【トップバリュ数量限定】159円カップ麺は「誰にも真似できない味」のはずが……食べたら日清「カップヌードル」だった!
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イオン系のブライベートブランド(以下、PB)である「トップバリュ」。その50周年を記念して、同PBの原点となるカップ麺の「ジェーカップ」2種が5日より数量限定で復刻販売されました。40周年などでも復刻販売されていた同商品ですが、その実力を確かめるべく、グルメライターが購入し実食してみました。
目次
・【トップバリュ】原点のカップ麺「ジェーカップ」とは?
・カップ麺「「ジェーカップ」の特徴は?
・カップ麺「ジェーカップ」実食
・カップ麺「「ジェーカップ」しょうゆ味、王道の味わいだけど……
【トップバリュ】原点のカップ麺「ジェーカップ」とは?
イオングループが運営するスーパーマーケットチェーン「イオン」。同チェーンで取り扱うPBが「トップバリュ」で、日本におけるPBの先駆けとも言えます。そんなトップバリュの原点がカップ麺の「ジェーカップ」です。
1974年にオイルショックを背景として、メーカー品のカップラーメンが軒並み値上げされたのをきっかけに販売を始めた「ジェーカップ」。パッケージの簡素化、当時はほとんどのメーカーが付けていたプラスティック製のフォークを付けないことなどでコストダウンを行い、85円という当時としてもかなりの低価格で販売し、人気を獲得しました。
今年は「トップバリュ」の50周年となるメモリアルイヤー。それを記念して、5日から同ブランドの誕生のきっかけとなった「ジェーカップ」が、全国の「イオン」「イオンスタイル」「マックスバリュ」などの全国6,900店舗で数量限定となる復刻販売が開始されています。
放映中のテレビCMなどでは「誰にも真似できない味」「最後の一滴まで飲み干すスープ」と宣伝していて、トップバリュの気合が十分に伝わってきます。
【トップバリュ】限定販売のカップ麺「ジェーカップ」の特徴は?
今回販売されているのは、「ジェーカップ ビーフヌードルしお味」と「ジェーカップ チキンヌードルしょうゆ味」(いずれも159円、税込み/以下同)の2品です。
前者は、オーストラリア・タスマニア島で飼育された「タスマニアビーフ」のテール、後者は飼料に抗生物質や合成抗菌剤を一切使用せずに育てられたという「純輝鶏(じゅんきけい)」の鶏ガラと、「トップバリュ グリーンアイ」の水産物・畜産物部門である「トップバリュ グリーンアイナチュラル」で扱われるブランド肉が使用されたスープを採用しているのが特徴です。
また、かやくとなるダイス肉(いわゆる謎肉に相当)にも、カップ麺には珍しく牛肉の「タスマニアビーフ」を採用しており、イオンの本気度にびっくり。
それぞれのパッケージ側面では、タスマニアビーフや純輝鶏など、使われた素材をアピールしています。
かつては圧倒的な価格の安さで一世を風靡した「ジェーカップ」ですが、今回の159円という販売価格は正規の値段としてはかなり安めではあるものの、スーパーで販売されるカップ麺は希望小売価格の半額程度になるものも少なくありません。そのため、「スーパーのカップラーメンとしては別に激安ではないな」というのが、購入した際の率直な感想でした。
【トップバリュ】数量限定カップ麺「ジェーカップ」実食
さっそく2種類の「ジェーカップ」を実食します。
ビーフヌードルしお味「独特の魅力を感じる」
まずは、カップラーメンでは珍しい「牛肉だしの塩味」という点に興味を惹かれた「ビーフヌードルしお味」から実食していきます。
塩味とあるものの、黄色がかったスープはだしのうま味がかなり強いもの。韓国産の牛肉だしである「ダシダ」や、味の素の販売している「ビーフコンソメ」などを思い起こす味わいで個人的にはかなり好みのものでした。
麺は「カップヌードル」に近い食感で、カップラーメンの麺として実にオーソドックスなタイプとなっており、こちらも好印象。
