賛否両論ドリンク【フリスクスパークリング】、実は○○と相性ベスト! グルメライター実飲で判明

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 5月27日にダイドードリンコ株式会社より発売された炭酸飲料「フリスクスパークリング」。独特の味わいが、ネット上で賛否両論を巻き起こしています。そこで、“チョコミン党”ならぬ“ミント過激派”である巨漢グルメライターが、その味を実際にチェック! さらに、その味を生かした料理やドリンク、デザートを考案してみました。
目次
賛否両論ドリンク、これまでの事例
【フリスクスパークリング】まずいとの声が続出
実飲レビュー! 「まずい」評価は本当か? 
飲んでわかった問題点とは?
アレンジレシピ4
飲用よりも食材として使うと◎
【おすすめレシピ】焼きナスの和風フリスクマリネ
「ペプシ アイスキューカンバー」「エスプレッソーダ」に次ぐ賛否両論ドリンク
 日々新商品が発売するドリンク業界。一般社団法人の全国清涼飲料連合会の公表している資料によれば、年間ごとの清涼飲料水における新商品の発売数は、2021年が1231品、22年が1339品、23年が1310品と、一日あたり3商品以上の商品が発売されている計算になります。
 一方で、商品数そのものの推移は同じく21年から23年まででそれぞれ6,592品、6,734品、6,598品とほぼ横ばいとなっており、商品が生まれては消えていくレッドオーシャンでもあると言えるでしょう。
 そんなあまたの新商品たちの中では、その独特の味から賛否両論を巻き起こすものがたびたび生まれ、話題をさらってきました。
 筆者の記憶に強く残っているもので言えば、きゅうりの青臭さまできっちりと再現したことで阿鼻叫喚を巻き起こした「ペプシ アイスキューカンバー」(サントリー、07年発売)や、コーヒーと炭酸飲料の組み合わせに困惑の声が巻き起こった「エスプレッソーダ」(サントリー、12年発売)などが挙げられます。
 そんなドリンク業界で、現在あらたな“賛否両論ドリンク”が爆誕し、多くの注目を集めているようです。
【フリスクスパークリング】栄養成分はシュガーレス、カフェインレス
 5月27日にダイドードリンコ株式会社から発売された炭酸飲料「フリスクスパークリング」(197円)。ミントタブレットの代表的ブランドである「フリスク」のライセンスを使用した商品で、ダイドーの公式サイト内にある同商品の紹介ページには、「フリスク」としては“世界初の飲料化”とのこと。
 この商品をめぐっては、発売日から現在に至るまで、ネット上では「許容範囲を超えたマズさ」「飲んだあと胃までスースーしてヤバい」など、その味を受け付けないという声が続出する一方で、「全然飲めるしむしろウマい」「強い味の料理と合わせるノンアル飲料として最適」など絶賛する声もあり、まさに賛否両論となっています。
 そんな同商品は実際どんな味なのか確かめるべく購入し、飲んでみました。
 まず、裏側の栄養成分を見てみると、内容量は250ml。エネルギーは1缶あたり4kcalで、炭水化物は1.1g、糖類はゼロ。缶の表面にもシュガーレスの表記があり、これはミントタブレットの「フリスク」も同様にシュガーレスであることから、コンセプトを同じくしたものと思われます。糖質を気にせず飲めることは、個人的には大きなプラスポイントです。
 また、同商品は機能性表示食品となっており、仕事や勉強による一時的な精神ストレスや疲労感を経験する効果があるGABAが28mg含まれているとのこと。
 一方で、エナジードリンクにお馴染みのカフェインは含まれていないようです。
【フリスクスパークリング】実飲レビュー! 「マズい」評価は本当か? 
 コップに注いでみると、かなり淡い乳白色がついているほぼ透明な液体でした。
 味を確かめようと口に含むと、比較的強めなミントの清涼感と、控えめな甘さ、そして同じく控えめな炭酸を感じました。
 ミントタブレットの「フリスク」というと、口に入れた瞬間、刺すようなミントの刺激と、人口甘味料由来の強烈な甘さを舌に感じるというのが筆者のイメージであったため、同商品はそれに比べるとかなりマイルドに思えます。
 試しに、家にあった「フリスク」のタブレットと味を比べてみましたが、タブレットを食べた後ではミントの風味も甘みもほぼ感じなくなるぐらいの上品さで、刺激が物足りないな、というのが正直なところでした。
 とはいえ、これは筆者側にも問題がある部分はあるでしょう。というのも、筆者は近年話題のチョコミント好きを指す“チョコミン党”を通り越し、“ミント過激派”とも言うべきミント好き。
 さまざまな飲料、スイーツ、場合によっては料理にも、食品添加物グレードのハッカ油をバンバン用いて、激烈なスースー感を楽しむような人間なのです。そのため、激辛マニアの方がチェーン店の激辛メニューについて物足りなさを覚えるのと同じような感覚を抱いてしまったのかもしれません。
【フリスクスパークリング】問題点とは?
 味の面で言えば、筆者がミント過激派であることを加味したとしても、「フリスクスパークリング」にはそれなりの問題があると思いました。
