吉沢亮主演『国宝』『ババンババンバンバンパイア』の“出来すぎ”な共通点とは? 映画興行収入ランキングトップ10

2 view
サイゾーオンラインより】
 最新の全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、7月4~6日)で、吉沢亮が主演を務める実写映画『国宝』(6月6日公開)がV3を達成した。
目次
吉沢亮主演『国宝』、興収の伸びは『ボヘミアン・ラプソディ』とほぼ同等
『国宝』と5位初登場の『ババンババンバンバンパイア』に“出来すぎ”な共通点
9位『JO1 THE MOVIE「未完成」-Bon Voyage-』、鑑賞したファンは複雑
全国映画動員ランキングトップ10(7月4~6日、興行通信社調べ)
吉沢亮主演『国宝』、興収の伸びは『ボヘミアン・ラプソディ』とほぼ同等!
 7月7日発表の全国週末興行成績ランキングでも首位を守った『国宝』は、小説家・吉田修一氏の同題作品(朝日新聞出版)を李相日監督が吉沢主演で実写化。上映開始から5週目の週末3日間も観客動員43万9800人、興行収入6億4600万円と、4週連続で右肩上がりを続け、累計興収は44億円を突破した。
 公式Xでは「金土日の興行収入 4週連続 前週比超え!興行収入135億円を突破した『ボヘミアン・ラプソディ』に並ぶ記録に!」(原文ママ、以下同)と打ち出している。映画ライターのヒナタカ氏によれば、「実際に、興収の伸びはほぼ同等のペース」だという。
「5週目での累計興収は『国宝』が44.8億円(31日間)、『ボヘミアン・ラプソディ』は44.0億円(30日間)でした。東宝配給作品が4週連続で前週比超えとなったのは、興収が発表されるようになった2000年以降では初めて。つまり16年公開の『君の名は。』(累計251.7億円)でもなし得なかったことであり、まさに歴史的な大ヒットといえるでしょう。7月18日からは特大ヒットが確定的で、劇場のスクリーン数の大部分を占めるであろう『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が公開されるため、他作品の興行に多大な影響を与えることは間違いなく、『国宝』は『ボヘミアン・ラプソディ』の最終興収128.9億円には及ばないかもしれません。それでも、03年の『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(累計173.5億円)から23年ぶりに、100億円超えの実写邦画となることを期待したいですね」
1位の『国宝』と5位初登場の『ババンババンバンバンパイア』に“出来すぎ”な共通点
 続いて、2位の『F1(R)/エフワン』(6月27日公開)、3位の『リロ&スティッチ』(6月6日公開)、4位の『ドールハウス』(6月13日公開)、6位の『フロントライン』(6月13日公開)、7位の『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(5月23日公開)、8位の『それいけ!アンパンマン チャポンのヒーロー!』(6月27日公開)は、いずれも前週と同じ順位をキープ。
 そんな中、7月4日公開の『ババンババンバンバンパイア』が5位に、同日公開の『JO1 THE MOVIE「未完成」-Bon Voyage-』が9位に初登場。また、前回はトップ10圏外となっていた『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX』が今回10位に浮上した。
 5位スタートを切った『ババンババンバンバンパイア』は、漫画家・奥嶋ひろまさ氏が「別冊少年チャンピオン」(秋田書店)にて連載中のBL(ブラッディ・ラブコメ)を実写映画化。主演は『国宝』と同じ吉沢が務め、銭湯のひとり息子・立野李仁(板垣李光人)の成長と純潔を見守る450歳のバンパイア・森蘭丸を演じている。吉沢と板垣のほか、原菜乃華、関口メンディー、満島真之介、眞栄田郷敦、堤真一など豪華キャストが出演。
 なお、当初は2月の公開が予定されていたが、前年末に吉沢が酒に酔って自宅マンション隣室へ無断侵入するという不祥事を起こしたことで公開延期に。被害者と示談が成立して吉沢は不起訴となり、このたび全国342スクリーンで上映を開始。初日から3日間の動員は10万人、興収は1億3500万円と伝えられている。