一方で、ウリの一つである「タスマニアビーフ」が使用されたダイス肉については、「うん……? 牛肉が入っている気がしなくもない、かも……?」という程度で、筆者の味覚では一般的なダイス肉とそこまで違いがあるようには思えませんでした。
むしろ、ちょっと弾力のある、東洋水産の人気カップ麺「赤いきつね」のものに近い味わいの卵のほうが、かやくの中では印象に残りました。とはいえ、全体的に見ると十分にオリジナリティを味えると思います。
チキンヌードルしょうゆ味「平々凡々」
続いて、「チキンヌードルしょうゆ味」を実食します。
こちらは非常にオーソドックスな醤油味のカップ麺。だしの強さは感じるものの、ちょっとお上品な味かなという感想を抱きました。
筆者は醤油味のカップ麺でいうと、日清「カップヌードル」よりも東洋水産「QTTA」のほうが好みなのですが、その理由はよりスパイスの利いたジャンクな味付け。こちらはどちらかと言えば「カップヌードル」に近いあっさりとした味であり、個人的には物足りなく感じました。しかし、軽い味わいが好きな人には向いているのかも知れません。
なお、かやくは海老が入っていること以外は「ビーフヌードルしお味」と同様で、その海老についても「カップヌードル」のものとほぼ変わらないように感じました。
全体的な評価としては、カップ麺の最激戦区とも言える醤油味の中でも特徴やパンチがなく、価格帯も突出して安いというわけでもない、という点を鑑みると、あえてこれをチョイスする理由はないのではないかというのが正直なところです。
【トップバリュ】「ジェーカップ」しょうゆ味、王道の味わいだけど……
「トップバリュ」の50周年を記念する商品として販売された2種類の「ジェーカップ」。今回の実食では、独特の魅力を感じる「ビーフヌードルしお味」と、まさに平々凡々とも言うべき「チキンヌードルしょうゆ味」ではっきりと明暗が分かれる結果となりました。
後者に関しては、ある意味で王道の味わいとも言えるものではありましたが、せっかく記念商品として販売するのであれば、味わいか価格のどちらかを、もう少し攻めたものにしてもよかったのではないでしょうか。
なお、「ジェーカップ」は40周年である14年にも復刻販売が行われており、この際には3種類の商品がオリジナルの販売価格と同じ85円という安さで販売されていたようです。もしかすると、60周年となる34年にも再び「ジェーカップ」の復刻販売が行われるのかもしれませんが、その際には価格か味で攻めた商品を出してくれることを、期待して待ちたいと思います!
目次
・【トップバリュ】原点のカップ麺「ジェーカップ」とは?
・カップ麺「「ジェーカップ」の特徴は?
・カップ麺「ジェーカップ」実食
・カップ麺「「ジェーカップ」しょうゆ味、王道の味わいだけど……
【トップバリュ】原点のカップ麺「ジェーカップ」とは?
イオングループが運営するスーパーマーケットチェーン「イオン」。同チェーンで取り扱うPBが「トップバリュ」で、日本におけるPBの先駆けとも言えます。そんなトップバリュの原点がカップ麺の「ジェーカップ」です。
1974年にオイルショックを背景として、メーカー品のカップラーメンが軒並み値上げされたのをきっかけに販売を始めた「ジェーカップ」。パッケージの簡素化、当時はほとんどのメーカーが付けていたプラスティック製のフォークを付けないことなどでコストダウンを行い、85円という当時としてもかなりの低価格で販売し、人気を獲得しました。
今年は「トップバリュ」の50周年となるメモリアルイヤー。それを記念して、5日から同ブランドの誕生のきっかけとなった「ジェーカップ」が、全国の「イオン」「イオンスタイル」「マックスバリュ」などの全国6,900店舗で数量限定となる復刻販売が開始されています。
放映中のテレビCMなどでは「誰にも真似できない味」「最後の一滴まで飲み干すスープ」と宣伝していて、トップバリュの気合が十分に伝わってきます。
【トップバリュ】限定販売のカップ麺「ジェーカップ」の特徴は?
