“大コケ”回避の『かくかくしかじか』、現実の永野芽郁と重なる……? ランキングトップ10(5月16~18日)
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【サイゾーオンラインより】
最新の全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、5月16~18日)で、アニメーション作品『名探偵コナン 隻眼の残像』(4月18日公開)がV5を達成した。
目次
・『ミッション:インポッシブル』最新作、“先行上映”で2位に
・4位『かくかくしかじか』永野芽郁の姿が「現実と重なる」
・8位『金子差入店』、SUPER EIGHT・丸山隆平らの演技に評価の声
・全国映画動員ランキングトップ10(5月16~18日、興行通信社調べ)
『ミッション:インポッシブル』最新作、“先行上映”で2位に初登場
5月19日発表の全国週末興行成績ランキングで首位をキープした『名探偵コナン 隻眼の残像』は、劇場版第28作目。上映開始から5週目の週末も3日間で観客動員34万6000人、興行収入5億1600万円をあげ、累計興収は122億円を突破。国内で上映された歴代映画の興収ランキングでは31位まで上昇した。
一方、今週のランキングでは、2位にトム・クルーズが主演を務める『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』、4位に永野芽郁主演で話題の『かくかくしかじか』、8位に丸山隆平(SUPER EIGHT)が主演する『金子差入店』、9位にイギリスとフランスによる合作ホラーSF『サブスタンス』が初登場。なお、『かくかくしかじか』と『金子差入店』、『サブスタンス』の3作品は16日の公開だ。
『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』は、正式には23日から日米同時公開となり、17日から6日間にわたる先行上映を行っている段階。それでも土日2日間で動員28万1000人、興収4億4900万円をマークして2位発進を遂げた。
シリーズ第8作目となる今作は、前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニングPART ONE』(2023年公開)の後編にあたり、トム演じるイーサン・ハントの過去なども明かされる。
映画ライターのヒナタカ氏は、今回の結果を次のように分析する。
「これまで『先行上映』の成績は興行ランキングには載らず、本公開の時に加算されることが通例だったのですが、今回は『IMAXのみ』『3日間限定』といった縛りがなく、ほぼ通常の上映と変わらないためか、2位発進とランキングに反映されました。前作が3日間で興行収入10億6484万円(累計53.8億円突破)だったことと比べると、数字を落としていますが、今作は土日2日間かつ先行上映での集計なので単純比較はしにくいですね。とはいえ、『名探偵コナン 隻眼の残像』を超えて『初登場1位』とならなかったのは、送り手としては痛手なのかもしれません」(同)。
なお、“トム・クルーズ主演のアクションシリーズの最新作”という共通点のある『トップガン マーヴェリック』(22年公開)は、日本でも公開3日間で11億6000万円、累計137.2億円という大記録を打ち立てているが……。
「今回の『ファイナル・レコニング』はややダウナーな雰囲気や169分という上映時間の長さに少々及び腰になるものの、トム・クルーズほどの大スター中の大スターがまだまだ“見たことのないアクション”を届けてくれるというファンサービスを、劇場でこそ堪能してほしいと心から思える作品でした。『マーヴェリック』で洋画の面白さやトムの魅力を知った人が『ファイナル・レコニング』を見に劇場に足を運び、興行収入が伸びる可能性も大いにあるでしょう」(同)
4位『かくかくしかじか』は実写映画の“正解”? 永野芽郁の姿が「現実と重なる」
漫画家・東村アキコ氏の同題自伝エッセイ漫画(集英社)を実写化した『かくかくしかじか』は、「少女漫画家」になることを夢見る主人公・林明子(後の東村アキコ)が、絵画教室の講師で画家の日高健三によるスパルタ指導のもと、美大合格を目指すという内容。
明子役を永野、日高先生役を大泉洋が演じているほか、見上愛、畑芽育、鈴木仁、神尾楓珠、森愁斗(BUDDiiS)、有田哲平(くりぃむしちゅー)、津田健次郎、MEGUMI、大森南朋らがキャスティングされている。全国357スクリーンという大規模で封切られ、初日から3日間で動員12万5000人、興収1億7000万円を記録した。
