【結婚願望が迷子です】「潔癖を治すため、自分の部屋に友人を呼んでみた」

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心地よい秋風が吹き、過ごしやすい季節となってきた今日この頃。DOKUJO読者のみなさまはいかがお過ごしでしょうか。
元キャバ嬢ライターの私すずや鈴音は、先日のネトゲ記事以来、某ネットゲームにドハマりして引きこもりの日々を送り続けております。もしネトゲ内で「すずやん」というプレイヤーを見かけたら、私である可能性が高いのでお気軽にお声掛けください。多分、クソ高いテンションで絡みに行きます。
さて、結婚願望を持てない自分と向き合い続けている私ですが、今回は『極度の潔癖症だから他人と暮らせない』と思い込んでいる問題に向き合ってみようと思います。
そのためにもまずは、私がどれほどの潔癖症であるかを読者のみなさまにご説明したいと思います。
◆異常すぎるすずやの潔癖症エピソード
これまでにも人生の節々で「自分って潔癖症だな~」と感じたことは何度もあるのですが、その中でも特に強烈だと思ったエピソードはこちらの3つです。
その1. 初めてお泊まりにきた彼氏がお腹を壊してトイレにこもったあと、汚れたトイレを見た私がブチ切れて大喧嘩。そのまま別れる。
その2. 飲み会帰りの彼氏が酔った勢いで私の部屋に来て、そのままの格好でベッドにダイブイン。翌日、布団を掃除するものの、納得がいかず後日布団一式を買い替える。
その3. 基本、部屋には人をあげたくない。ただどうしても知り合いをお呼びしないと行けないときは、その知り合いが帰宅後に半日かけて家を大掃除する。
……おそらく今この記事を読んでいる8~9割ほどの方は私の潔癖症レベルに対して、心の底からドン引きしていることでしょう。でも、大丈夫。このエピソードを語ったあと周囲からドン引きされるのにはもう慣れっこですから。へへっ。
そんな異常なほどの潔癖症である私ですから、結婚して他人と暮らすなんてまず無理なはず。じゃあどうすれば良いのか。……と考えていたところ、この問題と向き合うことができる絶好のチャンスが訪れたのです。
◆長年の友人から突然の居候願い
それはとある日のこと。20年以上の付き合いとなる友人K子から突然の電話が。内容は「同棲中の彼氏と喧嘩して家を飛び出したからしばらく泊めてほしい」というよくあるお話。
もちろん、その話を聞いた私はすぐにこう思いましたよ。「死んでも嫌だ」と。
K子とは長い付き合いであり、お互いのことを何でも知っているくらい深い関係の友人です。とはいえ、家に誰かを入れるとなると話は別です。たとえ心から信頼している友人であれ、血のつながった家族であれ、自分以外の誰かを家に招くこと自体が潔癖症のすずやには我慢できないのです。
「K子には悪いけど他を当たってもらおう……」
そう断りの返事をしようとしたとき、ふと違う考えが私の頭の中をよぎったのです。
「待てよ、そういえば今まで家に入れたことがあるのは付き合い始めの彼氏や浅い関係の友人のみ」
「信頼している相手であれば、意外と家に招いても気にならないのでは……?」
微かではあるもののそのような期待が芽生えた私はK子に事情を話し、記事にすることの了承を得たうえで我が家へとお招きすることにしたのです。
◆部屋に入って1分でまさかの違反行為
その日の夜、プチ家出グッズを片手に我が家へと来たK子は、彼氏と大喧嘩をしたためかうっすらと目が赤く腫れていました。とりあえず話を聞いてなぐさめてあげねばとK子を部屋の中へ招くと、彼女は早速、ベッドを背もたれに床へと座り込んだのです。
おい待て、K子!来たままの格好でベッドに触れるというのは、おそらく潔癖症がされて腹が立つ行動TOP3には入るであろう違反行為(すずや調べ)!頼むからベッドには触れないでくれ!
