業績悪化から一転、好調のスーパー【カスミ】新業態とは? 買い物で“美しさに目が釘付け”になったモノ

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 近年、食品スーパー業界の好調ぶりが話題になる中、減収減益が報じられているスーパーマーケットチェーン・カスミ。そんなカスミが運営する高級スーパー・BLANDE(ブランデ)に行ってきました!
目次
・カスミの【ブランデ】とは?
・売り場をチェック!
・購入品を実食
・ブランデの魅力4つ
※2024年6月28日公開の記事を再編集しています。
※2024年5月3日時点の情報です
※価格はすべて税込み
※最新情報は公式サイトやSNSをご確認ください
業績悪化から好調へ? 【カスミ】が運営する【ブランデ】とは?
 茨城県に本社を構えるカスミは、関東を中心に約200店舗を運営するスーパーマーケットチェーン。現在はイオングループに属するユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス株式会社の傘下であり、売り場ではイオンのPB商品も並んでいます。
 そんなカスミは、昨年頃から業績悪化が話題に。ニュースサイト「流通ニュース」によると、全国主要スーパーマーケット大手9社の2024年3月の営業概況は、ライフ、ヤオコー、マルエツなど大手8社が前年同月比で増収する中、カスミだけが減収、一人負け状態となっていました。
 減収が話題になる前の22年には、新業態の「ブランデ」を茨城県つくば市に2店舗続けて開業。今年6月20日には、3店舗目を埼玉県三郷市にオープン、年内に4号店の出店が予定されているとのこと。
 「流通ニュース」がまとめた7月度販売実績によると、カスミの総売上高は233億6800万円。既存店は売上高3.5%増(前年比)、全店ベースは売上高4.3%増だったと伝えています。
【ブランデ】売り場をチェック!
 ブランデのコンセプトは「買物を通して新たな食の体験を提供するフードスペシャリティストア」で、通常のカスミとは異なる高級路線を打ち出しています。
 ブランデ未経験の筆者ですが、一体どんな“新たな食の体験”ができるのでしょうか……早速、店舗へ向かいます!
 休日の午前中に到着すると、おしゃれな外観のブランデがドーンとお出迎え。心なしか、駐車場の高級車率が高いような……。
 店内はそこまで混んでいる印象はなく、落ち着いて買い物ができそうです。
 入口を抜けると、「欲しいが見つかる厳選マルシェ」と表示された巨大な画面が4つ並んでいました。なんだか面白そうだったので、何度もタッチしてみたのですが、いくら粘ってもどれも反応せず……。
 後で調べたところ、有名シェフが監修した商品をオンライン購入できるサービス「イータイムシェフ」を利用できる端末だったようです。ちなみに、ブランデ独自のサービスではなく、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスが提供しているサービスとのこと。
 反応しない画面の近くには、「筑波宇宙センター」があるつくば市らしく、宇宙食の売り場がありました。同行していた筆者の息子が「欲しい!」と激しく訴えたため、「プリン」(650円)を購入することに。
 予期せぬ出費となりましたが、これがきっかけで宇宙飛行士にでもなってくれたら御の字。
青果売り場をチェック!
 続いて、入り口の目の前に広がる果物売り場をチェック。いちごは最安パックで537円、りんごは1個300円近くするなど、一目でここが高級スーパーであることがわかります。
 何より、筆者が普段100円台前半で購入しているゴールドキウイが213円だったことに驚き。ただ、フルーツはどれも贈答用レベルの見た目で、溜息が漏れるほど美しかったです。
 そして、野菜売り場ではカスミのPB「MiiL」や「MiiL premium」のマークがついた野菜が並んでいて、品揃えがかなり豊富。根付きのグリーンリーフレタス(213円)やオーガニックの春菊(213円)など、一般的なスーパーではあまり見かけない野菜が並んでいました。
鮮魚売り場をチェック!
 鮮魚売り場では、鹿児島県産の伊勢海老や韓国産の活あわびなどが生きたまま売られており、子どもたちが集まりワーワー言っていました。
 また、寿司パックの売り場が広く、ネタは大きくて見た目が鮮やか! 8貫で1,300円前後のパックが売れ筋なのか、多めに並んでいます。
精肉売り場をチェック!
