ストーカーしたいぐらい好き!この気持ち、どうすればいいの?

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最近、明らかにエスカレートしているストーカー事件。「脈がない」とわかっているのに、それでもアタックを続けてストーカーになってしまう男たち、そして女たち。
そんなストーカーさんの心理には何があるのでしょうか?まずは男性に聞いてみました。
◆お手本はスポ根?恋愛も努力?

「オトコなら、かつて一度はジャンプ、ガンガンなど少年マンガを読んだことがあるはずだ。今のアラサーが読んでいた少年マンガのほとんどが『努力して、試合に勝つ』『努力と根性でどんどん強くなる』こういったセオリーだった。」
「好きな子にフラれる、そこからが始まりだと思っているヤツもいるんじゃないだろうか。挫折から立ち直ってハッピーエンドになるのが男の好きな物語だから。」

基本的に、日本男性は「根性」という言葉が大好き!諦めたら負けだと思っているよう。ほとんどのスポ根マンガではスポーツ能力だけでなく、ヒロインとの関係性についてもがんばっていけば少しずつ距離は縮まっていくものが多かったのです。
だからでしょうか、「フラれた(失敗した)まま、すっぱり諦める」という美学は受け入れがたいのかもしれません。
◆「逃げちゃダメだ!」いや、こっちが逃げたい。
マンガが男性の好みに合わせているのか、男性が少年時代に読んだマンガによって変わったのかは分かりません。が、少なくともこういうスポ根を地で行く男性は、恋愛に対して「諦める」ことは「敗北」であり、受け入れがたいのかも知れません。
好きになった女子を落とそうと熱意をもって口説く。おいかけまわす。
「逃げちゃダメだ!」「ここで逃げたら負けだぞ!」
少年マンガのお決まりの励ましですが……いや、こっちが逃げ出したいです……相手との距離感を考えないアプローチは、単なる迷惑。そして困ったことに多くのストーカーさんは、恋に落ちれば盲目になってしまい、相手との距離感をつかめないのです。
◆女性ストーカーの心理にあるのは?
自分の好きなアイドルやタレントを追い掛け回す、自宅までつきとめて侵入してしまう……女性ストーカーも負けていません。今度は女性ストーカーの心理に働きかけているものを考えてみましょう。
こちらには「少女マンガ」が影響していそうです。
つまり、見目麗しい8頭身の理想男性しか登場しない「少女マンガ」という2次元世界で育ってしまい、自分に釣り合うリアルの男性には萌えない。そんな恐るべき体質なってしまっているのではないでしょうか?
出てくる男性が(敵役とか、さえないタイプ含めて)みんな8頭身のハーフ顔、素敵なウェーブヘアだった少女マンガワールド。ニキビとかアブラギッシュな男くさい体臭、何か聞いても「あ!?」しか返事しないようなガサツな対応……リアルの男なんて……受け付けない……
わかります、わかります。そんな麗しき2次元世界がほんとにあるなら、私も暮らしてみたいです。
◆ストーカーはストーリーの中に生きている

妄想の対象にされてる相手の迷惑に気付かない。そして根底にあるのは「なせばなる!」の根性論。メール・電話を相手の迷惑お構いなしにかける……こうしてただの恋する男子や乙女が、困ったちゃんのストーカーに変化していくのです。
ではこんな妄想・一直線なストーカーさんをなだめるにはどうしたらいいのでしょうか?
ストーカーさんが執着しつづける彼・彼女は、ストーカーさんの「自分『だけ』のストーリー」の登場人物です。リアルにその相手を見ているわけでは全然ありません。アイドルと結婚したい、とかは最たるもの。そのアイドルの性格もクセも、わかったつもりになっているだけです。
物語の中に生きているうちは、妄想している彼・彼女とのハッピーエンド以外に幸せが見つかりません。ハッピーエンドにできない場合には、バッドエンディングでもいいのでエンディングをつけようとします。それが相手を傷つけたり、最悪の結果につながることに。
◆「ストーカー・ストーリー」から抜け出すには?
ストーカーになりそうな人は「これは自分が作り上げたストーリー、そして相手への執着は妄想だ」ということを繰り返し自覚することが大事でしょう。
現実の社会には主人公がいません。ヒーローもヒロインもいないのです。そこに気づくと、気持ちが楽になるはずです。ましてや、自分だけの手で作れるストーリーなんて、ありません。自分だけの物語から抜けたせたら、ハッピーにしろ、バッドにしろ、エンディングもいらないのです。
それができたら、次は毎日出会う人や出来事をもっと大事にしてみましょう。それが特定の相手に執着して何も手につかないあなたが無駄にしてしまっているところなのかもしれませんよ!
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