木村拓哉、中居正広と真逆のしたたかさ――トラブルや逆境をくぐり抜けてきた軌跡
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下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
「週刊女性」に掲載されていたアグネス・チャンのインタビューを見て、ぶっ飛んだ。新刊のPRインタビューで近影写真も掲載されているのだが、若い! 御年70歳。すごすぎるアグネスの写真をぜひ見てほしい(笑)。
目次
・今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
・中居正広、元フジ幹部に対する訴訟が波及する可能性
・木村拓哉、中居に対するかなりの皮肉?
・木村拓哉、中居と真逆のしたたかさ
・柳沢慎吾、「女性自身」のインタビューが面白いワケ
・清水尋也逮捕で、松田龍平・翔太へ余波?
今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
第761回(9/4〜9/9発売号より)
1位「木村拓哉 『俺もいずれ辞める』中居問題初めて語った!」(「女性自身」9月23・30日合併号)
参照「中居正広 『50億円訴訟』盟友と法廷暴露の背水」(「女性セブン」9月18日号)
2位「シリーズ人間 柳沢慎吾」(「女性自身」9月23・30日合併号)
3位「松田美由紀を悩ませる賠償金と“身代わり”出演」(「週刊女性」9月23・30日合併号)
中居正広、元フジ幹部に対する訴訟が波及する可能性
中居正広問題に関連し、フジ・メディア・ホールディングスがフジテレビの湊浩一元代表取締役社長と大多亮元専務取締役に対し50億円もの訴訟を起こした一件について、「女性セブン」がその狙いや内幕をレポートしている。
記事によると、損害賠償請求訴訟は現経営陣が過去と決別し元経営陣の責任を追及する“アピール”であり、株主からの追及を免れるためには避けられないものだという。回収できるかは関係ない、らしい。なるほどね。いくら元フジ幹部とはいえサラリーマン経営者が払える額ではないが、企業としては“アピール”のために訴訟やむなしというわけだ。
そして「セブン」は、今回の訴訟が中居に波及するか否かについて注目した。中居に対して法的措置が取られる可能性は、“ある”と指摘している。まあ、それも“アピール”のためならありえるだろう。
さらに、もし訴訟になれば、すべてを知る中居の“盟友”だった編成元幹部A氏がフジサイドの証人として出廷し、中居の不都合な事実を暴露する可能性もあると指摘するのだ。
木村拓哉、中居に対するかなりの皮肉?
中居にとっては、まだまだ気の抜けない状況が続く一方、中居とは真逆の安定した存在感、活躍を続けているのがSMAPの“元盟友”木村拓哉だ。
今週の「女性自身」は、木村主演映画『教場Ⅲ』の打ち上げの模様をレポートしている。『教場』シリーズといえば、2020年にフジテレビの開局60周年特別ドラマとしてスタートしたものだが、スタジオ内のレストランという“あまりに地味でささやかな”会場で行われた打ち上げで、木村はこんなあいさつをしたという。
「こういったところで打ち上げを行うのは初めてですが、ここでやる理由は察してください」
苦笑いしながらの木村のあいさつに会場は沸いたらしいが、よくよく考えると、元SMAPリーダー・中居に対するかなりの皮肉でもある。さらに、さらに、記事によると木村は、この席で“初めて”中居問題に言及したという。そのあいさつがこれ。
「ジャニーズ問題、そしてフジテレビもいろいろとあったなかで、制作してくれて本当によかったです」
「俺もいずれ辞めるときがくるかもしれませんが、求められている限り、需要がある限りは頑張ります!」
うーーん。これが「中居問題初めて語った!」というのはかなり無理くりで、東スポのタイトルみたいな気もしないではないが、まあ、「自身」はそう解釈したということだろう。
木村拓哉、中居と真逆のしたたかさ
だが。芸能界引退を余儀なくされた中居と対比して、改めて木村のこれまでの軌跡を考えると、木村ほどさまざまなトラブルや逆境を上手にくぐり抜けてきた芸能人は、そう多くはないと思う。
デビュー当初は人気も低迷し、なかなか芽が出なかったSMAP。その後バラエティやドラマに進出することで国民的とも言われるアイドルになったが、そんな渦中の1996年には人気メンバーだった森且行の脱退を経験する。
そして2000年には、28歳にしてジャニーズアイドルとは異例のデキ婚で世間に衝撃を与えた木村。ここで人気が落ちるかと思いきや、その後もドラマやバラエティで快進撃を続けたのは周知の通り。
そして16年には最大の危機が襲う。SMAPの解散騒動が勃発し、ジャニーズ事務所に残った木村は“裏切り者”とのレッテルを貼られたのだ。しかし、ここでも木村は多くを語らず耐えた。
“何をやってもキムタク”という批判もなんのその、トヨタ自動車のCMに出ながらスピード違反をしてもなんのその、現在では妻の工藤静香、長女Cocomi、次女Kōki,と芸能一家を擁しての確固たる地位を固めている。
