『バイキング』高視聴率獲得も他局がつまらないだけという声多数

2017年7月上旬、毎週月曜～金曜の昼に放送されている『バイキング』（フジテレビ系）が、平均視聴率6.5％（ビデオリサーチ調べ）を記録した。
放送開始当時は「笑いと情報をとりホーダイ！」というコンセプトで、バラエティー色が強かったが、幾度かの路線変更があり、現在は「生ホンネトークバラエティ」というコンセプトのもとに、テーマを設けて出演者らが意見を交わすというスタイルになっている。
かつて放送されていた長寿番組『笑っていいとも！』（フジテレビ系）の終了とともに開始した『バイキング』は、今年で放送開始から3年となり、今月6日には番組史上最高の視聴率を記録した。
この時間帯は、昼間の激戦区とも呼ばれることもあり、各局の視聴率争いが激化している。『バイキング』が高視聴率を記録したことに、ネットにはどのような声が寄せられたのだろうか。
◆『バイキング』は路線変更が正解だった？
ネット掲示板ガールズちゃんねるには、このような声が寄せられている。

「他に見るものが無いから仕方なく見てるんじゃないの？」
「バイキングは相撲の名古屋場所に懸賞かけたりと、面白いけどガヤすぎる」
「確かにバイキングは内容を変えてからたまに見るようになった」
「始まった頃はつまらん番組だったけどすっかり違う番組になったね」
「注目を引く政治や芸能ニュースが多い分それを扱う番組に需要があるのかも？」
「出演者が絶妙なのかも？坂上さんや東国原さんは、聞いてイラッとする時があるが、つい見てしまう」

他に見る番組がないから人気なのではないか？という、厳しい意見もあるが、ついつい見てしまうというひとが多く見られる。ここ最近、連日報道されるような芸能ニュースが相次いだことで、バイキングで討論される内容に注目していたひとが多かったことも、高視聴率の獲得に繋がっているようだ。
番組放送開始当初の賑やかなバラエティースタイルよりも、現在の討論スタイルの方が見てしまうという声も多いことから、路線変更が成功したといってもよいのかも知れない。
◆ライバル番組がつまらない？
『バイキング』と同じ時間に放送されている他局の番組についても意見が集まっている。

「ひるおびは出演者変えたらいいのに。政治論展開するには弱すぎる」
「番組はじまったらいきなりロケのヒルナンデスがつまらなすぎる。ひるおびの政治解説に魅力がない」
「ひるおびが偏向政権批判ばかりだし、ヒルナンデスはワンパターン」
「ヒルナンデスは東京グルメばっかりで地方在住にはつまらない。ひるおびは政治ネタ多くて主婦には堅い」
「ヒルナンデスはファッションとかグルメとか女性より。ひるおびは政治関係多い割に内容が薄い」

『ヒルナンデス！』（日本テレビ系）は、東京のグルメレポが多いために地方での需要が少ない。『ひるおび！』（TBS系）でとりあげる政治ニュースに、もの足りないと感じているひとが多いことが分かる。両番組に寄せられる意見が、ほぼ統一されていることが興味深い。
『ヒルナンデス！』も『ひるおび！』も、視聴者が感じていることと、番組に求めることが明確であることから、路線変更の提案は難しくないのでは？とも思われるが、制作側には視聴者の声は届いているのだろうか？
路線変更に概ね成功した『バイキング』はこのまま快進撃を続けることができるのか、他局の番組で見直しが行われて、人気を獲得することができるのか。視聴者の感想と共に注目したい。
鳥井ハニ（とりいはに）
 
フリーライター／「旬でなければネタじゃない」をモットーに、芸能ニュースを中心に執筆。世の中の関心事をすべて拾い尽くすことを自分に誓い、ワイドショーやバラエティー、ドラマのチェックは365日欠かさない。