そんな同作の印象について、前出のヒナタカ氏は以下のように話す。
「永野さんの不倫報道が逆風になっているのは事実ですが、公開3日間の成績は昨今のメジャー公開の実写邦画の中では決して悪いものではなく、筆者が平日朝に見たときも席は7割ほど埋まっており、ご年配の方も多く、幅広い層に訴求できていると感じました。作品のロケ地である長崎では街の活性化につなげる取り組みやPRがなされ、原作者の東村さんもXで『長崎では、朝から満席スタート』であることに感謝を告げていました。お客があまり入っていない回があるのも事実でしょうが、少なくとも“大コケ”とはいえません。映画鑑賞後に原作を読むと、実写化にあたってのまとめ方は的確で、美術も見事に再現されていることがわかります。東村さんが小道具や脚本にしっかりと関わってこその、『原作を大切にした実写映画』の“正解”だと思えました」
また、騒動の渦中にある永野の演技については、好意的な意見が聞こえてきた。
「永野さん演じる主人公は“ひどい人間(先生の教え子)だと自覚している”キャラクターで、今回の不倫報道で自己嫌悪に陥っているであろう、現実の永野さんと重なって見えるところもありました。今では各CMやラジオ番組、大河ドラマ『豊臣兄弟!』などの“降板ラッシュ”の影響もあり、不倫報道直後のバッシングムードに比べれば、世間の反応は『やりすぎ』などと同情に傾いている印象はあります。実際に今作の永野さん、そして2年先までスケジュールがいっぱいでも熱烈オファーを受けて出演したという大泉さんの表現力はすばらしかったので、永野さんを色眼鏡で見ず、作品の評判を聞きつけて映画を見る人が増えることを期待したいです」(同)
8位『金子差入店』、SUPER EIGHT・丸山隆平らの演技に評価の声
今回8位にランクインした、SUPER EIGHT・丸山にとって8年ぶりとなる映画主演作『金子差入店』は、刑務所や拘置所への差し入れを代行する「差入屋」を営む一家を中心としたヒューマンサスペンス。丸山が演じるのは、傷害事件を起こして服役していた過去を持ち、伯父の星田辰夫(寺尾聰)が営んでいた差入屋を引き継いだ主人公・金子真司。
鑑賞済みのネットユーザーからは、丸山だけでなく北村匠海(DISH//)、甲本雅裕、岸谷五朗、寺尾ら共演者の演技を評価する書き込みが多く寄せられているほか、「差し入れ代行という仕事があるなんて知らなかったから興味深く、見に行って良かったと思う」「せっかく目を引く題材なのに、いろいろ詰め込みすぎだったように感じた」などさまざまな声が上がっている。
そのほか、フランスの女性監督、コラリー・ファルジャ氏がデミ・ムーアを主演に迎え、美貌と若さに執着する元人気女優の破滅を描いた『サブスタンス』は、R15+指定作品。ネット上には「デミ・ムーアがすばらしい」「好みは分かれそうだけど痛烈で刺激的な映画」といった意見のほか、「日本向けのキャッチコピーは『かわいいが暴走して、阿鼻叫喚』みたいだけどズレてない?」「キャッチコピーつけた人、ちゃんと映画観た?」という指摘も少なくない。
このように4本の新作がランキング入りした中、今回3位の『マインクラフト/ザ・ムービー』(4月25日公開)は累計興収30億円を突破。一方、現在トップ10圏外ではあるものの、国内初のインタラクティブ映画としても注目される『映画 ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』(2月21日公開)は小規模上映ながらもファンに支えられ、累計興収15億円を超えた。
さらに、超小規模上映とあっていまだトップ10入りを果たせていないにもかかわらず、ネット上で口コミを広げてきた香港映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』(1月17日公開)も奮闘を続け、累計興収5億円を突破している。
全国映画動員ランキングトップ10(5月16~18日、興行通信社調べ)
1位:『名探偵コナン 隻眼の残像』
2位:『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(初)
3位:『マインクラフト/ザ・ムービー』
4位:『かくかくしかじか』(初)
5位:『#真相をお話しします』
6位:『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX』
7位:『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』
