100均の「結露防止シート」は絶対NG? 「やってはいけない掃除」18選!
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良かれと思ってやった掃除や対策が、実はモノを傷める原因になっているなんて事態は防ぎたいものです。クリンネスト2級で整理収納アドバイザーの伊藤まきさんに、掃除前に知っておきたい「やってはいけない掃除」ベスト15をご紹介してもらいます。
「やってはいけない掃除」目次
・1位:100均の「結露シート」でカビ対策
・2位:SNSで紹介される掃除方法
・3位:「設備・取扱説明書」を読まない掃除
・4位:なんでもかんでも「オキシ漬け」
・5位:お風呂とキッチンを「トイレ用洗剤」で洗う
・6位:どこにでも「メラミンスポンジ」を使う
・7位:石素材に「クエン酸」「重曹」「酸素系漂白剤」を使う
・8位:「塩素系洗剤」の使いすぎ
・9位:「分解掃除」のしすぎ
・10位:油汚れに強い「セスキ炭酸ソーダ」をアルミ素材に使用
・11位:お風呂の床の「ゴシゴシ洗い」
・12位:アルコール液でフローリングや家具を拭く
・13位:水回りの「コーティング」
・14位:カビ取り剤の上からこする
・15位:説明書を読まないまま、お風呂に防カビ剤を使用
※2022年12月6日掲載の記事を再編集しています。
【やってはいけない掃除】
1位:100均の「結露シート」でカビ対策
気温が下がってくると、結露が気になりますよね。結露はこまめな手入れを怠ると、高い修繕費用がかかることも……。100均の結露シートを使う方も多いと思いますが、この中古マンションの場合、結露シート、ロールカーテン共にカビだらけで、湿ったシートのせいで窓枠の内部まで腐っていました。「結露シートのつけっぱなし」でカビが増えたとのこと。思わぬ修繕費がかかりました。
結露対策は、そもそもの原因解決とこまめなお手入れ
結露がひどい場合、最も良い解決法は「結露シート」ではなく、窓のリフォームで「二重窓」にすること。対策はいろいろありますが、以下4つの手入れでカビ対策をすることにしました。
1:吸水タオルでこまめに水を拭く
2:こまめに換気をする
3:サーキュレーターをかける
4:除湿器をかける
【やってはいけない掃除】
2位:SNSで紹介される掃除方法
YouTubeやインスタグラムなど、ソーシャルメディアの掃除の情報をマネるのもNG。プロの掃除系YouTuberが発信した「独自のやり方」が、短く省略されて大切な部分が抜け落ち、間違った情報として広がっていることも。中には、大袈裟な内容、ズレた解釈、化学反応が起きやすい扱い方などもあるため注意が必要です。
【やってはいけない掃除】
3位:「設備・取扱説明書」を読まない
トイレ、お風呂、洗面台、キッチンといった住宅設備の「取扱説明書」を読まずに、掃除をするのはNG。説明書には、必ず「お手入れの情報」が書いてあります。筆者宅の「お風呂の説明書」には、通常の薬局では取り扱いが少ない「油膜皮膜の洗剤」が推奨されていました。
また、シャワーヘッドの掃除は「クエン酸に漬ける」というライフハックが有名ですが、「説明書」には載っておらず「水洗い」が推奨されています。メーカーや素材によって、推奨する方法と洗剤がまったく異なるので、しっかり確認しましょう。
【やってはいけない掃除】
4位:なんでもかんでも「オキシ漬け」
金属製品に、オキシクリーンはNGです。特に、換気扇周りの部品は注意が必要。防水加工されたステンレス製品(洗濯機浴槽、風呂釜の穴や蓋)には使えますが、メーカーによって注意書きがあります。オキシクリーンはプラスチック製品の汚れに強いものの、漬ける時間や洗剤の量を守らないと、塗装やコーティング加工を落としてしまうことも……。
【やってはいけない掃除】
5位:お風呂とキッチンを「トイレ用洗剤」で洗う
掃除系YouTuberが発信し、今ではSNS上でも掃除の技として頻繁に見る「トイレ用洗剤を目的外に使う方法」は、実は危険。その瞬間は簡単に落ちてキレイになっても、材質が傷みます。変色や劣化が早くなるため、数カ月後には逆に汚れやすくなる可能性も。洗剤は使用用途を守るほど安心です。
【やってはいけない掃除】
6位:どこにでも「メラミンスポンジ」を使う
水をたっぷり含ませてこするだけで汚れを落とせる「メラミンスポンジ」ですが、フローリング床材、コーティングされた浴槽(ツルツルの材質)、プラスチック素材など、使用NGの素材がいっぱい。確認してから使用しましょう。
