死んでくれないか』が『天久鷹央の推理カルテ』超え
・『夫よ、死んでくれないか』深夜ドラマならではの“攻め”の姿勢
・安達祐実の演技が「到達した域」
『夫よ、死んでくれないか』が『天久鷹央の推理カルテ』超え
丸山正樹氏の同名小説を原作とした同ドラマの主人公は、夫が突然失踪した麻矢(安達祐実)、夫の異常な偏愛に耐えきれず離婚を考えている璃子(相武紗季)、“モラハラ夫”に苦しみながら「理想の家庭」に縛られる友里香(磯山さやか)の仲良し3人組。それぞれの夫婦関係や、主人公たちの悲しい過去の事件が、激しく変わる展開によって描かれる。
同作はGP帯に比べ低予算の深夜ドラマながら、TVerで好成績が続いており、今月18日には全配信番組の視聴数ランキングで総合1位を獲得。
20日現在のお気に入り数は73.0万で、今期の深夜ドラマでは断トツ。テレビ朝日系『天久鷹央の推理カルテ』(60万)やフジテレビ系『Dr.アシュラ』(62.0万)など多くのGP帯のドラマをも上回っており、人気の高さがうかがえる。
ネット上では『夫よ、死んでくれないか』は放送前、その攻撃的なタイトルに「男女逆だったら大問題になってる」などと批判的な意見も多く、安達らキャストのSNSにまで「見ません」と書き込む人が相次いでいた。
ただ、この騒ぎで同作を知り、興味本位で見始めた視聴者が、派手なストーリーやテレ東らしい自由な演出の魅力に“沼った”というパターンも少なくないようだ。
『夫よ、死んでくれないか』深夜ドラマならではの“攻め”の姿勢
ドラマライターの北村有氏は、同作についてこう語る。
「深夜帯とは思えぬ挑戦的なタイトルと展開で、当初からSNSで賛否を巻き起こしました。タイトルのインパクトだけが独り歩きするかと思いきや、放送が進むにつれて視聴者の評価は一転。『夫を殺したい』と願う麻矢の激情の奥にある“痛みや孤独の連鎖”に光が当たったことで、単なる復讐劇ではなくなったのです。特に終盤に向けて、彼女自身の視野狭窄ぶりや思い込み、すれ違いの果てに訪れる真実が描かれたことで、『これは他人事ではない』と多くの視聴者が共感を寄せたのではないでしょうか。
また、重くなりすぎない演出バランスや、サスペンスの中に潜むユーモア、トリッキーな展開もドラマファンの心を掴みました。深夜ドラマならではの“攻め”の姿勢と、TVerでの見やすさが相まって、コア層からライト層へと口コミが広がり、最終回直前に1位という快挙につながったのだと思います」
安達祐実の演技が「到達した域」
同作はトリプル主演ではあるが、麻矢を中心に物語が描かれるため安達の主演感が強い。長らく“名バイプレイヤー”の印象が強い安達だが、2024年にNHK『3000万』、FODオリジナルドラマ『愛してるって、言いたい』、映画『三日月とネコ』(渡邊圭祐、倉科カナとトリプル主演)と主演作の放送・公開が続いたことから、改めて演技力の高さが注目されている。前出の北村氏が印象を話す。
「安達さんの主演ぶりは、視線や身振りひとつに“麻矢という女性の深層心理”がにじみ、まさに『長年のキャリアがあるからこそ到達できる域』にあったと感じます。過剰に演じることなく、でも決して抑えすぎない。その中庸の匙加減が、視聴者に不安や苛立ち、同情や戸惑いを自然と呼び起こしていたのではないでしょうか。
安達さんといえば、子役からキャリアを重ね、主演・助演を問わず第一線で活躍されてきました。近年も『ビリオン×スクール』(フジテレビ系)のAI役のようなクセの強い役柄や、『3000万』での静かに狂気に触れる母親など、振り幅のある演技で作品の軸を担っています。本作でも、時に“何かを抱えた静けさ”を纏いながら、トリプル主演という立て付けのなかで確実に主軸を引き受けていました」
各局がネット視聴数を重要視する中、大健闘している『夫よ、死んでくれないか』。最終回も大きな反響を呼びそうだ。
テレビ東京系「ドラマプレミア23」枠で放送中の深夜ドラマ『夫よ、死んでくれないか』の最終回が、6月23日午後11時6分より放送される。放送前には過激なタイトルが物議を醸したものの、いまや多くの支持を集める注目作といえる。
