なぜ今「美女と野獣」のベルなのか?男子も強いお姫様を待っている!
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大ヒットしている映画に使われているモチーフ「美女と野獣」。
もともとプリンセス系の物語に弱い私たち女子ですが、プリンセス映画の変遷をたどると「王子様に救い出される」パターンの物語から「自分を見つけに行く」にトレンドが変化。いまや「王子様を救い出す」ところまで女子パワーは高まっているのです。
◆昔、プリンセスは「救われる」ものだった
まず、プリンセス映画の黎明期に現れたのは「救われる」パターン。
不幸な境遇のプリンセスが王子様の出現で「無償の愛を捧げられ」「救われる」というもの。これにあてはまるのが「白雪姫」や「シンデレラ」といえます。「愛され救われる」は女性の昔からの勝ちパターンであることは確か。じつは、これには呼び名までついています。
女性が男性に対して「高い理想」を追い求め続ける依存型願望のことを「シンデレラ・コンプレックス」と呼びます。これは、米国の作家・コレット・ダウリングが1981年に提唱した概念です。童話「シンデレラ」にちなんでいるのは「自立できない女性が、シンデレラのように理想の男性が現れて幸福にしてくれるのを待っている」からです。
ちょうど80年代といえばウーマンリブが先鋭化し、オフィス街を闊歩するワーキングガールがまぶしく思われていた時代。その時代に「男性に未来を依存する女性」が手厳しい指摘されているのは当然かもしれません。
◆今、プリンセスは「救う」ほうになった
これに対して、ここ最近のプリンセス映画のヒット作は対照的といえます。
たとえばグリム童話からモチーフをとったラプンツェルは、王子様ではなく、そこいら辺のコソ泥男子によって未来を得ます。そのコソ泥男子も彼女との冒険を通して忘れ去られていた身元を思い出します。自分が誰であるかを彼女によって取り戻したわけです。
男性を見るたび「結婚相手対象外」か「結婚相手候補」かの二つに分けてしまっている人は、これから結婚に結びつくかもしれない相手さえも条件だけでブロックしてしまうのです。もしこのコソ泥男子のような将来化けるタイプの男子に出会っても、心を通わせることができないでしょう。これはシンデレラ・コンプレックスの可能性が。
恋はしたいのに、なかなか理想の彼が見つからないと考えている人は、シンデレラ・コンプレックスを抱えていることに原因があるのかも。
◆「美女と野獣」、救われるのは王子のほう
「美女と野獣」ではプリンセスはもっと強くなり、困った王子様を救う側に。
村一番の人気者から求婚される美女が、迷い込んだ不思議な城で魔法にかけられた王子様を呪縛から救い出す。そのために使われたのは「醜い姿を乗り越え、理解し愛し合う」こと。これは美しく恵まれた王子様に一方的に見いだされて愛されることを望む女子にはとうていできないこと。
また、主人公のベルにキャスティングされている女優にも注目。彼女は大人気シリーズで常に「共に戦う女子」として描かれてきた、タフな主人公です。私生活でも幼いころの名声にのぼせず、ボランティアやチャリティに熱心に参加。時代のヒロインは能動的で中身の強い女性なんですね。
◆「シンデレラ・コンプレックス」を抱える女性の傾向
「別に王子様を待っているワケじゃない!」と思った女子も多いはず。しかし、女性は誰でも恋をしたいし、理想の彼を見つけたいと考えている生き物。潜在的な願望なので女性の全てが、シンデレラ・コンプレックスをもともと抱えているのです。
シンデレラ・コンプレックスを特に抱えがちな女性は、幼少期に過保護に育てられ、自立心がなく、常に誰かに守られ、依存したいタイプ。また、高学歴など、社会的には有能で仕事はできる反面、他人へ依存したいタイプも当てはまります。
◆シンデレラからベルになるには?