8位:『金子差入店』(初)
9位:『サブスタンス』(初)
10位:『サンダーボルツ*』
最新の全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、5月16~18日)で、アニメーション作品『名探偵コナン 隻眼の残像』(4月18日公開)がV5を達成した。
目次
・『ミッション:インポッシブル』最新作、“先行上映”で2位に
・4位『かくかくしかじか』永野芽郁の姿が「現実と重なる」
・8位『金子差入店』、SUPER EIGHT・丸山隆平らの演技に評価の声
・全国映画動員ランキングトップ10(5月16~18日、興行通信社調べ)
『ミッション:インポッシブル』最新作、“先行上映”で2位に初登場
5月19日発表の全国週末興行成績ランキングで首位をキープした『名探偵コナン 隻眼の残像』は、劇場版第28作目。上映開始から5週目の週末も3日間で観客動員34万6000人、興行収入5億1600万円をあげ、累計興収は122億円を突破。国内で上映された歴代映画の興収ランキングでは31位まで上昇した。
一方、今週のランキングでは、2位にトム・クルーズが主演を務める『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』、4位に永野芽郁主演で話題の『かくかくしかじか』、8位に丸山隆平(SUPER EIGHT)が主演する『金子差入店』、9位にイギリスとフランスによる合作ホラーSF『サブスタンス』が初登場。なお、『かくかくしかじか』と『金子差入店』、『サブスタンス』の3作品は16日の公開だ。
『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』は、正式には23日から日米同時公開となり、17日から6日間にわたる先行上映を行っている段階。それでも土日2日間で動員28万1000人、興収4億4900万円をマークして2位発進を遂げた。
シリーズ第8作目となる今作は、前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニングPART ONE』(2023年公開)の後編にあたり、トム演じるイーサン・ハントの過去なども明かされる。
映画ライターのヒナタカ氏は、今回の結果を次のように分析する。
「これまで『先行上映』の成績は興行ランキングには載らず、本公開の時に加算されることが通例だったのですが、今回は『IMAXのみ』『3日間限定』といった縛りがなく、ほぼ通常の上映と変わらないためか、2位発進とランキングに反映されました。前作が3日間で興行収入10億6484万円(累計53.8億円突破)だったことと比べると、数字を落としていますが、今作は土日2日間かつ先行上映での集計なので単純比較はしにくいですね。とはいえ、『名探偵コナン 隻眼の残像』を超えて『初登場1位』とならなかったのは、送り手としては痛手なのかもしれません」(同)。
なお、“トム・クルーズ主演のアクションシリーズの最新作”という共通点のある『トップガン マーヴェリック』(22年公開)は、日本でも公開3日間で11億6000万円、累計137.2億円という大記録を打ち立てているが……。
「今回の『ファイナル・レコニング』はややダウナーな雰囲気や169分という上映時間の長さに少々及び腰になるものの、トム・クルーズほどの大スター中の大スターがまだまだ“見たことのないアクション”を届けてくれるというファンサービスを、劇場でこそ堪能してほしいと心から思える作品でした。『マーヴェリック』で洋画の面白さやトムの魅力を知った人が『ファイナル・レコニング』を見に劇場に足を運び、興行収入が伸びる可能性も大いにあるでしょう」(同)
4位『かくかくしかじか』は実写映画の“正解”? 永野芽郁の姿が「現実と重なる」
漫画家・東村アキコ氏の同題自伝エッセイ漫画(集英社)を実写化した『かくかくしかじか』は、「少女漫画家」になることを夢見る主人公・林明子(後の東村アキコ)が、絵画教室の講師で画家の日高健三によるスパルタ指導のもと、美大合格を目指すという内容。
明子役を永野、日高先生役を大泉洋が演じているほか、見上愛、畑芽育、鈴木仁、神尾楓珠、森愁斗(BUDDiiS)、有田哲平(くりぃむしちゅー)、津田健次郎、MEGUMI、大森南朋らがキャスティングされている。全国357スクリーンという大規模で封切られ、初日から3日間で動員12万5000人、興収1億7000万円を記録した。
そんな同作の印象について、前出のヒナタカ氏は以下のように話す。