【やってはいけない掃除】
7位:石素材に「クエン酸」「重曹」「酸素系漂白剤」を使う
「クエン酸」「重曹」「酸素系漂白剤」は、石材の艶を奪います。基本的に「石材」には使用しないのが無難。石材には、天然大理石、人工大理石(樹脂系)や人造大理石(樹脂系と石材の混合)がありますが、見た目では区別できません。人造大理石の種類もポリエステル系とアクリル系とあり、扱い方も異なります。艶材(コーティング)の種類もさまざまです。石材のお手入れは「中性洗剤」が基本と思ってOK。汚れが強い場合はご自宅の「取扱説明書」で確認します。
【やってはいけない掃除】
8位:「塩素系洗剤」の使いすぎ
「塩素系洗剤」は使い方が簡単だからと、あらゆる場所に使う人が増えているそう。ただ、近距離で使う場合はマスクや手袋、メガネなどの保護と換気が必要。プラスチックやステンレス素材にも使えますが、しっかり水で落としきらないと変色や劣化の原因になります。
【やってはいけない掃除】
9位:「分解掃除」のしすぎ
「分解掃除」をしすぎると、故障するリスクが増えます。筆者の失敗談は、水道の蛇口、トイレの換気扇、トイレタンクです。写真の蛇口は、何度も分解したので壊れてしまい「交換費用」が高くつきました。この経験から、細かいところはスルーするよう頑張っています。
【やってはいけない掃除】
10位:油汚れに強い「セスキ炭酸ソーダ」をアルミ素材に使用
換気扇やガスコンロの油汚れに強い「セスキ炭酸ソーダ」も、アルミ、銅、真鍮(しんちゅう)製品や表面加工品には使用NG。換気扇のシロッコファンは、アルミ製が多いので変色や色ムラがおきます。まずは、「換気扇の説明書」をしっかり読んで、その家にあった洗剤で洗いましょう。
【やってはいけない掃除】
11位:お風呂の床の「ゴシゴシ洗い」
昔のお風呂はタイル貼りが多かったので、「こすり洗い」ができました。今はほとんど塗膜加工を施しているので、優しく洗うように推奨されています。カビが出やすいゴムパッキンやコーキングも、強い力を加えると削れます。なお、10年を超えると塗膜の効果が薄れます。中古マンションのような築年数の古い物件なら「再生塗装」「剥離清掃」「リフォーム」など、プロの修繕を検討すると良いです。
【やってはいけない掃除】
12位:アルコール液でフローリングや家具を拭く
ウイルスを除去するために、アルコール除菌スプレーでサッシやドアノブを拭いていませんか? 建具の素材、塗装の種類、プラスチックの種類によって変色する恐れが。アルコール除菌剤は、「建具表面の艶加工」を落とします。アクリル素材、フローリング(ワックス)、家具(ニス)、液晶画面(テレビ・パソコン)は基本的にNG。アルコール除菌スプレーの注意書きを、確認すると安心です。
【やってはいけない掃除】
13位:水回りの「コーティング」
掃除後に、スプレーするだけで汚れがつきにくくなる「コーティング剤(親水コート・撥水コート)」が人気です。次の掃除が簡単になるものの、効果が長く続くものではないので、こまめに塗り直す手間が増えることに。また、建具の隙間や枠(凹凸)にシリコーンが詰まり白いカスになる場合も。
【やってはいけない掃除】
14位:カビ取り剤の上からこする
カビ取り剤をつけてそのままブラシで強くこするのはNG。こすることで、カビの胞子が飛びます。また、ゴムパッキンやコーキングの上からこすると素材が傷んでしまいます。カビ汚れがひどいときは「カビ取り剤でパック」してから、約20〜30分置いて水で流せばOK。それでもカビが残る場合は、翌日、翌々日と同じ作業を繰り返します。
【やってはいけない掃除】
15位:説明書を読まないまま、お風呂に防カビ剤を使用
お風呂掃除の後に「防カビ剤」をする方も多いと思いましが、メーカーによっては「防カビ剤は使用しないでください (水や湿気に反応して発生するガスにより、金属の腐食、ゴムの劣化で水漏れの原因になります)」との説明があることも。お風呂全体に霧になった洗剤が付着するため、黄ばんでしまったという声もあるそう。自宅の「お風呂の説明書」と「商品の説明書」をしっかり読んで確認すると◎。
家の寿命を伸ばすなら「優しいお手入れ」
上記内容のほかにも、材質と洗剤の種類による「使用不可」はたくさんあります。お掃除をする前に、自宅の「取扱説明書」と洗剤の「使い方」をしっかり確認することで、家の寿命を延ばすことが可能。