ではシンデレラ・コンプレックスに陥らず、なおかつ「結婚できる恋愛」をするためにはどうすれば良いのでしょか。
「結婚できる恋愛」をするために、まずはより多くの出会いの場を持ち、コミュニケーションを広げましょう。そして誰が自分を幸せにしてくれるのかという理想を追求するのではなく、自分は誰を幸せにできるかを優先して考えてみましょう。
今は白馬に乗った王子様がさらいに来てくれる時代ではありません。女性の幸せは、男性によって決まるものではないと理解して。男性への依存欲求を捨てることがまず歩むべき一歩です。
もともとプリンセス系の物語に弱い私たち女子ですが、プリンセス映画の変遷をたどると「王子様に救い出される」パターンの物語から「自分を見つけに行く」にトレンドが変化。いまや「王子様を救い出す」ところまで女子パワーは高まっているのです。
◆昔、プリンセスは「救われる」ものだった
まず、プリンセス映画の黎明期に現れたのは「救われる」パターン。
不幸な境遇のプリンセスが王子様の出現で「無償の愛を捧げられ」「救われる」というもの。これにあてはまるのが「白雪姫」や「シンデレラ」といえます。「愛され救われる」は女性の昔からの勝ちパターンであることは確か。じつは、これには呼び名までついています。
女性が男性に対して「高い理想」を追い求め続ける依存型願望のことを「シンデレラ・コンプレックス」と呼びます。これは、米国の作家・コレット・ダウリングが1981年に提唱した概念です。童話「シンデレラ」にちなんでいるのは「自立できない女性が、シンデレラのように理想の男性が現れて幸福にしてくれるのを待っている」からです。
ちょうど80年代といえばウーマンリブが先鋭化し、オフィス街を闊歩するワーキングガールがまぶしく思われていた時代。その時代に「男性に未来を依存する女性」が手厳しい指摘されているのは当然かもしれません。
◆今、プリンセスは「救う」ほうになった
これに対して、ここ最近のプリンセス映画のヒット作は対照的といえます。
たとえばグリム童話からモチーフをとったラプンツェルは、王子様ではなく、そこいら辺のコソ泥男子によって未来を得ます。そのコソ泥男子も彼女との冒険を通して忘れ去られていた身元を思い出します。自分が誰であるかを彼女によって取り戻したわけです。
男性を見るたび「結婚相手対象外」か「結婚相手候補」かの二つに分けてしまっている人は、これから結婚に結びつくかもしれない相手さえも条件だけでブロックしてしまうのです。もしこのコソ泥男子のような将来化けるタイプの男子に出会っても、心を通わせることができないでしょう。これはシンデレラ・コンプレックスの可能性が。
恋はしたいのに、なかなか理想の彼が見つからないと考えている人は、シンデレラ・コンプレックスを抱えていることに原因があるのかも。
◆「美女と野獣」、救われるのは王子のほう
「美女と野獣」ではプリンセスはもっと強くなり、困った王子様を救う側に。
村一番の人気者から求婚される美女が、迷い込んだ不思議な城で魔法にかけられた王子様を呪縛から救い出す。そのために使われたのは「醜い姿を乗り越え、理解し愛し合う」こと。これは美しく恵まれた王子様に一方的に見いだされて愛されることを望む女子にはとうていできないこと。
また、主人公のベルにキャスティングされている女優にも注目。彼女は大人気シリーズで常に「共に戦う女子」として描かれてきた、タフな主人公です。私生活でも幼いころの名声にのぼせず、ボランティアやチャリティに熱心に参加。時代のヒロインは能動的で中身の強い女性なんですね。
◆「シンデレラ・コンプレックス」を抱える女性の傾向
「別に王子様を待っているワケじゃない!」と思った女子も多いはず。しかし、女性は誰でも恋をしたいし、理想の彼を見つけたいと考えている生き物。潜在的な願望なので女性の全てが、シンデレラ・コンプレックスをもともと抱えているのです。
シンデレラ・コンプレックスを特に抱えがちな女性は、幼少期に過保護に育てられ、自立心がなく、常に誰かに守られ、依存したいタイプ。また、高学歴など、社会的には有能で仕事はできる反面、他人へ依存したいタイプも当てはまります。
◆シンデレラからベルになるには?
ではシンデレラ・コンプレックスに陥らず、なおかつ「結婚できる恋愛」をするためにはどうすれば良いのでしょか。
「結婚できる恋愛」をするために、まずはより多くの出会いの場を持ち、コミュニケーションを広げましょう。そして誰が自分を幸せにしてくれるのかという理想を追求するのではなく、自分は誰を幸せにできるかを優先して考えてみましょう。
今は白馬に乗った王子様がさらいに来てくれる時代ではありません。女性の幸せは、男性によって決まるものではないと理解して。男性への依存欲求を捨てることがまず歩むべき一歩です。