『特捜9』前作は初回視聴率9.3%でも「なぜ終了」? 『相棒』『科捜研の女』にも危機感

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サイゾーオンラインより】
 20th Century・井ノ原快彦主演の刑事ドラマ『特捜9』シリーズ(テレビ朝日系)の最終シーズン『特捜9 final season』が、4月9日午後9時よりスタート(初回は拡大SP)。ネット上では、終了する理由について「納得できない」との声も見られる。
目次
『特捜9』ファイナルの理由は「リアリティ」
展開が早く、リアリティを重視する刑事ドラマが増加
『特捜9』終了は「井ノ原快彦の事情」?
『相棒』『科捜研の女』終了に危機感
テレビ朝日の長寿ドラマシリーズ、なぜ多い?
『特捜9』ファイナルの理由は「リアリティを追求したい」
 故・渡瀬恒彦さん主演の前身シリーズ『警視庁捜査一課9係』から通算20作目となる『特捜9 final season』は、警視庁捜査一課特別捜査班の主任・浅輪直樹を演じる井ノ原をはじめ、羽田美智子、吹越満、田口浩正、Snow Man・向井康二、深川麻衣、中越典子、原沙知絵といったおなじみのキャストが続投。
 井ノ原は最終シーズン放送にあたり、「20年近い時間をともにしている方もいれば、途中から参加してくださった方もいます。作品の中で生きている方もいらっしゃいます。皆さんに『出会っていただいてありがとう』と伝えたい」などとコメントを寄せている。
 また、3月6日にテレ朝で行われた「2025年4月改編」説明会において『特捜9』のプロデューサー・大川武宏氏は、ファイナルを迎える経緯について「刑事ドラマの中では珍しく、人間性と行動力で事件を解決していくものだが、近年の刑事ドラマの背景として、リアリティというところを追求したいというところもあったため」などと説明。
 さらに、『9係』の頃は平の巡査だった浅輪が巡査部長に昇進し、今シーズンではついに警部に昇進することを明かしつつ、「『9係』の時は渡瀬さん演じる加納倫太郎が警部で係長でした。長い時間をかけて、その位置に直樹がきたっていうのが、本当に一つのゴールに到達できたんじゃないか」などと語った。
展開が早く、リアリティを重視する刑事ドラマが増加
 この理由について、元テレビ朝日プロデューサーの鎮目博道氏が印象を語る。
「ここのところ韓国の刑事ドラマの影響もあってか、比較的若年層をターゲットとした、旬の社会問題を反映させた、展開が早くてリアリティを重視する刑事ドラマが日本でも増えてきています。ターゲットも若いので、主人公はじめ登場人物も若い刑事が増えてきています。
 『特捜9』は世界観もできあがっていて、人間味に溢れた非常に良くできた刑事ドラマですが、さすがにシリーズ20作目ともなると、最近の刑事ドラマと比べて古さやテンポの遅さなどが目についてしまうのは無理もありません。また、ファン層もどうしても高齢化してきます。
 ストーリー的にも、長い間にいろいろなものを描きすぎてしまい、若干リアリティ的にも苦しくなってきているというのがひとつ終了させる理由となっているのではないかというのを、テレ朝の説明を聞いて思いました。これを機に『今という時代に合わせて』枠をリニューアルさせたいという思いはあるのではないでしょうか」
『特捜9』終了は「井ノ原快彦の事情」?
 ネット上では、「寂しいけど、終了させるタイミングとしてはベストかもね」「確かに主人公の年齢が上がっていくのに、立場がほとんど変わらない刑事ドラマってあるよね。『特捜9』みたいに年齢が上がって終わりを迎えるのは、いいことだと思う」と理解を示す声が散見される。
 一方、井ノ原が近年「STARTO ENTERTAINMENT」(旧ジャニーズ事務所)の取締役CMOを務めていることから、「会社の運営に専念するために、降板を申し入れたのでは?」と勘繰る声や、「リアリティうんぬん言ってるけど、結局、視聴率低迷が理由では?」と臆測する声も目立つ。前出の鎮目氏が話す。
「井ノ原快彦さんがSTARTO ENTERTAINMENTの取締役に就任したことで、井ノ原さんにとってドラマのレギュラーが負担になってきたのではないかということも考えられます。ドラマはバラエティなどに比べて拘束時間が長く、スケジュールを大幅に取られます。井ノ原快彦さんが会社のことを考えてさまざまな仕事をしなければならなくなっているので、負担が重すぎるドラマは終了させようということになったというのはあり得ると思います」
『相棒』『科捜研の女』終了に危機感
 なお、2024年4月期の前シーズンでは、初回と第3話で平均世帯視聴率9.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)をマークするなど健闘していた。
 しかし、広告売上に直結するコア視聴率(13歳~49歳)では1%台を記録するなど、若い層の取り込みに苦戦していたようだ。テレビ誌の編集者が話す。
「『特捜9』は23年4月期の『season6』から深川と向井を新レギュラーメンバーとして投入するなど、視聴者の若返りに対策を講じてきました。その効果で公式インスタグラムは多くの書き込みが寄せられていましたが、正直盛り上がっているのは向井ファンばかり……という印象も否めませんでしたね。また、『特捜9』がファイナルを迎えることで、同局の『相棒』や『科捜研の女』などの一部ファンが『終わってしまうかも……』と危機感を覚えているようです」
テレビ朝日の長寿ドラマシリーズ、なぜ多い?
 そもそもテレビ朝日はなぜ、『相棒』や医療ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』シリーズなど長寿ドラマシリーズが他局より多いのだろうか。ほかの局との違いについて、前出の鎮目氏に解説してもらった。
「違いは2つあります。テレビ朝日は他局よりも中高齢層をターゲットとした番組作りをしているというのがその1つ目です。若年層ターゲットだと、次々に新しい番組を編成して飽きさせないのが作戦として有効ですが、『お馴染みの番組』を習慣視聴する傾向が強い中高齢層では、長期シリーズ化させたほうが戦略的に有利です。なので、テレ朝にはシリーズドラマが多いのです。
 2つ目の理由は、テレビ朝日の親会社のひとつが『東映』だということです。東映は昔から刑事ドラマなどの制作が得意ですし、親会社ということでテレビ朝日に『東映枠』と呼ばれる放送枠を確保しています。ある意味『東映テレビドラマ部』はテレビ朝日の仕事をすることで維持されている側面があるのです。たとえば『相棒』シリーズも、『特捜9』も、制作しているのは東映です。ですので、東映枠のヒット作が長期シリーズ化することで、他局に比べてテレビ朝日はシリーズドラマが多くなるのです」
 好感度の高い人気シリーズだけに、「なぜ終わっちゃうの?」と疑問の声も多い『特捜9』。そこには、視聴者に明かされていない裏事情もありそうだ。
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