英王室・アンドリュー王子、「一番信頼している」中国共産党スパイとの親交明らかにーーチャールズ国王激怒

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 英王室における最大のトラブルメーカーであるアンドリュー王子が、中国共産党のスパイで「H6」と呼ばれる中国人実業家と親しい関係にあったことが明らかになった。
目次
中国共産党のスパイ「H6」とは?
チャールズ国王が「今後の援助を打ち切る」可能性も
引っ越し先はヘンリー王子夫妻が使っていた物件?
中国共産党のスパイ「H6」とは?
 英BBCによると、中国共産党のスパイ「H6」の名前はクリス・ヤン(Chris Yang, Yang Tengboという名前も使っている)で、年齢は50歳。海外における祖国統一工作、非共産党員の幹部養成などを行う中国共産党中央統一戦線工作部に所属しているという。
 若手官僚を経て、2002年イギリスに留学。05年に英国でコンサルティング会社を設立し、ほかにも英国にある4つの会社の取締役を務めていた。
 イギリス保安局(MI5)は彼が怪しいと目をつけていたようで、21年11月にクリスを英国国境で足止めし、その際に電子機器などを没収。22年2月にクリスが英国政府にデータの返還を求める申し立てをし、いったんは勝訴したものの後に敗訴。23年3月に当時の保守党政権が、「イギリスの国家安全保障を脅かす可能性がある」として、国外への追放を決定した。
 クリスは「英国は第二の故郷」だと入国禁止を取り消すよう裁判を起こしたが、先週、却下されたという。
アンドリュー王子が「一番信頼している」「人間関係の頂点にいる」
 アンドリュー王子は、このクリスを自分のビジネスアドバイザーに起用。クリスは20年に開催された王子の誕生日パーティに招待されたほか、「中国で協力者や出資者になり得る人物」に対して、王子の代理人を務めることも許可されていたいう。
 公の場で一緒にいることも多く、ツーショット写真もたくさんあり、親交の深さをうかがい知ることができる。
 没収されたクリスの電子端末には、王子の側近が送った「側近を除けば、王子が一番信頼しているのはあなた。あなたは内輪を除けば王子の人間関係のツリーの頂点、多くの人が憧れる頂点にいる」というメッセージが保存されているとのこと。
 英メディアは、アンドリュー王子とその側近、このことを知っていた王室スタッフに対して「国家安全保障に対する重大な違反行為」だと痛烈に批判。ネット上には、「王室追放してもいいのではないか」「王室だけでなく英国にとってマイナスにしかならない」といった批判する声が殺到している。
 また、クリスから押収した書類の中には、王子と電話で会談する際の「注意点」リストも含まれていたとのことで、「彼は必死な状況にあるので、何にでも食いついてくる」「あまり期待をもたせないことが重要」と書かれていたという。
アンドリュー王子は「バカにされてる」「情けない」嘆く声
 ネット上では、「完全にバカにされている」「傲慢だから簡単に引っかかるし、こういうのが寄ってくるんだろうね」「絶対に引っかかると確信していたんだろうね」「本当に情けない」と嘆きの声が続出している。
 クリスだが、王子との関係を政治介入に利用するのが目的だとみられている。これに関しては、ネット上では、「アンドリュー王子ごときが政治に関与できないでしょ。王室を舐めてる」「英国を混乱に陥らせたかったのかもしれないけど、アン王女やソフィー王女やらしっかりしたメンバーがいるからね」「チャールズ国王の新しい私設秘書も有能だし、王室の今後も大丈夫でしょ」など楽観視する声が多いようだ。
チャールズ国王は激怒
 アンドリュー王子といえば、性犯罪者ジェフリー・エプスタインから斡旋された、当時未成年だった少女たちに性的暴行をふるったとしてニューヨークで民事訴訟を起こされた。存命中だったエリザベス女王に1200万ポンド(約23億円)ともされる和解金を出してもらい窮地から逃れたが、このことで公務から完全に外された。
 しかし、今年2月のギリシャ最後の国王コンスタンティノス2世の追悼式には、がん治療で公務を休むチャールズ国王や急きょ欠席したウィリアム皇太子のピンチヒッターといわんばかりに参加。ネット上では「存在自体が不快だから、どんなに王族が足りなくなっても彼には姿を見せないでほしい」という声が上がっていた。
 世界中の情勢がピリピリし、各国の安全保障環境が悪化する中での「アンドリュー王子が中国共産党のスパイと仲良くしていた」報道は英国民を不安な気持ちにさせている。「王室のどの行事にも顔を出して欲しくない」「見たくもない」という声が噴出している。
 なお、MI5からこの件の報告を受けたチャールズ国王は激怒したと伝えられており、英BBCは、今年のクリスマスミサに王子を欠席させることに決まったと報道。王子と一緒にロイヤルロッジに住む元妻のヨーク公爵夫人セーラも欠席させることになったとも伝えられている。
 今回のことで庶民の中の「“スペア”にはろくな人がいない」説はさらに強まったようで、「ヘンリー王子が王室を離脱したことは、結果的には本当によかった」という意見も多く出ている。
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