純利益50.4%減【柿安本店】、でもデパ地下「柿安ダイニング」820円の惣菜は至福!

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 人気惣菜店の「柿安ダイニング」や「上海DELI」などを運営する食品メーカー「柿安本店」。こちらの看板惣菜などを購入し、食べてみました。
目次
【柿安本店】純利益が前年比50.4%減
「柿安ダイニング」商品をチェック
看板商品「大海老マヨ」2尾820.8円を実食
「茄子とトマトのカッペリーニ」627円実食
【柿安本店】減収減益で、純利益は前年比50.4%減
 1871年創業の老舗食品メーカー・柿安本店。三重県に本社を置き、現在は精肉、惣菜、レストラン、食品、和菓子の5つを主要事業としています。
 特に全国のデパ地下で展開する「柿安ダイニング」が有名な柿安本店ですが、2024年12月12日に発表された2024年5~10月期の連結決算によると、売上高は前年同期比3.4%減の168億800万円、営業利益は同43.8%減の3億4,300万円だったそう。さらに純利益は前年同期比50.4%減の1億7,700万円で、かなり厳しい状況に見えます。
 特に精肉事業や和菓子事業が大幅な減益となっており、全体的な業績に響いている様子。一方、惣菜事業の売上高は前年同期比2.5%減に留まり、61億9,300万円。セグメント利益も同14.3%増の4億9,200万円で、上向きではあるようです。
【柿安本店】「柿安ダイニング」の商品をチェック
 今回は、柿安本店の経営状況において“頼みの綱”ともいえる惣菜事業を調査すべく、「高島屋」の地下1階にある「柿安ダイニング」へ。
 お店に着くと、ずらーっと並んだ色とりどりのお弁当や総菜が出迎えてくれます。その種類の多さと鮮やかな色合いにテンションが上がらずにはいられません。
 特に目立っていたのが、「できたて!」の札が掲げられていた定番商品「松阪牛入りメンチカツ」(580円)。なんでも「松阪肉牛枝肉共進会」に出品されたA5ランクの牛を使用しているそうです。
 このほか量り売り惣菜のショーケースでは、「ガーリックローストビーフ」(100gあたり1,491円)や「ローストビーフ~きのこ香る黒トリュフソース~」(100gあたり1,134円)など、ローストビーフを使った料理が複数並んでいました。
 一方、「金目鯛といくらのカルパッチョ風サラダ」(100gあたり735円)や「釜揚げタコの地中海風マリネ」(100gあたり692円)など、魚介系の商品も豊富。
 迷いに迷った挙げ句、柿安ダイニングの看板商品「大海老マヨ」(100gあたり821円)と「茄子とトマトのカッペリーニ」(627円)を購入します。
【柿安ダイニング】看板商品「大海老マヨ」2尾820.8円を実食
 まず、柿安ダイニングの看板商品「大海老マヨ」をいただきます。量り売りなので店員さんに「2尾で」と伝えたところ、ほぼ100gにあたる820.8円でした。なので、1尾あたり410.4円ということになります。
 口に入れると、ぷりっぷりの大海老に甘めのマヨネーズソースが絡んで最高においしい! オレンジも爽やかに香り、良いアクセントになっています。
 そして、衣は「ノンフライヤーで調理した?」と思うほど油っぽさがなく、軽い口当たり。油の匂いが海老の風味を邪魔しないのはうれしいです。
 ただ、2~3口で食べ終わってしまうので、このボリュームで1尾410.4円というのは、庶民の筆者にとってはなかなかの高級品。日常買いはハードルが高いものの、クリスマスパーティーなどの特別な日にぜひ買ってみたい商品です。
 なお、ネットのレシピ投稿サイトに「柿安の大海老マヨを再現!」「柿安風海老マヨ」といったレシピが複数投稿されている様子からも、多くの人がこの味を求めていることがわかります。
【柿安ダイニング】「茄子とトマトのカッペリーニ」627円を実食
 続いて「茄子とトマトのカッペリーニ」をいただきます。以前は長細い容器に入っていたようですが、この日は正方形の容器に入っていました。
 実はこちら、柿安本店が運営する中華総菜店「上海デリ」のレジ前に並んでいた商品。お店は柿安ダイニングの隣にあり、「中華総菜でカッペリーニ!? どんな味だろう」と興味が沸いて購入したのですが、後でネットで調べたら普通に柿安ダイニングの商品でした。
 デパ地下で柿安ダイニングと上海デリが隣接している場合、陳列スペースの都合でこういうこともあるのかもしれません。
 消費期限は当日。原材料には「パスタ、トマトソース、トマト、分離液状ドレッシング、オクラ、なす、リーフレタス、チーズ、マスタード」など。
 食べてみると、トマトの風味が爽やかで、マスタードの風味が心地いい! 細いパスタがツルツルとしていてのど越しが良く、多少食欲がない日も食べられそうです。
 ただ、味はかなりあっさりとしているので、個人的にはこのままバクバク食べるよりも、メイン料理が並ぶ食卓で前菜やサブおかずとしてシェアするのがベターだと感じました。
 弁当や総菜の種類が実に多く、店頭で「あれもこれも欲しい」と目移りしっぱなしだった柿安ダイニング。運営会社の苦しい状況をバネに、さらに人気が出てほしいと思った次第です。
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