目次
・『夫よ、死んでくれないか』が『天久鷹央の推理カルテ』超え
・『夫よ、死んでくれないか』深夜ドラマならではの“攻め”の姿勢
・安達祐実の演技が「到達した域」
『夫よ、死んでくれないか』が『天久鷹央の推理カルテ』超え
丸山正樹氏の同名小説を原作とした同ドラマの主人公は、夫が突然失踪した麻矢(安達祐実)、夫の異常な偏愛に耐えきれず離婚を考えている璃子(相武紗季)、“モラハラ夫”に苦しみながら「理想の家庭」に縛られる友里香(磯山さやか)の仲良し3人組。それぞれの夫婦関係や、主人公たちの悲しい過去の事件が、激しく変わる展開によって描かれる。
同作はGP帯に比べ低予算の深夜ドラマながら、TVerで好成績が続いており、今月18日には全配信番組の視聴数ランキングで総合1位を獲得。
20日現在のお気に入り数は73.0万で、今期の深夜ドラマでは断トツ。テレビ朝日系『天久鷹央の推理カルテ』(60万)やフジテレビ系『Dr.アシュラ』(62.0万)など多くのGP帯のドラマをも上回っており、人気の高さがうかがえる。
ネット上では『夫よ、死んでくれないか』は放送前、その攻撃的なタイトルに「男女逆だったら大問題になってる」などと批判的な意見も多く、安達らキャストのSNSにまで「見ません」と書き込む人が相次いでいた。
ただ、この騒ぎで同作を知り、興味本位で見始めた視聴者が、派手なストーリーやテレ東らしい自由な演出の魅力に“沼った”というパターンも少なくないようだ。
『夫よ、死んでくれないか』深夜ドラマならではの“攻め”の姿勢
ドラマライターの北村有氏は、同作についてこう語る。
「深夜帯とは思えぬ挑戦的なタイトルと展開で、当初からSNSで賛否を巻き起こしました。タイトルのインパクトだけが独り歩きするかと思いきや、放送が進むにつれて視聴者の評価は一転。『夫を殺したい』と願う麻矢の激情の奥にある“痛みや孤独の連鎖”に光が当たったことで、単なる復讐劇ではなくなったのです。特に終盤に向けて、彼女自身の視野狭窄ぶりや思い込み、すれ違いの果てに訪れる真実が描かれたことで、『これは他人事ではない』と多くの視聴者が共感を寄せたのではないでしょうか。
また、重くなりすぎない演出バランスや、サスペンスの中に潜むユーモア、トリッキーな展開もドラマファンの心を掴みました。深夜ドラマならではの“攻め”の姿勢と、TVerでの見やすさが相まって、コア層からライト層へと口コミが広がり、最終回直前に1位という快挙につながったのだと思います」
安達祐実の演技が「到達した域」
同作はトリプル主演ではあるが、麻矢を中心に物語が描かれるため安達の主演感が強い。長らく“名バイプレイヤー”の印象が強い安達だが、2024年にNHK『3000万』、FODオリジナルドラマ『愛してるって、言いたい』、映画『三日月とネコ』(渡邊圭祐、倉科カナとトリプル主演)と主演作の放送・公開が続いたことから、改めて演技力の高さが注目されている。前出の北村氏が印象を話す。
「安達さんの主演ぶりは、視線や身振りひとつに“麻矢という女性の深層心理”がにじみ、まさに『長年のキャリアがあるからこそ到達できる域』にあったと感じます。過剰に演じることなく、でも決して抑えすぎない。その中庸の匙加減が、視聴者に不安や苛立ち、同情や戸惑いを自然と呼び起こしていたのではないでしょうか。
安達さんといえば、子役からキャリアを重ね、主演・助演を問わず第一線で活躍されてきました。近年も『ビリオン×スクール』(フジテレビ系)のAI役のようなクセの強い役柄や、『3000万』での静かに狂気に触れる母親など、振り幅のある演技で作品の軸を担っています。本作でも、時に“何かを抱えた静けさ”を纏いながら、トリプル主演という立て付けのなかで確実に主軸を引き受けていました」
各局がネット視聴数を重要視する中、大健闘している『夫よ、死んでくれないか』。最終回も大きな反響を呼びそうだ。