という私の心の声もむなしく、「本当あいつ意味わかんないんだけど……」と彼氏の愚痴をこぼし始めるK子。いや、私はためらうことなくベッドにもたれかかるお前が意味わかんないよ。
とは言いつつも、歴代の元カレにベッドに触れられたときほどの苛立ちは感じず、何なら「まあ、大ざっぱなK子なら仕方ないか」とも思うことができたすずやさん。もしかするとこれは本当に私の期待通り、信頼している相手であれば潔癖症の性格もさほど気にならないのかもしれません。それなら信頼できる男性とであれば、一緒に暮らすことだってできるはず。
しかしこの連載をご覧の皆さまならご存知の通り、そう簡単にはいかないのがすずやの人生なのです。
◆ごめん、もう帰ってくれないかなあああ(涙)
最初は気分よくK子を受け入れることができていた私。しかし、事件はK子がお風呂に入った直後に起こりました。お風呂上りのK子に缶ビールを差し出し、そのまま私もお風呂に入っちゃおうと浴槽に向かうと……。
何と洗面台周りはドライヤーを使ったK子の抜け毛パラダイス!
そのうえ浴槽の鏡やラックは飛び散ったシャンプーでぬるぬるトラップ発動中!
極めつけは使用後タオルを使用前タオルの上に置くという壮絶地獄!
おそらく潔癖症である方ならご理解いただけるかと思いますが、部屋の中で他人に一番汚されたくない場所って水まわりだと思うんです(すずや調べ)。そのため、さすがの私もこの状態には唖然。同時にリビングで休息中のK子に「ちょおおおお!あんた何してくれてんねんっっっ!」と半泣き状態で詰め寄りました。
ちなみに誤解のないよう言っておきますが、私がここまで喜怒哀楽をはっきり見せられるのは長年の付き合いであるK子だからです。これが知り合って間もない友人や彼氏であれば、気を遣って怒りを我慢し、相手が帰宅後に部屋中を泣く泣く大掃除するという手段をとるでしょう。
そして傷心中のK子に悪いとは思いつつも、「ごめん、やっぱり私潔癖症やから他人を家には入れられないみたい……」「彼氏との話とかならいくらでも聞くけど、家出先は他の人を当たってもらえないかしら」という自分勝手な申し入れを行ったのです。
◆「じゃあうちに来て潔癖症を試したら?」
大雑把ではあるけど私のことをよく理解し、いつも見守ってくれるK子。今回もこんな自分勝手でわがまますぎる私のお願いを「どんだけ潔癖症やねん」と笑いつつ、受け入れてくれました。ああ、何て良い友達を持ったんだろう私は……。
そんな優しさの塊であるK子に対して私が罪悪感を抱いていると、突然K子から「なあ、鈴音の潔癖症って自分の部屋限定のことなん?」「だって電車のつり革掴んだり、公衆トイレ使ったりは普通にできるやん、あんた」という問いかけが。
確かに言われてみると私が潔癖症を発揮するのは、自分の部屋の中だけに限ったことです。外ではウエットティッシュを常に持ち歩き、フル活用してはいるものの、そこまでひどい潔癖症の一面を見せることはありません。一体なぜなんだろう。
そう考えているとK子からすかさず、「じゃあ、今度私の家に数日間泊まりに来たら?」という提案が。「来週彼氏が出張で一週間ほどいないから、どうせその隙に家には帰る予定をしていたし」「彼氏がいない間に私の家に来て本当に他人と住めないのかを確かめてみたら?」と。
なるほど、自分の部屋限定で発揮される潔癖症であれば、他人の部屋ではあまり気にしないで済むかも……。そう考えた私は近々K子の家にお邪魔し、自分の潔癖症と再度向き合おうと決意しました。
同時にこんな自分勝手でこじらせている私を優しく受け入れてくれるK子を今後は女神と呼びつつ、末永いお付き合いをしていこうと心に誓ったのでもあります。
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