女友達と同居した結果、改めて「他人と暮らせない」と悟った話

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結婚願望がない方の中には「いまさら他人と一緒に暮らすことができない」という人も少なくないかと思います。
実際に私すずやも結婚したくない理由のひとつが「潔癖症で他人と暮らせないから」ということを、この連載を通して何度も語ってきました。
しかし、私は大変重要なことを最近になり、思い出したのです。それは過去に女友達と数か月だけ同居していたことがあったという事実です。
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◆最初は楽しかった女友達との同居生活
さかのぼること、はや十数年前。当時ひとり暮らしを始めたばかりの私は、引っ越すことになったものの、なかなか引っ越し先が決まらず悩んでおりました。
すると、仲のいい友達の1人が「引っ越し先が決まるまでうちで住めば?」とありがたい提案をしてくれたのです。
そんな友達の好意に甘える形で始まった同居生活。もちろん、住んでいる間の家賃や光熱費はきちんと割り勘し、友達といえども、お互いのプライベートはしっかり守ろうという約束のうえで一緒に住み始めることになりました。
そして当初は、仲のいい友達と毎日にぎやかな生活を送れる日々を楽しんでいた、私すずやさん。
しかし、他人との生活はそう簡単なものではないと、日に日に気づかされることになったのです。
◆ゴミの分別で友達が大激怒!?
それは同居を始めて1か月ほど経った頃でしょうか。翌日が燃えるゴミの回収日だったため、部屋中のゴミを集め、分別をしていた私。「住まわせてもらっているからには、ちょっとでも友達の負担を減らさないと」というすずやなりの思いやりで始めたことだったのですが……。
ちょうど分別が終わった頃、友人が仕事から帰宅してきました。すると、帰宅するやいなや、私が分別したゴミを見て友人が大激怒! 一瞬何が起こったかわからず、「えっ、ごめん。燃えるゴミの日明日じゃなかったっけ?」とわけのわからない謝罪を始めるすずや。
そんなすずやにおかまいなしで、激怒したままの友人は、先ほどまで私が分別していたゴミ袋を開け、「いや、どう見てもこれは燃えるゴミじゃないでしょ」「あんた燃えるゴミとプラスチックの違いもわからないの?」と、一つひとつのゴミをチェックしながら、間違えて燃えるゴミに入れたものを発見されるたびに叱られました。
いや、もうこれはすずやが完全に悪いのです。何が燃えるゴミで何が燃えないゴミなのかという常識を知らなかったすずやが完全に悪いのです。
ただ、なぜ友達がここまで激怒するのかわからない。そこで激怒する理由について尋ねてみたところ、「私も住み始めたとき、適当に燃えるゴミを出していたら、知らないおばさんから突然キレられてそれがトラウマになっているのだよ」とのこと。
いや、お前もわかってなかったんやないかい!
と、そんな感じで潔癖症だけどゴミの分別など根本的なことができないすずやと、普段はおおざっぱだけど変に几帳面なところがある友人。このゴミ分別事件がきっかけで、仲は悪くならなかったものの、ちょいとばかり友達に気を遣い始めるようになってのでした。
◆すずやが失神しかけた大事件
とはいえ、その後は特に大きな問題も起こることなく、平和な友達との同居生活が続いていました。
……が、ゴミ分別事件を忘れかけていた頃にやはり新たな事件が勃発します。
それはすずやが仕事から帰宅したとき。ふと玄関先を見ると、知らない男性のスニーカーが置いてあったのです。
そしてリビングに入ると、そこには友達を見知らぬ男性が。「ああ、そういえば最近イイ感じの彼ができたと言っていたな」という友達の恋愛事情を思い出し、とっさにその場にいる男性が例のイイ感じの男性であることを察しました。
そこまでは全然問題ないのです。本来ここは友達の家なのですから、彼女がイイ感じの彼を部屋に連れ込むことだってあるでしょう。
しかし、次の瞬間すずやの目に飛び込んできたのは、スナック菓子を素手で食べながら、勝手にすずやのお気に入りDVDやマンガを見ている男性の姿。
極度の潔癖症であるすずや。その光景を見た瞬間、一瞬気を失いかけましたよね。
いや、何度もいいますけど、友達の家に誰かがあがっていることはまったく問題ない。
ただ、その汚い手で私の私物に触れるな!
そして、友達もすずやが潔癖症なのを知っているのになぜ勝手に私の私物を触らせる!
と、どこにもぶつけられない怒りがたまり、このとき初めて「他人と暮らすことは私には無理なのかも」と思った次第であります。
◆やはり誰かと一緒に暮らすのは私には難しそうです
その後はというと、無事新しい家が決まり、友人との同居生活は数か月で終わりを迎えました。ただ、今でも当時の出来事をふと思い出すと、やっぱり私が誰かと暮らすのはほぼほぼ無理だな思います。
ちなみに余談ではありますが、なんだかんだ問題もありましたが、その友人とは今現在も普通に仲良しで、しょっちゅうご飯に行くなど良好な関係は続いています。
ただ、もう一度彼女と一緒に暮らせるか? と聞かれたら、間違いなく「無理だ」と即答することでしょう。
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