【温野菜・しゃぶ葉・ゆず庵】しゃぶしゃぶ食べ放題ランチおすすめは？ 栄養士が「しゃぶ葉」を選んだワケ
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お肉と野菜が一度にたっぷり食べられるしゃぶしゃぶ。ヘルシーなイメージもあって人気ですが、新年はちょっと贅沢に「食べ放題ランチ」はいかがでしょうか。今回は管理栄養士の猪坂みなみ先生に、人気のチェーン店「しゃぶしゃぶ温野菜」「しゃぶ葉」「ゆず庵」の2,000〜3,000円台で楽しめるコースの特徴やおすすめのだし＆サイドメニューについて教えてもらいました。
目次
・しゃぶしゃぶの栄養素的な特徴＆健康的に楽しむポイント
・【しゃぶしゃぶ温野菜】「温野菜コース」
・【しゃぶ葉】「ラムしゃぶ＆国産牛 食べ放題コース」
・【ゆず庵】「食べ放題ランチ」
・管理栄養士が選ぶおすすめ1位
しゃぶしゃぶの栄養素的な特徴＆健康的に楽しむポイント
――しゃぶしゃぶの栄養素的な特徴を教えてください。
猪坂みなみ先生（以下、猪坂） しゃぶしゃぶはお肉と野菜を一度に食べることができるメニューですので、たんぱく質やビタミン、ミネラル、食物繊維を効率よく摂取できます。特徴としては熱湯にくぐらせるセルフ調理で、肉に含まれる余分な脂質を湯に落とすことができるというメリットもあります。
――健康的に楽しむポイントはありますか？
猪坂 しゃぶしゃぶはたんぱく質と野菜のどちらも摂れる優良メニューですが、食べる食材が偏ると摂取できる栄養もバランスが悪くなってしまいます。
健康的に楽しむためには、「お肉の前に野菜類をたっぷり食べる」という食べ方がおすすめです。野菜で満腹感を得ておくと、その後のお肉やご飯、麺などの食べ過ぎを防止できます。
さらに、最初に野菜を食べて食物繊維を摂取しておくことで、その後に摂る糖や脂を吸着し、体外への排出を促す効果も期待できます。タレについては、濃厚なごまだれをたっぷりつけると、脂質や塩分などの摂りすぎにつながります。摂取エネルギーを抑えたい場合は、ポン酢のようなあっさりしたタイプのタレを選ぶと良いでしょう。
【しゃぶしゃぶ温野菜】「温野菜コース」3,608円（税込）
きのこのバリエーションが豊富で健康的
――しゃぶしゃぶ温野菜「温野菜コース」の特徴や栄養素について教えてください。
猪坂 温野菜のコースは、お肉、お魚、前菜、デザートと非常にバリエーション豊かなメニューの中から選べるという点が特徴です。
お肉は、牛ロース、イベリコ豚、三元豚、鶏肉、牛もつ、つみれなどの種類があり、野菜類は、白菜やねぎ、レタス、水菜、豆苗、にんじん、もやし、ニラ、トマト、玉ねぎ、えのき、舞茸、椎茸、ひらたけ、しめじと、いろんなものをバランスよく摂取することができます。
特にバリエーション豊富なきのこは、食物繊維が豊富で、とても低カロリーな食材です。ダイエット中の方は最初に野菜やきのこをたっぷり食べると良いでしょう。また、きのこには免疫力を高める効果が期待されているβグルカンも含まれています。風邪が流行しやすい今の時期には、積極的に摂取したいですね。
――おすすめの「だし」を教えてください。
猪坂 低エネルギーに仕上げたいなら、「牛テールと香味野菜の和牛だし」のようなさっぱり系を選ぶのが良いでしょう。香味野菜をじっくり煮込んだスープに、牛テールと和牛の旨みが加わっているため、お肉の旨みをより引き立ててくれるのではないでしょうか。
濃厚な味を楽しみたい場合は「有機大豆の濃厚豆乳だし」がおすすめ。豆乳には植物性たんぱく質や、骨の健康やホルモンバランスをサポートしてくれる大豆イソフラボンなどが含まれています。さらに、血流促進が期待できるビタミンEも含まれているので、手足の冷えが気になる人は豆乳ベースのだしで温まると良いでしょう。