ただ、家が新しいほど優しいお手入れで済みますが、築年数がたっていたり先住人の扱い方によっては「汚れが頑固」になるので、その時は「強めの洗剤でパック」「スチームで汚れを浮かす」などの手入れが必要になります。
「やってはいけない掃除」目次
・1位:100均の「結露シート」でカビ対策
・2位:SNSで紹介される掃除方法
・3位:「設備・取扱説明書」を読まない掃除
・4位:なんでもかんでも「オキシ漬け」
・5位:お風呂とキッチンを「トイレ用洗剤」で洗う
・6位:どこにでも「メラミンスポンジ」を使う
・7位:石素材に「クエン酸」「重曹」「酸素系漂白剤」を使う
・8位:「塩素系洗剤」の使いすぎ
・9位:「分解掃除」のしすぎ
・10位:油汚れに強い「セスキ炭酸ソーダ」をアルミ素材に使用
・11位:お風呂の床の「ゴシゴシ洗い」
・12位:アルコール液でフローリングや家具を拭く
・13位:水回りの「コーティング」
・14位:カビ取り剤の上からこする
・15位:説明書を読まないまま、お風呂に防カビ剤を使用
※2022年12月6日掲載の記事を再編集しています。
【やってはいけない掃除】
1位:100均の「結露シート」でカビ対策
気温が下がってくると、結露が気になりますよね。結露はこまめな手入れを怠ると、高い修繕費用がかかることも……。100均の結露シートを使う方も多いと思いますが、この中古マンションの場合、結露シート、ロールカーテン共にカビだらけで、湿ったシートのせいで窓枠の内部まで腐っていました。「結露シートのつけっぱなし」でカビが増えたとのこと。思わぬ修繕費がかかりました。
結露対策は、そもそもの原因解決とこまめなお手入れ
結露がひどい場合、最も良い解決法は「結露シート」ではなく、窓のリフォームで「二重窓」にすること。対策はいろいろありますが、以下4つの手入れでカビ対策をすることにしました。
1:吸水タオルでこまめに水を拭く
2:こまめに換気をする
3:サーキュレーターをかける
4:除湿器をかける
【やってはいけない掃除】
2位:SNSで紹介される掃除方法
YouTubeやインスタグラムなど、ソーシャルメディアの掃除の情報をマネるのもNG。プロの掃除系YouTuberが発信した「独自のやり方」が、短く省略されて大切な部分が抜け落ち、間違った情報として広がっていることも。中には、大袈裟な内容、ズレた解釈、化学反応が起きやすい扱い方などもあるため注意が必要です。
【やってはいけない掃除】
3位:「設備・取扱説明書」を読まない
トイレ、お風呂、洗面台、キッチンといった住宅設備の「取扱説明書」を読まずに、掃除をするのはNG。説明書には、必ず「お手入れの情報」が書いてあります。筆者宅の「お風呂の説明書」には、通常の薬局では取り扱いが少ない「油膜皮膜の洗剤」が推奨されていました。
また、シャワーヘッドの掃除は「クエン酸に漬ける」というライフハックが有名ですが、「説明書」には載っておらず「水洗い」が推奨されています。メーカーや素材によって、推奨する方法と洗剤がまったく異なるので、しっかり確認しましょう。
【やってはいけない掃除】
4位:なんでもかんでも「オキシ漬け」
金属製品に、オキシクリーンはNGです。特に、換気扇周りの部品は注意が必要。防水加工されたステンレス製品(洗濯機浴槽、風呂釜の穴や蓋)には使えますが、メーカーによって注意書きがあります。オキシクリーンはプラスチック製品の汚れに強いものの、漬ける時間や洗剤の量を守らないと、塗装やコーティング加工を落としてしまうことも……。
【やってはいけない掃除】
5位:お風呂とキッチンを「トイレ用洗剤」で洗う
掃除系YouTuberが発信し、今ではSNS上でも掃除の技として頻繁に見る「トイレ用洗剤を目的外に使う方法」は、実は危険。その瞬間は簡単に落ちてキレイになっても、材質が傷みます。変色や劣化が早くなるため、数カ月後には逆に汚れやすくなる可能性も。洗剤は使用用途を守るほど安心です。
【やってはいけない掃除】
6位:どこにでも「メラミンスポンジ」を使う
水をたっぷり含ませてこするだけで汚れを落とせる「メラミンスポンジ」ですが、フローリング床材、コーティングされた浴槽(ツルツルの材質)、プラスチック素材など、使用NGの素材がいっぱい。確認してから使用しましょう。
【やってはいけない掃除】
7位:石素材に「クエン酸」「重曹」「酸素系漂白剤」を使う