「永野さんの不倫報道が逆風になっているのは事実ですが、公開3日間の成績は昨今のメジャー公開の実写邦画の中では決して悪いものではなく、筆者が平日朝に見たときも席は7割ほど埋まっており、ご年配の方も多く、幅広い層に訴求できていると感じました。作品のロケ地である長崎では街の活性化につなげる取り組みやPRがなされ、原作者の東村さんもXで『長崎では、朝から満席スタート』であることに感謝を告げていました。お客があまり入っていない回があるのも事実でしょうが、少なくとも“大コケ”とはいえません。映画鑑賞後に原作を読むと、実写化にあたってのまとめ方は的確で、美術も見事に再現されていることがわかります。東村さんが小道具や脚本にしっかりと関わってこその、『原作を大切にした実写映画』の“正解”だと思えました」
また、騒動の渦中にある永野の演技については、好意的な意見が聞こえてきた。
「永野さん演じる主人公は“ひどい人間(先生の教え子)だと自覚している”キャラクターで、今回の不倫報道で自己嫌悪に陥っているであろう、現実の永野さんと重なって見えるところもありました。今では各CMやラジオ番組、大河ドラマ『豊臣兄弟!』などの“降板ラッシュ”の影響もあり、不倫報道直後のバッシングムードに比べれば、世間の反応は『やりすぎ』などと同情に傾いている印象はあります。実際に今作の永野さん、そして2年先までスケジュールがいっぱいでも熱烈オファーを受けて出演したという大泉さんの表現力はすばらしかったので、永野さんを色眼鏡で見ず、作品の評判を聞きつけて映画を見る人が増えることを期待したいです」(同)
8位『金子差入店』、SUPER EIGHT・丸山隆平らの演技に評価の声
今回8位にランクインした、SUPER EIGHT・丸山にとって8年ぶりとなる映画主演作『金子差入店』は、刑務所や拘置所への差し入れを代行する「差入屋」を営む一家を中心としたヒューマンサスペンス。丸山が演じるのは、傷害事件を起こして服役していた過去を持ち、伯父の星田辰夫(寺尾聰)が営んでいた差入屋を引き継いだ主人公・金子真司。
鑑賞済みのネットユーザーからは、丸山だけでなく北村匠海(DISH//)、甲本雅裕、岸谷五朗、寺尾ら共演者の演技を評価する書き込みが多く寄せられているほか、「差し入れ代行という仕事があるなんて知らなかったから興味深く、見に行って良かったと思う」「せっかく目を引く題材なのに、いろいろ詰め込みすぎだったように感じた」などさまざまな声が上がっている。
そのほか、フランスの女性監督、コラリー・ファルジャ氏がデミ・ムーアを主演に迎え、美貌と若さに執着する元人気女優の破滅を描いた『サブスタンス』は、R15+指定作品。ネット上には「デミ・ムーアがすばらしい」「好みは分かれそうだけど痛烈で刺激的な映画」といった意見のほか、「日本向けのキャッチコピーは『かわいいが暴走して、阿鼻叫喚』みたいだけどズレてない?」「キャッチコピーつけた人、ちゃんと映画観た?」という指摘も少なくない。
このように4本の新作がランキング入りした中、今回3位の『マインクラフト/ザ・ムービー』(4月25日公開)は累計興収30億円を突破。一方、現在トップ10圏外ではあるものの、国内初のインタラクティブ映画としても注目される『映画 ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』(2月21日公開)は小規模上映ながらもファンに支えられ、累計興収15億円を超えた。
さらに、超小規模上映とあっていまだトップ10入りを果たせていないにもかかわらず、ネット上で口コミを広げてきた香港映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』(1月17日公開)も奮闘を続け、累計興収5億円を突破している。
全国映画動員ランキングトップ10(5月16~18日、興行通信社調べ)
1位:『名探偵コナン 隻眼の残像』
2位:『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(初)
3位:『マインクラフト/ザ・ムービー』
4位:『かくかくしかじか』(初)
5位:『#真相をお話しします』
6位:『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX』
7位:『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』
8位:『金子差入店』(初)
9位:『サブスタンス』(初)
10位:『サンダーボルツ*』