――おすすめの「サイドメニュー」を教えてください。
猪坂 サイドメニューからは「うずらの味玉」をおすすめします。うずらの卵は普通の卵と比べて、ビタミンB2や鉄分、亜鉛などが豊富に含まれています。ビタミンB2は、糖質やたんぱく質、脂質の代謝をサポートしてくれますので、しゃぶしゃぶと一緒に食べるのは良いですね。
【しゃぶ葉】「ラムしゃぶ＆国産牛 食べ放題コース」3,409円（税込）
珍しい食材や風味を味わいたい人におすすめ
――しゃぶ葉「ラムしゃぶ＆国産牛 食べ放題コース」の特徴や栄養素について教えてください。
猪坂 しゃぶ葉の特徴は、ラム肉や、えび、小籠包など珍しいメニューが含まれるという点です。
だしも、一般的な和風ベースのものだけでなく、香ばしいにんにくやえびの風味が楽しめる「海老香るアヒージョだし」も選べます。ちょっと変わった新しいしゃぶしゃぶを楽しみたい人におすすめです。
ラム肉は高たんぱく・低脂肪で、脂肪燃焼を助けるL-カルニチンという成分を多く含みます。鉄分や亜鉛も豊富で、貧血予防や免疫力向上効果が期待できます。また、ビタミンB群が代謝をサポートし、エネルギー効率を高めるという利点もあります。
――おすすめの「だし」を教えてください。
猪坂 ラム肉の脂の旨みを引き立てつつさっぱりと食べることができる、「柚子塩だし」や「鶏がら醤油だし」がおすすめです。
――おすすめの「サイドメニュー」を教えてください。
猪坂 しゃぶ葉は、しゃぶしゃぶの具や薬味はとても豊富ですが、サイドメニューは主にご飯ものやデザートになります。ご飯・麺の中では、白飯やわかめご飯を選び、エネルギー源となる糖質を適量摂取すると良いでしょう。
うどんや中華麺にも糖質は含まれますが、麺は早食いになりやすいため、お米をゆっくりよく噛んで食べるのがおすすめです。
【ゆず庵】「食べ放題ランチ」2,618円（税込）
しゃぶしゃぶ以外の料理も楽しめる
――ゆず庵「食べ放題ランチ」の特徴や栄養素について教えてください。
猪坂 ゆず庵の「食べ放題ランチ」は、お寿司や天ぷら、唐揚げといった他の人気料理も一緒に楽しめるという点が特徴的です。しゃぶしゃぶを食べる時は、魚介類をあまり摂れないことが多いと思いますので、お魚の栄養を摂取できるというのは嬉しいポイントですね。
お魚には、脳や心臓の健康をサポートし、中性脂肪を減らす効果が期待されているオメガ3脂肪酸（EPA・DHA）が豊富に含まれます。また、鉄分やビタミンDも含まれており、栄養価が高い食材です。
お肉のほうは、豚肉と鶏肉が中心です。豚肉には、糖質をエネルギーに変換するのを助けてくれるビタミンB1が豊富に含まれているため、疲れがとれないという人は選んでみると良いでしょう。
――おすすめの「だし」を教えてください。
猪坂 辛いものがお好きな人であれば、唐辛子や花椒の辛みやしびれを楽しめる「麻辣火鍋だし」がおすすめです。唐辛子の辛味成分であるカプサイシンには脂質代謝促進、花椒には抗酸化作用などが期待できます。
――おすすめの「サイドメニュー」を教えてください。
猪坂 しゃぶしゃぶでは、野菜をたっぷり摂ることはできますが海藻はあまり摂れないため、「もずく酢」を追加すると良いでしょう。もずくは、食物繊維の一種である「フコイダン」という成分を豊富に含み、腸内環境を整えてくれます。この「もずく酢」のように、栄養バランスを考えてサイドメニューを選ぶ習慣を身につけると良いでしょう。
管理栄養士のおすすめ1位
――先生ならどのお店を選びますか？ おすすめを教えてください。