今回販売されているのは、「ジェーカップ ビーフヌードルしお味」と「ジェーカップ チキンヌードルしょうゆ味」(いずれも159円、税込み/以下同)の2品です。
前者は、オーストラリア・タスマニア島で飼育された「タスマニアビーフ」のテール、後者は飼料に抗生物質や合成抗菌剤を一切使用せずに育てられたという「純輝鶏(じゅんきけい)」の鶏ガラと、「トップバリュ グリーンアイ」の水産物・畜産物部門である「トップバリュ グリーンアイナチュラル」で扱われるブランド肉が使用されたスープを採用しているのが特徴です。
また、かやくとなるダイス肉(いわゆる謎肉に相当)にも、カップ麺には珍しく牛肉の「タスマニアビーフ」を採用しており、イオンの本気度にびっくり。
それぞれのパッケージ側面では、タスマニアビーフや純輝鶏など、使われた素材をアピールしています。
かつては圧倒的な価格の安さで一世を風靡した「ジェーカップ」ですが、今回の159円という販売価格は正規の値段としてはかなり安めではあるものの、スーパーで販売されるカップ麺は希望小売価格の半額程度になるものも少なくありません。そのため、「スーパーのカップラーメンとしては別に激安ではないな」というのが、購入した際の率直な感想でした。
【トップバリュ】数量限定カップ麺「ジェーカップ」実食
さっそく2種類の「ジェーカップ」を実食します。
ビーフヌードルしお味「独特の魅力を感じる」
まずは、カップラーメンでは珍しい「牛肉だしの塩味」という点に興味を惹かれた「ビーフヌードルしお味」から実食していきます。
塩味とあるものの、黄色がかったスープはだしのうま味がかなり強いもの。韓国産の牛肉だしである「ダシダ」や、味の素の販売している「ビーフコンソメ」などを思い起こす味わいで個人的にはかなり好みのものでした。
麺は「カップヌードル」に近い食感で、カップラーメンの麺として実にオーソドックスなタイプとなっており、こちらも好印象。
一方で、ウリの一つである「タスマニアビーフ」が使用されたダイス肉については、「うん……? 牛肉が入っている気がしなくもない、かも……?」という程度で、筆者の味覚では一般的なダイス肉とそこまで違いがあるようには思えませんでした。
むしろ、ちょっと弾力のある、東洋水産の人気カップ麺「赤いきつね」のものに近い味わいの卵のほうが、かやくの中では印象に残りました。とはいえ、全体的に見ると十分にオリジナリティを味えると思います。
チキンヌードルしょうゆ味「平々凡々」
続いて、「チキンヌードルしょうゆ味」を実食します。
こちらは非常にオーソドックスな醤油味のカップ麺。だしの強さは感じるものの、ちょっとお上品な味かなという感想を抱きました。
筆者は醤油味のカップ麺でいうと、日清「カップヌードル」よりも東洋水産「QTTA」のほうが好みなのですが、その理由はよりスパイスの利いたジャンクな味付け。こちらはどちらかと言えば「カップヌードル」に近いあっさりとした味であり、個人的には物足りなく感じました。しかし、軽い味わいが好きな人には向いているのかも知れません。
なお、かやくは海老が入っていること以外は「ビーフヌードルしお味」と同様で、その海老についても「カップヌードル」のものとほぼ変わらないように感じました。
全体的な評価としては、カップ麺の最激戦区とも言える醤油味の中でも特徴やパンチがなく、価格帯も突出して安いというわけでもない、という点を鑑みると、あえてこれをチョイスする理由はないのではないかというのが正直なところです。
【トップバリュ】「ジェーカップ」しょうゆ味、王道の味わいだけど……
「トップバリュ」の50周年を記念する商品として販売された2種類の「ジェーカップ」。今回の実食では、独特の魅力を感じる「ビーフヌードルしお味」と、まさに平々凡々とも言うべき「チキンヌードルしょうゆ味」ではっきりと明暗が分かれる結果となりました。
後者に関しては、ある意味で王道の味わいとも言えるものではありましたが、せっかく記念商品として販売するのであれば、味わいか価格のどちらかを、もう少し攻めたものにしてもよかったのではないでしょうか。
なお、「ジェーカップ」は40周年である14年にも復刻販売が行われており、この際には3種類の商品がオリジナルの販売価格と同じ85円という安さで販売されていたようです。もしかすると、60周年となる34年にも再び「ジェーカップ」の復刻販売が行われるのかもしれませんが、その際には価格か味で攻めた商品を出してくれることを、期待して待ちたいと思います!