大量閉店で激減、居酒屋【ミライザカ】の現在は? ランチの“見た目”に驚いた理由とは?
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ワタミ株式会社が運営する居酒屋チェーン「ミライザカ」。2016年に1号店をオープンさせたあと、200店舗以上までその数を伸ばしたものの、その後のコロナ禍などを理由に閉店や業態転換を行い、現在では88店舗となってしまった同チェーンの実力を測るべく、グルメライターがランチ実施店舗を訪れ、実食してきました。
目次
・【ミライザカ】とは?
・【ミライザカ】行ってみた
・【ミライザカ】950円「油淋鶏定食」実食
・見た目に驚いたものの、おいしい!
【ミライザカ】とは?
かつては社名を取った居酒屋チェーン「和民」(現在は消滅)を中心として展開し、居酒屋の新御三家にも数えられるほど消費者の人気を獲得したワタミ株式会社。
2012年には国内外でのグループ700店舗を達成するなど、順調に店舗を拡大していた同社ですが、同年に開催された「ブラック企業大賞」の第1回で市民賞を獲得するなど、同時期からブラック企業としてのイメージも強く世間に認識されることになりました。
その後、居酒屋人気の低迷などもあり、2015年3月の決算では創業以来初となる赤字に転落するなど、苦境に立たされることに。そんな中、同社が新業態として打ち出したのが居酒屋チェーンの「ミライザカ」です。
“未来の居酒屋の創造”、および“上り坂をのぼるように業績を回復させる”という思いから名付けられたという同チェーンは、「和民」と同じく豊富なメニューを展開する“総合居酒屋”でありながらも、主力商品に唐揚げを掲げるなどの“ウリ”を持って16年6月に東京都新宿区に1号店がオープン。
その後、「和民」をはじめとした別ブランドからの業態転換などで、20年9月には全国209店舗まで増加しましたが、その後、コロナ禍などの影響もあってか、今年の6月時点では88店舗と、最盛期の半分以下の数となっています(いずれも、ワタミ株式会社の公式サイトによる)。
そんな「ミライザカ」の現在がどうなっているのかを探るべく、ランチ営業を行っている日比谷富国生命ビル店を訪れ、実食してきました。
【ミライザカ】行ってみた
同店舗でのランチの実施時間は、午前11時半から午後時まで。12時半ごろに現地を訪れてみると、客の入りは3分の1程度でした。ランチをやっていることをアピールする貼り紙が店舗の壁にあったものの、一部が傾いていることで絶妙な寂しさを演出しています。
この店のランチメニューは「カルビステーキ」「油淋鶏定食」「鮪ざんまい定食」「でかっサバの塩焼き」「豆乳坦々旨辛つけ麺」の5つ。このうち、「カルビステーキ」以外は950円(税込み)となっており、共通してご飯、汁物、コーヒーなどの食べ飲み放題がついてくるようです。
今回は、ウリである唐揚げを用いたメニューということで、「油淋鶏定食」を注文することにしました。
余談ですが、同店舗は店内にトイレがなく、ビルの共通トイレを使う形となっています。注文後、トイレに向かったところ、ランチタイムということもあってか並びが発生していたため、用を足すまでに少し時間がかかってしまいました(その間に提供がなされていたため、正確な提供時間はわかりませんでした、すいません!)。
ランチメニューの紹介記事であまりシモの話をするのはよくない気もしますが、余裕を持った状態でトイレに向かう方がいいでしょう。
【ミライザカ】950円「油淋鶏定食」実食
なお、同チェーンのランチでは、おかずや小鉢が提供され、ご飯や汁物、ドリンクなどは店内のセルフコーナーから取ってくるというスタイルのようです。以下、写真でその魅力をお伝えできればと思います。
最初に油淋鶏を見た時に抱いたのが、「あれ、タレは?」という疑問。筆者は「バーミヤン」の「油淋鶏」の大ファンで、同チェーンに行くと必ず頼むぐらいにこのメニューを追っているのですが、あちらの同メニューは上からタレがかかっている形なのに対し、「ミライザカ」の油淋鶏は皿に控えめな量のタレがあるものの、唐揚げの上からはほぼかけられていないように見えたのです。