猪坂 どのお店も魅力的ですが、個人的にラム肉が好きで、また変わった味を試してみたいタイプでもあるので、ラム肉やアヒージョだしなどがある「しゃぶ葉」を選ぶと思います。一味や柚子胡椒、スパイスチップ、ジンギスカンだれなどもあり、味変しながら飽きずに楽しめそうです。
目次
・しゃぶしゃぶの栄養素的な特徴＆健康的に楽しむポイント
・【しゃぶしゃぶ温野菜】「温野菜コース」
・【しゃぶ葉】「ラムしゃぶ＆国産牛 食べ放題コース」
・【ゆず庵】「食べ放題ランチ」
・管理栄養士が選ぶおすすめ1位
しゃぶしゃぶの栄養素的な特徴＆健康的に楽しむポイント
――しゃぶしゃぶの栄養素的な特徴を教えてください。
猪坂みなみ先生（以下、猪坂） しゃぶしゃぶはお肉と野菜を一度に食べることができるメニューですので、たんぱく質やビタミン、ミネラル、食物繊維を効率よく摂取できます。特徴としては熱湯にくぐらせるセルフ調理で、肉に含まれる余分な脂質を湯に落とすことができるというメリットもあります。
――健康的に楽しむポイントはありますか？
猪坂 しゃぶしゃぶはたんぱく質と野菜のどちらも摂れる優良メニューですが、食べる食材が偏ると摂取できる栄養もバランスが悪くなってしまいます。
健康的に楽しむためには、「お肉の前に野菜類をたっぷり食べる」という食べ方がおすすめです。野菜で満腹感を得ておくと、その後のお肉やご飯、麺などの食べ過ぎを防止できます。
さらに、最初に野菜を食べて食物繊維を摂取しておくことで、その後に摂る糖や脂を吸着し、体外への排出を促す効果も期待できます。タレについては、濃厚なごまだれをたっぷりつけると、脂質や塩分などの摂りすぎにつながります。摂取エネルギーを抑えたい場合は、ポン酢のようなあっさりしたタイプのタレを選ぶと良いでしょう。
【しゃぶしゃぶ温野菜】「温野菜コース」3,608円（税込）
きのこのバリエーションが豊富で健康的
――しゃぶしゃぶ温野菜「温野菜コース」の特徴や栄養素について教えてください。
猪坂 温野菜のコースは、お肉、お魚、前菜、デザートと非常にバリエーション豊かなメニューの中から選べるという点が特徴です。
お肉は、牛ロース、イベリコ豚、三元豚、鶏肉、牛もつ、つみれなどの種類があり、野菜類は、白菜やねぎ、レタス、水菜、豆苗、にんじん、もやし、ニラ、トマト、玉ねぎ、えのき、舞茸、椎茸、ひらたけ、しめじと、いろんなものをバランスよく摂取することができます。
特にバリエーション豊富なきのこは、食物繊維が豊富で、とても低カロリーな食材です。ダイエット中の方は最初に野菜やきのこをたっぷり食べると良いでしょう。また、きのこには免疫力を高める効果が期待されているβグルカンも含まれています。風邪が流行しやすい今の時期には、積極的に摂取したいですね。
――おすすめの「だし」を教えてください。
猪坂 低エネルギーに仕上げたいなら、「牛テールと香味野菜の和牛だし」のようなさっぱり系を選ぶのが良いでしょう。香味野菜をじっくり煮込んだスープに、牛テールと和牛の旨みが加わっているため、お肉の旨みをより引き立ててくれるのではないでしょうか。
濃厚な味を楽しみたい場合は「有機大豆の濃厚豆乳だし」がおすすめ。豆乳には植物性たんぱく質や、骨の健康やホルモンバランスをサポートしてくれる大豆イソフラボンなどが含まれています。さらに、血流促進が期待できるビタミンEも含まれているので、手足の冷えが気になる人は豆乳ベースのだしで温まると良いでしょう。
――おすすめの「サイドメニュー」を教えてください。