こうして振り返ると、やはりすごいぞ、キムタク! と思う。SMAP元リーダーの“終焉”が衝撃的で悲惨なものだっただけに、木村のしたたかさ、しぶとさが際立って見える。浅はかで愚かな行動で芸能界を去った“元盟友”を思うと、木村には、このまま安定の存在感と活躍が続くことをぜひとも祈りたい。
柳沢慎吾、「女性自身」のインタビューが面白いワケ
素晴らしいインタビュー記事だった。「女性自身」の「シリーズ人間」。
まず登場した柳沢慎吾のキャラが素晴らしい。冒頭のリードで引き込まれる。
「約3時間の取材中、立ち上がっての実演23回、効果音や音楽付きでの説明103回、ものまね再現63人(一般人含む)……俳優・柳沢慎吾はテレビと全く変わらないどころか、それ以上のテンションでしゃべりまくった」
もちろん中身も、そのテンションそのままのクオリティだった。
幼少期からデビューまで、さらに大ブレークで八面六臂のなかでの妻との出会い、そして「一緒になろう。もう、あばよと言わすなよ」というプロポーズなど、サービス精神あふれる柳沢の言葉の数々、それだけではなく芸能界を辞めたいと追い詰められたときに救われた樹木希林からの言葉などなど、読者や取材者が欲するであろう多くのエピソードが惜しげもなく披露されるのだ。なかでも個人的に一番興味深かったのが、これだ。
「僕って、気難しい性格なんですよ。自分の車は絶対に汚されたくないから飲食禁止。ウッドパネルにツバが飛ぶのが嫌だから、車内ではほとんど会話をしない」
意外すぎるし、面白すぎる。そしてそんな柳沢の取材模様を「取材中、立ち上がっての実演23回」などとカウントして紹介してくれたインタビュアーもすごい。こんな人物インタビューが載る女性週刊誌、まだまだ捨てたもんじゃない。
清水尋也逮捕で、松田龍平・翔太へ余波?
知らなかった。9月3日に麻薬取締法違反の疑いで逮捕された俳優の清水尋也の所属事務所が、松田美由紀代表の「オフィス作」だったことを。それでもって「週刊女性」は、清水の逮捕で、所属事務所が損害賠償や違約金を求められる可能性を指摘している。
たいへんだ!
「オフィス作」は松田優作の功績を後世に伝えるための事務所でもあり、息子の松田龍平や翔太が所属する“家族中心”の事務所でもあるから、賠償となればかなり厳しいらしいから。たいへんだ! でもって記事には、こんな解決策が。
「テレビ局は清水容疑者の穴の補償として、普段あまりドラマに出ない松田龍平さんや翔太さんを“身代わり”出演させることで手打ちにしようとする可能性も」(芸能プロ関係者のコメント)
そんな手があるのか! たいへんだ!
「週刊女性」に掲載されていたアグネス・チャンのインタビューを見て、ぶっ飛んだ。新刊のPRインタビューで近影写真も掲載されているのだが、若い! 御年70歳。すごすぎるアグネスの写真をぜひ見てほしい(笑)。
目次
・今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
・中居正広、元フジ幹部に対する訴訟が波及する可能性
・木村拓哉、中居に対するかなりの皮肉?
・木村拓哉、中居と真逆のしたたかさ
・柳沢慎吾、「女性自身」のインタビューが面白いワケ
・清水尋也逮捕で、松田龍平・翔太へ余波?
今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
第761回(9/4〜9/9発売号より)
1位「木村拓哉 『俺もいずれ辞める』中居問題初めて語った!」(「女性自身」9月23・30日合併号)
参照「中居正広 『50億円訴訟』盟友と法廷暴露の背水」(「女性セブン」9月18日号)
2位「シリーズ人間 柳沢慎吾」(「女性自身」9月23・30日合併号)
3位「松田美由紀を悩ませる賠償金と“身代わり”出演」(「週刊女性」9月23・30日合併号)
中居正広、元フジ幹部に対する訴訟が波及する可能性
中居正広問題に関連し、フジ・メディア・ホールディングスがフジテレビの湊浩一元代表取締役社長と大多亮元専務取締役に対し50億円もの訴訟を起こした一件について、「女性セブン」がその狙いや内幕をレポートしている。
記事によると、損害賠償請求訴訟は現経営陣が過去と決別し元経営陣の責任を追及する“アピール”であり、株主からの追及を免れるためには避けられないものだという。回収できるかは関係ない、らしい。なるほどね。いくら元フジ幹部とはいえサラリーマン経営者が払える額ではないが、企業としては“アピール”のために訴訟やむなしというわけだ。
そして「セブン」は、今回の訴訟が中居に波及するか否かについて注目した。中居に対して法的措置が取られる可能性は、“ある”と指摘している。まあ、それも“アピール”のためならありえるだろう。
さらに、もし訴訟になれば、すべてを知る中居の“盟友”だった編成元幹部A氏がフジサイドの証人として出廷し、中居の不都合な事実を暴露する可能性もあると指摘するのだ。
木村拓哉、中居に対するかなりの皮肉?