 あくまでも「フリスク」の味を再現したからなのでしょうが、ミントの風味と淡い甘さだけで構成された味は、飲料としては若干物足りなく感じてしまうのです。
 ミントタブレットでも、「フリスク NEO」などの商品でミントの味に加え、柑橘系やぶどうなどの味を合わせた商品が一般的となっています。同じように、こちらも何かもう一味足して欲しいな、というのが、同商品を“味を楽しむ清涼飲料水”としてみたときの率直な感想でした。
 もちろん、さっぱりとミントの味を味わいたい、あるいはミントの刺激でシャキッとしたい、というシーンではこの味が求められることはあると思いますが、一味付けたバリエーション商品も、今後ダイドードリンコが出してくれることを期待しています。
【フリスクスパークリング】飲みきれないときのアレンジレシピ4
 筆者にとってはさまざまな物足りなさがあった「フリスクスパークリング」。どうせならおいしく消費したいと方法を考えるうちに、控えめな甘さとミントの風味を生かした食材として、さまざまな料理に使ってみることを思いつきました。
 上で紹介したハッカ油や、生のミントを使用するレシピを、同商品で代用することでおいしく作れるのではないかと考えたのです。そこで、筆者なりに考えたレシピを実際に作ってみた料理やドリンク、スイーツの計4品を以下で紹介したいと思います。
チキンソテーのアップルフリスクソース
 すりおろしたリンゴとあられ切りにしたリンゴをバターで炒め、粗挽きブラックペッパー、粗挽きガーリックパウダー、コンソメキューブとともに「フリスクスパークリング」を入れて煮詰めたソース。それを、鶏もも肉のチキンソテーに合わせました。
 リンゴのフルーティーな味わいの後に控えめなミントの清涼感が追ってくる、そこそこバランスのいい味わいになったものの、ガーリックパウダーの主張が強すぎてミントの風味を感じにくくなってしまったのが反省点。次回作る際には、ガーリックパウダーを抜いて作ろうと思います。
焼きナスの和風フリスクマリネ
 イタリアでは一般的な組み合わせであるナスとミントですが、「フリスクスパークリング」を使用した和風マリネにアレンジ。
 焼きナスをオリーブオイル、レモン汁、めんつゆ、「フリスクスパークリング」で作ったマリネ液に漬け、仕上げに乾燥バジルを振りました。レモンとミントの上品な味わいが焼きナスの風味にマッチし、今回作った4品の中ではベストの仕上がり!
 ぜひ読者の皆さんにも試して欲しいのでレシピを後述します!
フリスクモヒート
 これからの暑い季節にピッタリなカクテル、モヒートを「フリスクスパークリング」で。
 ホワイトラムに輪切りのライムを入れ、そこに「フリスクスパークリング」とトニックウォーターを注いで完成です。スプーンやマドラーでライムを潰しながら飲むと、本来のレシピのモヒートよりも甘さ控えめでスッキリした味わいで飲みやすくなりました。ミントの刺激がより欲しい人は、トニックウォーターを省いてその分「フリスクスパークリング」を入れてもいいと思います。
グレープミントかき氷 アロエ乗せ
 「フリスクスパークリング」とグレープ味の低糖質エナジードリンク「モンスター ウルトラバイオレット」を1:2で混ぜ、人口甘味料を入れたシロップを作ってかき氷にかけ、アロエを乗せました(色が薄くなったので食紅で着色しています)。
 「フリスク NEO」のグレープミントに似たテイストのかき氷とアロエの相性がよく、こちらも夏にオススメの味わいです
【フリスクスパークリング】飲用よりも食材として使うと◎
 「フリスクスパークリング」を使った4品は、いずれもハッカ油や生のミントを使用するものよりに比べるとマイルドな仕上がりながら、しっかりとミントを感じられる味わいとなりました。
 筆者としては、「フリスクスパークリング」はそのまま飲むよりも、こうした風味付けの食材や、割り材として用いる方がベターだと思います。
 以下に今回作ったなかで最もおいしかった「焼きナスの和風フリスクマリネ」のレシピを掲載しておきますので、興味のある方はぜひ作ってみてください(なお、最初に調理した際には調理工程を取り忘れたので、再び作り直した写真になっております)。
 皆さんも是非、この記事を参考に「フリスクスパークリング」のおいしい飲み方やレシピなどを考えてみてくださいね!
【フリスクスパークリング】焼きナスの和風フリスクマリネ レシピ
材料



材料
分量


ナス 
5本


オリーブオイル 
大さじ2


レモン汁 
大さじ1と3分の1


めんつゆ(4倍濃縮) 
大さじ2


「フリスクスパークリング」 
大さじ8


バジル 
適量



調理手順
①ナスを魚焼きグリルに入れ、強火で10~15分焼く
②焼いている間に、ナス以外の材料を混ぜ、マリネ液を作る。「フリスクスパークリング」の炭酸を飛ばすため、泡だて器で軽く混ぜる。
③焼きあがったナスの粗熱が取れたら、ヘタを取って皮をむいた後バットに並べ、マリネ液を注ぐ
④ラップをして冷蔵庫に1時間ほど寝かせる
⑤切り分けて器に盛り、バジルを振って完成(ドライバジルを使っています)
⑥完成!
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