 精肉売り場のショーケースを覗くと、やはり高級霜降り牛肉が目立つところに並んでいました。100グラム1,680円の飯村牛サーロインの美しさに、思わず目が釘付けに……。
 加えて、最近カスミの通常店でも押しているスキンパック(真空密着包装)のお肉コーナーもありました。こちらは、お肉をトレイごと真空パックした商品で、鮮度が長持ちするのだとか。
 ただ、消費期限は翌日だったので、長く食べられるわけではないようです。機会があれば、普通のパックと食べ比べてみたい……。
フランスの冷凍食品専門店・ピカールの商品が買える!
 精肉売り場を抜けると、売り場中央に大きな冷凍ショーケースがドーン! 中を覗くと、フランスの冷凍食品専門店「picard(ピカール)」の商品がぎっしりと詰まっていました。
 ピカールの公式サイトによれば、このショーケース自体が「プティピカール BLANDEつくば研究学園店」というミニ店舗なのだとか。
 日本でも関東を中心にピカールの店舗が複数ありますが、茨城県内で直営の売り場があるのはブランデのみ。これはブランデのウリと言えるのでは?
惣菜売り場をチェック!
 惣菜売り場にはおしゃれで色鮮やかなお惣菜が並んでいて、中でも色鮮やかな「海の幸とチキンのパーティパエリア」(1,598円)が目を引きました。
 とはいえ、アジフライが1個429円で売られているなど、やはり全体的にお高め。この高級アジフライを食べているつくばのセレブが、なんともうらやましい限りです。
ベーカリーをチェック!
 スーパーの出口手前には、ベーカリー「デリーブレッド」がありました。
 ガラスのショーケースに並んだパンを店員さんに取ってもらうシステムですが、パン自体は200円台の商品も多く、ブランデにしては意外にリーズナブル。おしゃれなパンが並んでいるのでテンションが上がります。
 その中でも、一際おしゃれなオーラを放っていたのが、数種類ある“四角いパン”。その中から、「スクエアメロンパン」(216円)と「キューブ焼きそばパン」(302円)を購入しました。
 ベーカリーの横にイートインスペースがあったので、ここで先ほど購入したパンを食べてみます。スーパーには珍しくフリーWi-Fiやコンセントもあり、至れり尽くせり。
【ブランデ】ベーカリーの四角いパン2種を実食!
 まずは、「スクエアメロンパン」からいただきます。小ぶりですが、クッキー生地部分が多く、重量感があります。
 食べてみると、外はサクサクで中はしっとり。中心部分からじゅわっと溶け出すバターの風味と遠慮のない甘さは、まさに罪深いお味でした。
 続いて「キューブ焼きそばパン」をいただきます。四角い焼きそばパンは、木村屋總本店でデニッシュ生地の商品を見たことがありますが、こちらはデニッシュではなさそう。
 ちぎってみると、中には焼きそばだけでなく、マヨネーズも入っていました。
 食べてみると、パンが硬い……。焼きそばも味が薄めで、個人的にはイマイチでした。
 やはり焼きそばパンは、味の濃い焼きそばとフワフワパンの組み合わせがベストなんだなと痛感した次第です。
【ブランデ】4つの魅力! 野菜売り場が充実
 今回、筆者が感じたブランデの魅力は、主に次の4つです。
(1)野菜売り場の品ぞろえに驚き
(2)各地の銘菓を取り扱っているため、手土産を買いたい時に便利
(3)宇宙食やピカールも買える
(4)総菜はデパ地下レベルのクオリティ
 野菜売り場は、オーガニックや有機を重要視する人には特におすすめ。また、各地の銘菓を取り扱っていたり、宇宙食まで売っているので、売り場を見て歩くだけでも楽しめました。
 とはいえ、筆者の生活レベルでは到底日常使いできるスーパーではないため、個人的には「目の保養のために、たまに行く程度でいいかな……」というのが正直な感想。
 ただ、ブランデはコンセプトが一貫していて統一性があり、フィットする客層が確実に存在すると思います。カスミ全体の業績が回復したあかつきには、一気に店舗数が増えるかもしれないですね。
 今回、お店のコンセプトである“新しい食の体験”が十分楽しめたブランデ。もし次に行く機会があれば、勇気を出して1個429円のアジフライを買ってみたいと思います。
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