猪坂 サイドメニューからは「うずらの味玉」をおすすめします。うずらの卵は普通の卵と比べて、ビタミンB2や鉄分、亜鉛などが豊富に含まれています。ビタミンB2は、糖質やたんぱく質、脂質の代謝をサポートしてくれますので、しゃぶしゃぶと一緒に食べるのは良いですね。
【しゃぶ葉】「ラムしゃぶ＆国産牛 食べ放題コース」3,409円（税込）
珍しい食材や風味を味わいたい人におすすめ
――しゃぶ葉「ラムしゃぶ＆国産牛 食べ放題コース」の特徴や栄養素について教えてください。
猪坂 しゃぶ葉の特徴は、ラム肉や、えび、小籠包など珍しいメニューが含まれるという点です。
だしも、一般的な和風ベースのものだけでなく、香ばしいにんにくやえびの風味が楽しめる「海老香るアヒージョだし」も選べます。ちょっと変わった新しいしゃぶしゃぶを楽しみたい人におすすめです。
ラム肉は高たんぱく・低脂肪で、脂肪燃焼を助けるL-カルニチンという成分を多く含みます。鉄分や亜鉛も豊富で、貧血予防や免疫力向上効果が期待できます。また、ビタミンB群が代謝をサポートし、エネルギー効率を高めるという利点もあります。
――おすすめの「だし」を教えてください。
猪坂 ラム肉の脂の旨みを引き立てつつさっぱりと食べることができる、「柚子塩だし」や「鶏がら醤油だし」がおすすめです。
――おすすめの「サイドメニュー」を教えてください。
猪坂 しゃぶ葉は、しゃぶしゃぶの具や薬味はとても豊富ですが、サイドメニューは主にご飯ものやデザートになります。ご飯・麺の中では、白飯やわかめご飯を選び、エネルギー源となる糖質を適量摂取すると良いでしょう。
うどんや中華麺にも糖質は含まれますが、麺は早食いになりやすいため、お米をゆっくりよく噛んで食べるのがおすすめです。
【ゆず庵】「食べ放題ランチ」2,618円（税込）
しゃぶしゃぶ以外の料理も楽しめる
――ゆず庵「食べ放題ランチ」の特徴や栄養素について教えてください。
猪坂 ゆず庵の「食べ放題ランチ」は、お寿司や天ぷら、唐揚げといった他の人気料理も一緒に楽しめるという点が特徴的です。しゃぶしゃぶを食べる時は、魚介類をあまり摂れないことが多いと思いますので、お魚の栄養を摂取できるというのは嬉しいポイントですね。
お魚には、脳や心臓の健康をサポートし、中性脂肪を減らす効果が期待されているオメガ3脂肪酸（EPA・DHA）が豊富に含まれます。また、鉄分やビタミンDも含まれており、栄養価が高い食材です。
お肉のほうは、豚肉と鶏肉が中心です。豚肉には、糖質をエネルギーに変換するのを助けてくれるビタミンB1が豊富に含まれているため、疲れがとれないという人は選んでみると良いでしょう。
――おすすめの「だし」を教えてください。
猪坂 辛いものがお好きな人であれば、唐辛子や花椒の辛みやしびれを楽しめる「麻辣火鍋だし」がおすすめです。唐辛子の辛味成分であるカプサイシンには脂質代謝促進、花椒には抗酸化作用などが期待できます。
――おすすめの「サイドメニュー」を教えてください。
猪坂 しゃぶしゃぶでは、野菜をたっぷり摂ることはできますが海藻はあまり摂れないため、「もずく酢」を追加すると良いでしょう。もずくは、食物繊維の一種である「フコイダン」という成分を豊富に含み、腸内環境を整えてくれます。この「もずく酢」のように、栄養バランスを考えてサイドメニューを選ぶ習慣を身につけると良いでしょう。
管理栄養士のおすすめ1位
――先生ならどのお店を選びますか？ おすすめを教えてください。
猪坂 どのお店も魅力的ですが、個人的にラム肉が好きで、また変わった味を試してみたいタイプでもあるので、ラム肉やアヒージョだしなどがある「しゃぶ葉」を選ぶと思います。一味や柚子胡椒、スパイスチップ、ジンギスカンだれなどもあり、味変しながら飽きずに楽しめそうです。
