福原愛、元夫・江宏傑との子どもをめぐる“マスコミ代理戦争”――真っ二つの言い分

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下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
 国連人権理事会の会見、また作曲家・服部良一氏次男の70年前の性被害告白など故・ジャニー喜多川氏の性加害問題の波紋は広がるばかり。マスコミも自身の反省などを口にしながら、この問題を取り上げざるを得ない状況になっている。が、しかし現在において人権侵害など多くの問題を指摘されている芸能事務所は、ジャニーズ事務所だけではない。ジャニーズ事務所以外の別の大手芸能事務所で性加害や人権問題、ハラスメント被害などがあったら、マスコミは今後きちんと報道できるのか。できないだろうね。抹殺だろうね。
第662回(8/3〜8/8発売号より)
1位「独占直撃 福原愛『子供は金儲けの道具』元夫への悲憤」(「女性セブン」8月17・24合併号)
参照「福原愛 高笑い!『強制執行は逃げ切れる』シンガポール移住へ!!」(「女性自身」8月22・29日合併号)
2位「宮根誠司 『還暦で人生リスタート』離婚」(「女性セブン」8月17・24合併号)
3位「木原誠二官房副長官の“疑惑”をワイドショーが報じないワケ」(「週刊女性」8月22・29日合併号)
 どうやらマスコミ代理戦争の様相を呈してきたのが福原愛と元夫・江宏傑との子どもたちを巡る問題。先週の本欄では福原に部が悪いと記したが、さまざまな情報が出てくるにつれ、そうは言い切れないほど混沌としてきた。これまで日本のマスコミは、福原に対し批判的なものが多かった。しかし、「女性セブン」を読むと、その評価はかなり変わってくる。これまで知られていなかった江サイドの“問題”が指摘されているからだ。
 まず今回の騒動の発端である、“福原が長男を勝手に連れ出し江の元に返さない”という本質的問題について。記事によると、共同親権者であり平等に子供に接することができるはずの福原に、子どもたちを会わせようとしなかったのは江だったという。そこで福原は台湾の裁判所に訴えて、“面会をさせなさい”という勧告を得た。そして2022年7月に台湾空港まで子どもたちを迎えに行った福原。しかし、そこには江の両親だけでなく、なぜかマスコミの姿も。異様な雰囲気のなか駆け寄ってきた長男を車に載せ、次に長女に手をのばすと、子どもを引き渡すために来ていたはずの江は突然「誘拐だ!」と大声で怒鳴り、警察も駆けつける事態に。結局、江は長女を福原に渡さず現在に至る、というものだ。
 「セブン」によると、江のこうした行動は福原を貶めるパフォーマンスであり、子どもたちは「パパタレ」として活動する江の生命線、“金儲けの道具”だと糾弾される。しかも、こうした“事実”を江は先の記者会見で明らかにしなかったとも指摘するのだ。
 さらに記事では、江サイドが主張する“日本の裁判所による(長男を父親に返すようとの)保全命令”もあくまで仮のもので、会見でこれまでのいきさつを話した江の行動は台湾の法律に違反したものであり、福原の言い分や事情を無視した一方的なものだと批判している。
 確かに、こんなことがあれば、その後の福原の行動もわからないではない。

 だがこの「セブン」報道に対し「女性自身」は台湾ジャーナリストのこんな証言を掲載し反論するのだ。
「江さんは夏休みの間、子供たちを母親の元へ遊びに行かせようと努力していました。(略)それなのに長女が江さんの元を離れるのが嫌で泣きじゃくってしまい説得したそうです。
 警察が来たのは事実です。福原さんが黙って長男だけを連れて車に強引に乗せようとしたので、“いってらっしゃい”とちゃんと平和に送り出せないから困ると江さんが呼んだようです」
 台湾ジャーナリストの言い分には、少々??の部分もあるが、「セブン」と「自身」はこのように福原サイドと江サイドに真っ向から分かれ、言い分も真っ二つ。
 もちろん双方のネタ元がどちら側かでマスコミの論調も変わってくるのはよくあることだが、興味深いのは21年3月に福原の不倫をスクープし、福原と江の離婚を決定付けた「セブン」が、今回は福原擁護に回っていることだろう。一説によると、福原のバックに「セブン」とも懇意の芸能界のドンといわれる大物がいるらしいから、今回の「セブン」論調も納得、ということか。ともあれ、今後もしばらくは、福原に関するマスコミ代理戦争が続くはずだ。
宮根誠司の離婚記事が触れていないこと
 そんな「女性セブン」が大物キャスター・宮根誠司の離婚をスクープした。93年に元モデルの女性と結婚し04年に離婚、そして06年には出版社勤務の女性と再婚した宮根だが、昨年末までに15年ほど連れ添った再婚女性との離婚が成立したという。「セブン」の直撃に宮根は、その理由を“還暦を迎え自分の人生をしっかり生きたい”“円満離婚”などと語っている。
 しかし、記事には全く触れられていないことがある。それが12年に発覚した宮根の不倫・隠し子問題だ。しかもこの宮根の不倫・隠し子問題、何を隠そう「セブン」自身がスクープしたもの。にもかかわらず、今回の離婚記事には一切触れられていないという不可思議さだ。
 もちろん、それには理由がある。宮根は芸能界のドンといわれる大物と関係が深い。そして、この大物と「セブン」も関係が深い。12年に「セブン」が宮根の隠し子をスクープしたのも、実は別の週刊誌が先行取材していたものを潰すため、敢えて「セブン」が美談仕立てにした上でスクープしたとも言われている。そして今回の離婚も美談仕立て。今回も何か隠しているのか――。
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 これまで多くのマスコミ、そして女性週刊誌も沈黙を続けてきた木原誠二官房副長官の妻の元夫“怪死事件”だが、今週の「週刊女性」がやっと取り上げた! 巻末のワイド記事という小さな扱いだが、やらないよりはマシ。巨大権力に負けるな! 忖度するな! 頑張れ! 
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