ナニワ娘の婚活奮闘記vol.13～田舎産まれは「実家暮らし」が許せない～
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どうも、西園寺 愛です。
一度も実家からでたことがなく、一人暮らし経験ゼロのナニワの女・三十路の独身。だって一人暮らしする理由がないんだもん！（甘い？）
今回は合コンで知り合ったN氏（農業/28歳/年収不明）のお話です。
◆印象の良くなかったN氏との出会い
N氏は坊主頭&日に焼けた姿をしていました。「スポーツをしている人かな？」と思ったところ、スポーツではなく農作業をしていて日焼けをしたそう。ご実家が四国で農家とのこと。
ちょっと待てよ、農家だと？
もしも結婚したら、一緒に農業をしなければいけないのか……。
そう考えると、西園寺的にはNGです。なぜなら、西園寺は関西の都会で生まれ育ち、自然と触れ合う機会もほぼなく暮してきたから。しかも虫が大嫌いで、土いじり自体ほとんどしたこともありません。コンクリートジャングル、万歳！
そんな西園寺に、今から農業を営むことは至難の業です。というかマジでやりたくない。
……と、合コンではそんな否定的な考えをもっていましたが、合コン終わりにLINEを交換し、毎日LINEをしているうちに「N氏もいいかもしれない」と思うようになりました。
なぜなら、N氏は西園寺を決して否定しないんです。三流大学卒業の西園寺をバカにすることもなく、LINEの返事が遅くても文句を言わず、フリーライターという職業がなにかもわかっている（たまにわからない人がいるんですよね……）。
そして、とにかく楽なんです。上から目線で話す男や自慢ばかり言う男とはぜんぜん違う！楽！これ大切！！
N氏とならありのままの西園寺で大丈夫なのでは？無理してモテようとしなくてもいいんじゃない？結婚相手には、素の自分でいられる相手を選ぶのが一番いいよね？
もしかすると、やったことがないだけで西園寺には農業の才能があるかも……？なんて妄想し始めていたとき、なんとN氏からデートのお誘いがありました。
もちろん、即OKに決まってますやん！この前セールで買ったばかりのロンパース（農家のつなぎイメージ）で気合入れてくで～！！
◆価値観はカップルにとって最重要事項？
～デート当日～
待ち合わせ場所は、N氏が指定した阪急梅田駅の近くにあるカフェ。少しわかりにくい位置にあるおかげで、梅田駅から徒歩2分くらいなのにお客が多くない穴場のスポットです。土曜日のランチタイムでも空席がありゆったりした雰囲気。N氏、お店のチョイスもベリーグッド！
席について一人そわそわしていると、やってきましたN氏です。からし色のチェック柄長袖シャツと濃い青のジーンズ。今日の服装も、健康的で好印象です。
軽く談笑をして、N氏と共にセルフサービスを取りに立ち上がりました。
ここで、西園寺はデートにもかかわらず食べ放題のパンを全種類山盛りに。だって、N氏にはありのままの西園寺を受け入れてほしいやん？
案の定、メインのパスタと山盛りのパンを頬張る西園寺を見ても、N氏は嫌な顔をしません。おいしそうに食べる西園寺をニコニコと眺めています！
これは、けっこういけるんちゃう……？確信は持てないけれど、確実にいい感じに向かっているはず。なんてったって、山盛りのパンにドン引きしてへんしね！
さすが、田舎育ちの農家の息子。山のように大きな心を持ち合わせているようです。
しかし、食後の紅茶を飲んでいるとき、事件は起こりました。
「は？西園寺さんって実家暮らし？嘘やろ？親の介護とかじゃなくて？」
「普通、大学進学と同時に一人暮らしするやろ」
それまでニコニコしていたN氏が、急に声を荒げ始めました。なにが起こったのでしょう。今まで一切西園寺を否定しなかったN氏が、豹変したのです。もしかして……二重人格なのかしら？
「あ、あの……実家は徒歩15分でなんでも揃うし、大学も会社も実家の近くだったし、今はフリーだから実家で仕事ができるし……特に家をでる理由がなかったんですよ」
西園寺は、テンパりながらも必死に経緯を説明します。
そう、私にこれといって家をでる理由はなかった。大学や会社の近くに住もうものなら、地域的に家賃も物価も高すぎる。女性ということを考慮して防犯面がしっかりしたマンションを選んだら、結婚資金なんて貯められないかも！
わざわざ実家をでて超・ご近所に引っ越し家賃を払うくらいなら、家賃分を実家に入れて残りは貯金するほうがいいのでは。というのが西園寺の考えです。
しかし、N氏は一向に理解してくれません。
「普通一人暮らしでしょ」
「そもそも田舎は大学がないから、大学進学とともに都会にでて一人暮らしをするのが普通だよ、フツー」
「一人暮らしを経験したことないなんて、信じられない」
「今から一人暮らししなよ。今すぐに！」
田舎の普通なんか知らんわ！！！！こちとら生粋の都会人じゃアホッ！！！！！
普段のLINEのやりとりでは、決して西園寺を否定しなかったN氏。だけど、なぜか実家暮らしというところだけは我慢がならなかったよう。
N氏からすれば普通のことじゃないかもしれないけれど、私にとっては何もおかしなことはありません。
散々討論を重ねましたが、二人の意見が交わることはなく……。最終的に「実家暮らしの西園寺を受け入れられない」と、西園寺がフラれた？カタチになりました。
まぁね、それはそれで仕方がないですし、西園寺としても自分の価値観を人に押し付けるような人は受け入れらません。
夫婦の離婚原因で一番多いのが「価値観の違い」だなんて言われている昨今。婚活の時点で気が付けただけでも良しとしましょう。