「『国宝』の撮影時期は24年3~6月、『ババンババンバンバンパイア』は同年7~8月のようなので、結果として撮影順と公開順が一致した形になりました。結果論ではありますが、ネット上ではこの公開順で良かったという声が多く、筆者もそれに同意します。なぜなら、ババンババンバンバンパイア』における吉沢は、本来は恐れられる存在のバンパイアなのに、同居する“15歳のピュアボーイ”(板垣)のキュートさを目の当たりにして『ズキュン!』や『かわいい!』などと裏返った声で口走るギャグキャラクターなんです。『真剣にバカなことをやる』『時には良い意味で全力でふざける』吉沢を見て、そのイメージがつきすぎると、『国宝』でのシリアスな役柄を真面目に見ることなんてできなくなりそうですから(笑)」(前出・ヒナタカ氏)
 真逆ともいえる作風の2作だが、その一方で通じる部分もあるようだ。
「『国宝』での吉沢は、横浜流星演じる歌舞伎の名門の跡取り息子の血筋に嫉妬するあまり、『お前の血をコップに入れてガブガブ飲みたいわ』と言ったりするのですが、『ババンババンバンバンパイア』の吉沢も、『18歳童貞の血を狙う』という、文字通りに“血を渇望する”という、偶然にしては出来すぎな共通点があります。しかも、前者では“歌舞伎役者としてのアイデンティティ以外は何もない”、後者では“バンパイアのため愛しい人と死別しても長い時を生きなければいけない”という、『虚無』的な印象を抱かせるシンクロ要素もありました。こんなふうに、正反対のようで似ているところもある役柄を演じた吉沢の演技力の高さは、両者を続けて見てこそ、再確認できるところもあるはずです」
9位『JO1 THE MOVIE「未完成」-Bon Voyage-』、鶴房汐恩の活動休止でファンは複雑
 そのほか、9位の『JO1 THE MOVIE「未完成」-Bon Voyage-』は、11人組ボーイズグループ・JO1のドキュメンタリー映画第2弾。第1弾は22年に『JO1 THE MOVIE「未完成」-Go to the TOP-』として公開され、8位発進だった。
 今作は、デビュー5周年を迎えた彼らのこれまでの軌跡と、今年4月に実現した初の東京ドーム公演『JO1DER SHOW 2025 ‘WHEREVER WE ARE’ IN TOKYO DOME』に至るまでの道のりをカメラに収めた作品だ。
 なお、JO1をめぐっては今年5月、メンバーの鶴房汐恩が過去にオンラインカジノを利用していたことが判明し、活動を一時自粛。6月には活動再開を発表したものの、同月中に単純賭博の疑いで書類送検され、当面の活動休止が決定。そのため、グループは現在10人で活動している。
 こうした経緯もあり、映画を観賞したSNS上のファンからは「これからも11人のJO1を応援していきたい」「やっぱり11人揃ってるJO1が最高」という声が寄せられている一方、「JO1を応援してきたからこそ鶴房が許せなくてツラい」などと複雑な思いを抱く者もいるようだ。
 また、トップ10圏内に返り咲いたアニメーション作品『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX』は、公開から60日間で動員85万4000人超え、興収14億3000万円超えと伝えられている。一方、現在はトップ10圏外となっているアニメ作品『映画 ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』(2月21日公開)も、7月7日付の同作公式X(旧Twitter)で「動員数77万人突破」「興収19億突破」と報告された。
 前週からトップ10圏外の『名探偵コナン 隻眼の残像』(4月18日公開)は、7月6日時点で累計興収144億円となっている。
全国映画動員ランキングトップ10(7月4~6日、興行通信社調べ)
1位:『国宝』
2位:『F1(R)/エフワン』
3位:『リロ&スティッチ』
4位:『ドールハウス』
5位:『ババンババンバンバンパイア』(初)
6位:『フロントライン』
7位:『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』
8位:『それいけ!アンパンマン チャポンのヒーロー!』
9位:『JO1 THE MOVIE「未完成」-Bon Voyage-』(初)
10位:『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX』
サイゾーウーマンのニュース一覧

コメント(0件)

    この記事にはまだコメントがありません。

コメントする

少しでも気になったらコメントお願いします!!

(全角32文字・半角64文字以内)

サイゾーウーマンのニュース