「どうせならタレがたっぷり沁みている方がご飯進むのになあ……」と思いながら食べてみると、かなりザクザク感の強い唐揚げの食感に、比較的しっかり目の味つけのタレがしみた部分の風味が相まって、予想よりもかなりハイレベルな味わい。
もしかすると、このザクザク感を活かすために、あえてタレに多く沁みさせない形にしたのかもしれません。ただ、それだけを食べる分にはバランスが取れているものの、ご飯のおかずとする場合にはやはりちょっと塩気が足りないようにも感じましたので、皿にたまったタレにしっかりと絡ませるのがオススメです。
ご飯は少しだけ水っぽく感じたものの、十分おいしく食べられる範囲で、1000円以下のおかわり自由であればアリ。
味噌汁やサラダ、漬物に関しては、いたって普通と言わざるを得ない感じでしたが、小鉢のきんぴらが強すぎない塩加減としっかりした風味で個人的にはかなり好みでした。これがおかわり自由だったらかなりポイントが高いと思いますので、ぜひ検討してもらいたいものです。
食べ進めたあとに“味変”をしようと卓上調味料を確認すると、醤油とラー油だけと、比較的寂しいレパートリー。「唐揚げという味変を楽しめる料理をメインに掲げているのであれば、こうした調味料はいっぱいある方が絶対いいのに……」と思ってしまいました。
今回は、ラー油を油淋鶏にかけるアレンジにチャレンジすることにしましたが、さっぱりのしたタレに辛みとパンチが加わることで、よりご飯が進む味わいになったので、是非皆さんも試してみてください。
【ミライザカ】見た目に驚いたものの、おいしい!
最初は見た目に驚いたものの、十分なおいしさがあった「ミライザカ」の「油淋鶏定食」。
ランチ営業を行っている店舗はかなり少ないようですが、近くにあれば十分選択肢に入るかな、というのが率直な感想でした。
24年の決算期では、居酒屋事業の業績が回復し、グループ全体での営業利益が前年より154.5%増の37.億5000万円と復調の兆しをみせつつあるワタミですが、今後も手軽に楽しめるおいしさを提供し続けてほしいものです。
目次
・【ミライザカ】とは?
・【ミライザカ】行ってみた
・【ミライザカ】950円「油淋鶏定食」実食
・見た目に驚いたものの、おいしい!
【ミライザカ】とは?
かつては社名を取った居酒屋チェーン「和民」(現在は消滅)を中心として展開し、居酒屋の新御三家にも数えられるほど消費者の人気を獲得したワタミ株式会社。
2012年には国内外でのグループ700店舗を達成するなど、順調に店舗を拡大していた同社ですが、同年に開催された「ブラック企業大賞」の第1回で市民賞を獲得するなど、同時期からブラック企業としてのイメージも強く世間に認識されることになりました。
その後、居酒屋人気の低迷などもあり、2015年3月の決算では創業以来初となる赤字に転落するなど、苦境に立たされることに。そんな中、同社が新業態として打ち出したのが居酒屋チェーンの「ミライザカ」です。
“未来の居酒屋の創造”、および“上り坂をのぼるように業績を回復させる”という思いから名付けられたという同チェーンは、「和民」と同じく豊富なメニューを展開する“総合居酒屋”でありながらも、主力商品に唐揚げを掲げるなどの“ウリ”を持って16年6月に東京都新宿区に1号店がオープン。
その後、「和民」をはじめとした別ブランドからの業態転換などで、20年9月には全国209店舗まで増加しましたが、その後、コロナ禍などの影響もあってか、今年の6月時点では88店舗と、最盛期の半分以下の数となっています(いずれも、ワタミ株式会社の公式サイトによる)。
そんな「ミライザカ」の現在がどうなっているのかを探るべく、ランチ営業を行っている日比谷富国生命ビル店を訪れ、実食してきました。
【ミライザカ】行ってみた