果たして、西園寺と「価値観の合う」男性は現れるのでしょうか……？ナニワ娘の婚活はまだまだ続きそうです。
一度も実家からでたことがなく、一人暮らし経験ゼロのナニワの女・三十路の独身。だって一人暮らしする理由がないんだもん！（甘い？）
今回は合コンで知り合ったN氏（農業/28歳/年収不明）のお話です。
◆印象の良くなかったN氏との出会い
N氏は坊主頭&日に焼けた姿をしていました。「スポーツをしている人かな？」と思ったところ、スポーツではなく農作業をしていて日焼けをしたそう。ご実家が四国で農家とのこと。
ちょっと待てよ、農家だと？
もしも結婚したら、一緒に農業をしなければいけないのか……。
そう考えると、西園寺的にはNGです。なぜなら、西園寺は関西の都会で生まれ育ち、自然と触れ合う機会もほぼなく暮してきたから。しかも虫が大嫌いで、土いじり自体ほとんどしたこともありません。コンクリートジャングル、万歳！
そんな西園寺に、今から農業を営むことは至難の業です。というかマジでやりたくない。
……と、合コンではそんな否定的な考えをもっていましたが、合コン終わりにLINEを交換し、毎日LINEをしているうちに「N氏もいいかもしれない」と思うようになりました。
なぜなら、N氏は西園寺を決して否定しないんです。三流大学卒業の西園寺をバカにすることもなく、LINEの返事が遅くても文句を言わず、フリーライターという職業がなにかもわかっている（たまにわからない人がいるんですよね……）。
そして、とにかく楽なんです。上から目線で話す男や自慢ばかり言う男とはぜんぜん違う！楽！これ大切！！
N氏とならありのままの西園寺で大丈夫なのでは？無理してモテようとしなくてもいいんじゃない？結婚相手には、素の自分でいられる相手を選ぶのが一番いいよね？
もしかすると、やったことがないだけで西園寺には農業の才能があるかも……？なんて妄想し始めていたとき、なんとN氏からデートのお誘いがありました。
もちろん、即OKに決まってますやん！この前セールで買ったばかりのロンパース（農家のつなぎイメージ）で気合入れてくで～！！
◆価値観はカップルにとって最重要事項？
～デート当日～
待ち合わせ場所は、N氏が指定した阪急梅田駅の近くにあるカフェ。少しわかりにくい位置にあるおかげで、梅田駅から徒歩2分くらいなのにお客が多くない穴場のスポットです。土曜日のランチタイムでも空席がありゆったりした雰囲気。N氏、お店のチョイスもベリーグッド！
席について一人そわそわしていると、やってきましたN氏です。からし色のチェック柄長袖シャツと濃い青のジーンズ。今日の服装も、健康的で好印象です。
軽く談笑をして、N氏と共にセルフサービスを取りに立ち上がりました。
ここで、西園寺はデートにもかかわらず食べ放題のパンを全種類山盛りに。だって、N氏にはありのままの西園寺を受け入れてほしいやん？
案の定、メインのパスタと山盛りのパンを頬張る西園寺を見ても、N氏は嫌な顔をしません。おいしそうに食べる西園寺をニコニコと眺めています！
これは、けっこういけるんちゃう……？確信は持てないけれど、確実にいい感じに向かっているはず。なんてったって、山盛りのパンにドン引きしてへんしね！
さすが、田舎育ちの農家の息子。山のように大きな心を持ち合わせているようです。
しかし、食後の紅茶を飲んでいるとき、事件は起こりました。
「は？西園寺さんって実家暮らし？嘘やろ？親の介護とかじゃなくて？」
「普通、大学進学と同時に一人暮らしするやろ」
それまでニコニコしていたN氏が、急に声を荒げ始めました。なにが起こったのでしょう。今まで一切西園寺を否定しなかったN氏が、豹変したのです。もしかして……二重人格なのかしら？
「あ、あの……実家は徒歩15分でなんでも揃うし、大学も会社も実家の近くだったし、今はフリーだから実家で仕事ができるし……特に家をでる理由がなかったんですよ」
西園寺は、テンパりながらも必死に経緯を説明します。
そう、私にこれといって家をでる理由はなかった。大学や会社の近くに住もうものなら、地域的に家賃も物価も高すぎる。女性ということを考慮して防犯面がしっかりしたマンションを選んだら、結婚資金なんて貯められないかも！
わざわざ実家をでて超・ご近所に引っ越し家賃を払うくらいなら、家賃分を実家に入れて残りは貯金するほうがいいのでは。というのが西園寺の考えです。
しかし、N氏は一向に理解してくれません。
「普通一人暮らしでしょ」
「そもそも田舎は大学がないから、大学進学とともに都会にでて一人暮らしをするのが普通だよ、フツー」
「一人暮らしを経験したことないなんて、信じられない」
「今から一人暮らししなよ。今すぐに！」
田舎の普通なんか知らんわ！！！！こちとら生粋の都会人じゃアホッ！！！！！
普段のLINEのやりとりでは、決して西園寺を否定しなかったN氏。だけど、なぜか実家暮らしというところだけは我慢がならなかったよう。
N氏からすれば普通のことじゃないかもしれないけれど、私にとっては何もおかしなことはありません。
散々討論を重ねましたが、二人の意見が交わることはなく……。最終的に「実家暮らしの西園寺を受け入れられない」と、西園寺がフラれた？カタチになりました。
まぁね、それはそれで仕方がないですし、西園寺としても自分の価値観を人に押し付けるような人は受け入れらません。
夫婦の離婚原因で一番多いのが「価値観の違い」だなんて言われている昨今。婚活の時点で気が付けただけでも良しとしましょう。
果たして、西園寺と「価値観の合う」男性は現れるのでしょうか……？ナニワ娘の婚活はまだまだ続きそうです。
