イオン系の赤字スーパー【いなげや】、実際に買い物して驚いた「圧巻」の商品とは?

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 関東エリアで出店している食品スーパー「いなげや」。23年12月にイオンの傘下に入ったスーパーでもあります。業績は苦戦続きでしたが、現在の様子をチェックしてきました。
目次
【いなげや】とは?
【いなげや】行ってみた
【いなげや】特徴と魅力
【いなげや】とは? 23年11月からイオン傘下
 いなげやは、1900年に東京都立川市の鮮魚商として創業。現在は首都圏1都3県で食品スーパー「いなげや」ドラッグストア「ウェルパーク」を展開しています。期末店舗数は、131店舗。
 業績は苦しく、2022年4〜9月期の連結決算は、営業利益が2億3000万円(前年同期88.8%減)、純利益は1億600万円(93.6%減)で、スーパーマーケット事業のセグメント損益は2億3800万円の赤字(前年同期は14億9400万円の黒字)。23年3月期連結決算は、最終損益が11億円の赤字(前の期は23億円の黒字)です。
 そんな中、23年11月にイオングループの傘下へ入ることに。さらに24年11月を目途に、イオン傘下で「マルエツ」「カスミ」などの食品スーパーを運営する「ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス」(USMH)に加入と報じられています。
【いなげや】行ってみた
 日曜の昼12時、いなげやに到着。駐車場は8割埋まり、店内もお客さんでにぎわっています。
 まず店頭に出ていたチラシをチェック。この日は「肉の市マッスルグランプリ」が開催されているそう。食パンの「ロイヤルブレッド」128.52円の低価格も目を引きます。
 では、さっそく野菜から見ていきます。
 値段はとうもろこし106.92円、なす1袋171.72円と安心価格。ももは2個で646.92円で、前日に見た他スーパーより数百円安かったです。地元農家の野菜を販売するコーナーも大きく展開されていました。
いなげやオリジナルPB充実、トップバリュはほとんどない!
 いなげやオリジナルプライベートブランドは「食卓応援セレクト」「食卓応援プレミアム」があります。
 定番の「絹豆腐」や「バナナ」「冷凍そば」などがPB展開されているほか、鮮魚コーナーの「骨とり甘口塩さば」「白だしたらこ」「銀だら西京漬」などにもPBを発見。
 冷凍のミールキットもオリジナルシリーズを展開しているようです。
 ネット上には情報が見当たらないのですが、いなげやオリジナルと思われる「コレ!い〜な(ina)」のマークがついた鶏むね肉の黒酢あん、鶏むね肉のチーズめんたいなどのミールキットがありました。
  一方で、イオン系列といえどトップバリュの商品はかなり頑張って探さないと見つかりません。
 チューブタイプのわさび、しょうが、チルドの肉じゃが、ボルシチなどは確認できたものの、トップバリュのカレールゥや冷凍食品は見当たらず。とはいえ、ニュースでは順次トップバリュを導入していくとのことで、半年後には棚の光景も変わっていそうです。
PBオリジナルジャーキー
 もともと鮮魚商だったいなげやですが、肉への気合もすごい! この日が「肉の市」だったこともあって、おいしそうな仙台牛の盛り合わせがズラリと並んでいました。冷凍で馬刺しも各種そろっていてびっくり。
 いなげやPBでジャーキーも発見。牛肉ではなく、豚肉です。
鮮魚の取り扱いが豊富で楽しい!
 もともと鮮魚商とあって、魚コーナーは大充実! 
 鮭の切り身ひとつとっても、種類が豊富で仰天。なんと一棚の上から下まで全部鮭で、商品は甘口だけでもズラリ! 「日本海荒海育ち銀鮭(減塩甘口)」「銀鮭お弁当用(甘口)」「天然紅鮭(甘口)」「銀鮭(甘口)」と、圧巻すぎます。
 さらには冷凍品で「銀鮭甘口(あごだし)」なんてのもあり、鮭の甘口の世界の広さに圧倒された次第です。
 丸魚こそ、この日は確認できなかったものの、鮮魚の鮮度は見るからにバツグン。価格もとても手頃で、刺身や寿司もよく売れていました。こちらは「あじの軍艦」5貫で538.92円。あじの身がふんだんに乗っていて満足感◎でした。
 ほかにも、各種の西京漬け、分厚いブリの切り身、本マグロの刺身盛り合わせなどなど、魅力的なものだらけ! 保冷バッグを持って、あらためて買いに来ようと決意しました。
総菜とベーカリーはコンパクト
 総菜とベーカリーコーナーは、意外とコンパクトな印象。同じくイオン系のベルク、イトーヨーカドー系のヨークフーズに比べると、品数も絞られています。
 ちょうどロースとんかつが揚がったばかりで、試食をしているというので一口パクリ。柔らかく、ほんのり効いた塩がちょうどよくおいしかったので、1パックすることに。とんかつ1切れのほか、「ハーフサイズ」として3切れの販売があったのはうれしい!
 ベーカリーコーナーは人気商品も多い様子で、チーズケーキはすでに売り切れになっていました。パンのほとんどは100円均一料金とわかりやすく、まとめ買いしている老夫婦の姿も。こちらのクリームパンは素朴で安心できる味でした。おやつにちょうどいいサイズで、108円なら全然アリ!
 そのほか、冷凍コーナーにはPIZZAREVOというピザ屋とコラボした「いなげや限定コラボピザ」がとても気になりました。「水牛モッツァレラのマルゲリータ」857.12円は次回購入したいです!
【いなげや】特徴と魅力3つ
 今回初めていなげやを利用しましたが、魅力のあるスーパーだと感じました。その理由は3つ。
①鮮魚コーナーの種類が豊富でお手頃価格
②PBにカラーがある
③ツナや乾物の種類が豊富
 鮮魚コーナーの充実ぶと手頃な価格帯は、他スーパーで肩を並べる相手はいないのでは? と思うほど。個人的には、角上魚類と同じほど楽しめましたし、実際に他スーパーより魚をカゴに入れている客も多かったと感じます。
 そして魚にもPBを用意していて、ジャーキーも展開しているという独自感も魅力的。トップバリュに侵食されずに生き残ってほしいものです。
 また、魚に関係した商品のラインナップには目を見張りました。たとえば、ツナ缶は1棚上から下まで全部がツナ缶! こんなに種類あるんだ!? と衝撃です。鰹節の種類もとんでもなく、これは2棚は占拠していました。煮干しの数もそろってます。
 もともと鮮魚商だった特色がしっかり感じられたいなげや。赤字が続いていたそうですが、イオンの傘下で今後どう変わっていくのか? 注目していきたいと思います。
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