「クエン酸」「重曹」「酸素系漂白剤」は、石材の艶を奪います。基本的に「石材」には使用しないのが無難。石材には、天然大理石、人工大理石(樹脂系)や人造大理石(樹脂系と石材の混合)がありますが、見た目では区別できません。人造大理石の種類もポリエステル系とアクリル系とあり、扱い方も異なります。艶材(コーティング)の種類もさまざまです。石材のお手入れは「中性洗剤」が基本と思ってOK。汚れが強い場合はご自宅の「取扱説明書」で確認します。
【やってはいけない掃除】
8位:「塩素系洗剤」の使いすぎ
「塩素系洗剤」は使い方が簡単だからと、あらゆる場所に使う人が増えているそう。ただ、近距離で使う場合はマスクや手袋、メガネなどの保護と換気が必要。プラスチックやステンレス素材にも使えますが、しっかり水で落としきらないと変色や劣化の原因になります。
【やってはいけない掃除】
9位:「分解掃除」のしすぎ
「分解掃除」をしすぎると、故障するリスクが増えます。筆者の失敗談は、水道の蛇口、トイレの換気扇、トイレタンクです。写真の蛇口は、何度も分解したので壊れてしまい「交換費用」が高くつきました。この経験から、細かいところはスルーするよう頑張っています。
【やってはいけない掃除】
10位:油汚れに強い「セスキ炭酸ソーダ」をアルミ素材に使用
換気扇やガスコンロの油汚れに強い「セスキ炭酸ソーダ」も、アルミ、銅、真鍮(しんちゅう)製品や表面加工品には使用NG。換気扇のシロッコファンは、アルミ製が多いので変色や色ムラがおきます。まずは、「換気扇の説明書」をしっかり読んで、その家にあった洗剤で洗いましょう。
【やってはいけない掃除】
11位:お風呂の床の「ゴシゴシ洗い」
昔のお風呂はタイル貼りが多かったので、「こすり洗い」ができました。今はほとんど塗膜加工を施しているので、優しく洗うように推奨されています。カビが出やすいゴムパッキンやコーキングも、強い力を加えると削れます。なお、10年を超えると塗膜の効果が薄れます。中古マンションのような築年数の古い物件なら「再生塗装」「剥離清掃」「リフォーム」など、プロの修繕を検討すると良いです。
【やってはいけない掃除】
12位:アルコール液でフローリングや家具を拭く
ウイルスを除去するために、アルコール除菌スプレーでサッシやドアノブを拭いていませんか? 建具の素材、塗装の種類、プラスチックの種類によって変色する恐れが。アルコール除菌剤は、「建具表面の艶加工」を落とします。アクリル素材、フローリング(ワックス)、家具(ニス)、液晶画面(テレビ・パソコン)は基本的にNG。アルコール除菌スプレーの注意書きを、確認すると安心です。
【やってはいけない掃除】
13位:水回りの「コーティング」
掃除後に、スプレーするだけで汚れがつきにくくなる「コーティング剤(親水コート・撥水コート)」が人気です。次の掃除が簡単になるものの、効果が長く続くものではないので、こまめに塗り直す手間が増えることに。また、建具の隙間や枠(凹凸)にシリコーンが詰まり白いカスになる場合も。
【やってはいけない掃除】
14位:カビ取り剤の上からこする
カビ取り剤をつけてそのままブラシで強くこするのはNG。こすることで、カビの胞子が飛びます。また、ゴムパッキンやコーキングの上からこすると素材が傷んでしまいます。カビ汚れがひどいときは「カビ取り剤でパック」してから、約20〜30分置いて水で流せばOK。それでもカビが残る場合は、翌日、翌々日と同じ作業を繰り返します。
【やってはいけない掃除】
15位:説明書を読まないまま、お風呂に防カビ剤を使用
お風呂掃除の後に「防カビ剤」をする方も多いと思いましが、メーカーによっては「防カビ剤は使用しないでください (水や湿気に反応して発生するガスにより、金属の腐食、ゴムの劣化で水漏れの原因になります)」との説明があることも。お風呂全体に霧になった洗剤が付着するため、黄ばんでしまったという声もあるそう。自宅の「お風呂の説明書」と「商品の説明書」をしっかり読んで確認すると◎。
家の寿命を伸ばすなら「優しいお手入れ」
上記内容のほかにも、材質と洗剤の種類による「使用不可」はたくさんあります。お掃除をする前に、自宅の「取扱説明書」と洗剤の「使い方」をしっかり確認することで、家の寿命を延ばすことが可能。
ただ、家が新しいほど優しいお手入れで済みますが、築年数がたっていたり先住人の扱い方によっては「汚れが頑固」になるので、その時は「強めの洗剤でパック」「スチームで汚れを浮かす」などの手入れが必要になります。