中居にとっては、まだまだ気の抜けない状況が続く一方、中居とは真逆の安定した存在感、活躍を続けているのがSMAPの“元盟友”木村拓哉だ。
今週の「女性自身」は、木村主演映画『教場Ⅲ』の打ち上げの模様をレポートしている。『教場』シリーズといえば、2020年にフジテレビの開局60周年特別ドラマとしてスタートしたものだが、スタジオ内のレストランという“あまりに地味でささやかな”会場で行われた打ち上げで、木村はこんなあいさつをしたという。
「こういったところで打ち上げを行うのは初めてですが、ここでやる理由は察してください」
苦笑いしながらの木村のあいさつに会場は沸いたらしいが、よくよく考えると、元SMAPリーダー・中居に対するかなりの皮肉でもある。さらに、さらに、記事によると木村は、この席で“初めて”中居問題に言及したという。そのあいさつがこれ。
「ジャニーズ問題、そしてフジテレビもいろいろとあったなかで、制作してくれて本当によかったです」
「俺もいずれ辞めるときがくるかもしれませんが、求められている限り、需要がある限りは頑張ります!」
うーーん。これが「中居問題初めて語った!」というのはかなり無理くりで、東スポのタイトルみたいな気もしないではないが、まあ、「自身」はそう解釈したということだろう。
木村拓哉、中居と真逆のしたたかさ
だが。芸能界引退を余儀なくされた中居と対比して、改めて木村のこれまでの軌跡を考えると、木村ほどさまざまなトラブルや逆境を上手にくぐり抜けてきた芸能人は、そう多くはないと思う。
デビュー当初は人気も低迷し、なかなか芽が出なかったSMAP。その後バラエティやドラマに進出することで国民的とも言われるアイドルになったが、そんな渦中の1996年には人気メンバーだった森且行の脱退を経験する。
そして2000年には、28歳にしてジャニーズアイドルとは異例のデキ婚で世間に衝撃を与えた木村。ここで人気が落ちるかと思いきや、その後もドラマやバラエティで快進撃を続けたのは周知の通り。
そして16年には最大の危機が襲う。SMAPの解散騒動が勃発し、ジャニーズ事務所に残った木村は“裏切り者”とのレッテルを貼られたのだ。しかし、ここでも木村は多くを語らず耐えた。
“何をやってもキムタク”という批判もなんのその、トヨタ自動車のCMに出ながらスピード違反をしてもなんのその、現在では妻の工藤静香、長女Cocomi、次女Kōki,と芸能一家を擁しての確固たる地位を固めている。
こうして振り返ると、やはりすごいぞ、キムタク! と思う。SMAP元リーダーの“終焉”が衝撃的で悲惨なものだっただけに、木村のしたたかさ、しぶとさが際立って見える。浅はかで愚かな行動で芸能界を去った“元盟友”を思うと、木村には、このまま安定の存在感と活躍が続くことをぜひとも祈りたい。
柳沢慎吾、「女性自身」のインタビューが面白いワケ
素晴らしいインタビュー記事だった。「女性自身」の「シリーズ人間」。
まず登場した柳沢慎吾のキャラが素晴らしい。冒頭のリードで引き込まれる。
「約3時間の取材中、立ち上がっての実演23回、効果音や音楽付きでの説明103回、ものまね再現63人(一般人含む)……俳優・柳沢慎吾はテレビと全く変わらないどころか、それ以上のテンションでしゃべりまくった」
もちろん中身も、そのテンションそのままのクオリティだった。
幼少期からデビューまで、さらに大ブレークで八面六臂のなかでの妻との出会い、そして「一緒になろう。もう、あばよと言わすなよ」というプロポーズなど、サービス精神あふれる柳沢の言葉の数々、それだけではなく芸能界を辞めたいと追い詰められたときに救われた樹木希林からの言葉などなど、読者や取材者が欲するであろう多くのエピソードが惜しげもなく披露されるのだ。なかでも個人的に一番興味深かったのが、これだ。
「僕って、気難しい性格なんですよ。自分の車は絶対に汚されたくないから飲食禁止。ウッドパネルにツバが飛ぶのが嫌だから、車内ではほとんど会話をしない」
意外すぎるし、面白すぎる。そしてそんな柳沢の取材模様を「取材中、立ち上がっての実演23回」などとカウントして紹介してくれたインタビュアーもすごい。こんな人物インタビューが載る女性週刊誌、まだまだ捨てたもんじゃない。
清水尋也逮捕で、松田龍平・翔太へ余波?
知らなかった。9月3日に麻薬取締法違反の疑いで逮捕された俳優の清水尋也の所属事務所が、松田美由紀代表の「オフィス作」だったことを。それでもって「週刊女性」は、清水の逮捕で、所属事務所が損害賠償や違約金を求められる可能性を指摘している。
たいへんだ!
「オフィス作」は松田優作の功績を後世に伝えるための事務所でもあり、息子の松田龍平や翔太が所属する“家族中心”の事務所でもあるから、賠償となればかなり厳しいらしいから。たいへんだ! でもって記事には、こんな解決策が。
「テレビ局は清水容疑者の穴の補償として、普段あまりドラマに出ない松田龍平さんや翔太さんを“身代わり”出演させることで手打ちにしようとする可能性も」(芸能プロ関係者のコメント)
そんな手があるのか! たいへんだ!