同店舗でのランチの実施時間は、午前11時半から午後時まで。12時半ごろに現地を訪れてみると、客の入りは3分の1程度でした。ランチをやっていることをアピールする貼り紙が店舗の壁にあったものの、一部が傾いていることで絶妙な寂しさを演出しています。
この店のランチメニューは「カルビステーキ」「油淋鶏定食」「鮪ざんまい定食」「でかっサバの塩焼き」「豆乳坦々旨辛つけ麺」の5つ。このうち、「カルビステーキ」以外は950円(税込み)となっており、共通してご飯、汁物、コーヒーなどの食べ飲み放題がついてくるようです。
今回は、ウリである唐揚げを用いたメニューということで、「油淋鶏定食」を注文することにしました。
余談ですが、同店舗は店内にトイレがなく、ビルの共通トイレを使う形となっています。注文後、トイレに向かったところ、ランチタイムということもあってか並びが発生していたため、用を足すまでに少し時間がかかってしまいました(その間に提供がなされていたため、正確な提供時間はわかりませんでした、すいません!)。
ランチメニューの紹介記事であまりシモの話をするのはよくない気もしますが、余裕を持った状態でトイレに向かう方がいいでしょう。
【ミライザカ】950円「油淋鶏定食」実食
なお、同チェーンのランチでは、おかずや小鉢が提供され、ご飯や汁物、ドリンクなどは店内のセルフコーナーから取ってくるというスタイルのようです。以下、写真でその魅力をお伝えできればと思います。
最初に油淋鶏を見た時に抱いたのが、「あれ、タレは?」という疑問。筆者は「バーミヤン」の「油淋鶏」の大ファンで、同チェーンに行くと必ず頼むぐらいにこのメニューを追っているのですが、あちらの同メニューは上からタレがかかっている形なのに対し、「ミライザカ」の油淋鶏は皿に控えめな量のタレがあるものの、唐揚げの上からはほぼかけられていないように見えたのです。
「どうせならタレがたっぷり沁みている方がご飯進むのになあ……」と思いながら食べてみると、かなりザクザク感の強い唐揚げの食感に、比較的しっかり目の味つけのタレがしみた部分の風味が相まって、予想よりもかなりハイレベルな味わい。
もしかすると、このザクザク感を活かすために、あえてタレに多く沁みさせない形にしたのかもしれません。ただ、それだけを食べる分にはバランスが取れているものの、ご飯のおかずとする場合にはやはりちょっと塩気が足りないようにも感じましたので、皿にたまったタレにしっかりと絡ませるのがオススメです。
ご飯は少しだけ水っぽく感じたものの、十分おいしく食べられる範囲で、1000円以下のおかわり自由であればアリ。
味噌汁やサラダ、漬物に関しては、いたって普通と言わざるを得ない感じでしたが、小鉢のきんぴらが強すぎない塩加減としっかりした風味で個人的にはかなり好みでした。これがおかわり自由だったらかなりポイントが高いと思いますので、ぜひ検討してもらいたいものです。
食べ進めたあとに“味変”をしようと卓上調味料を確認すると、醤油とラー油だけと、比較的寂しいレパートリー。「唐揚げという味変を楽しめる料理をメインに掲げているのであれば、こうした調味料はいっぱいある方が絶対いいのに……」と思ってしまいました。
今回は、ラー油を油淋鶏にかけるアレンジにチャレンジすることにしましたが、さっぱりのしたタレに辛みとパンチが加わることで、よりご飯が進む味わいになったので、是非皆さんも試してみてください。
【ミライザカ】見た目に驚いたものの、おいしい!
最初は見た目に驚いたものの、十分なおいしさがあった「ミライザカ」の「油淋鶏定食」。
ランチ営業を行っている店舗はかなり少ないようですが、近くにあれば十分選択肢に入るかな、というのが率直な感想でした。
24年の決算期では、居酒屋事業の業績が回復し、グループ全体での営業利益が前年より154.5%増の37.億5000万円と復調の兆しをみせつつあるワタミですが、今後も手軽に楽しめるおいしさを提供し続けてほしいものです。