【Snow Man、国立競技場公演参戦レポ】9人の姿と演出に感じたジュニア時代の面影と、事務所の縦のつながり
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【サイゾーオンラインより】
4月19、20日に、東京・国立競技場(以下、国立)にてグループ初となるスタジアムツアー『Snow Man 1st Stadium Live~Snow World~』を開催したSnow Man。この記事では、現地(19日)とライブビューイング(20日)に参戦した編集部員Mが、感想をつづっていきます。
目次
・Snow Manが見せた、ジュニア時代の“面影”
・事務所の伝統的舞台を思い出させた「まさか」の演出
・“事務所の縦のつながり”に感激
Snow Manが国立競技場公演で見せた、ジュニア時代の“面影”
国立はキャパも大きいし、メンバーというよりは最後に打ち上がるであろう花火が見れればそれでいい、くらいのテンション感で現地に向かった私。いざ会場内に入ると、想像していたよりはステージが近く、そこまで米粒に見える感じはしませんでした。
メインステージにセンターステージ、メインステージの両サイドからバックステージに続く花道、さらに外周をぐるっと囲む可動式のステージがあったり、アリーナにもトロッコが通ったほか、ステージ正面の一部スタンド席にもメンバーが近くまで来たりと、可能な範囲でファンの近くに行こうという気持ちが伝わってくる構成になっていたように思います。
そんな今回のスタジアムライブの見どころのひとつとなっていたのが、ソロ曲のパフォーマンス。今年1月22日に発売されたデビュー5周年記念のベストアルバム『THE BEST 2020 - 2025』に収録された9人ぞれぞれのソロ曲がライブで初披露されたんですが、これがもう最高。バックダンサーをメンバーが務める形式だったんです!
ジュニア時代、さまざまな先輩たちのバックを務めてきた彼ら。デビュー後、その姿が見られる場は当然減り、唯一の機会だった大みそかの『カウントダウンコンサート』もなくなった今、誰かの後ろで踊る自担の姿が見られるのはかなり貴重でした。
見ていて特にグッときたのは、深澤辰哉の「iro iro」。深澤がもともとファンだったsumikaのボーカル兼ギター・片岡健太に依頼して制作された、メンバーやファンへの感謝を歌った一曲です。
歌詞に「赤」「青」「ピンク」「白」「緑」「黄色」「オレンジ」「黒」と自分以外のメンバー8人のメンバーカラー(以下、メンカラ)が入っており、MVには自身のメンカラ「紫」を加えた9色が用いられ、とにかくふっかの“Snow Man愛”が詰まっています。
ライブでは、ふっかの後ろでほかの8人がイラストや文字の書かれたパネルを持って移動し背景を作ったり、メンカラの傘を持って踊りステージを盛り上げます。この曲が「大好き」だというラウールは終始ニッコニコで、曲を口ずさみながらノリノリで踊る姿がとっても愛らしく、Snow Manに加入する前の少年忍者の「村上真都ラウール」の面影を感じました。
中には、グループ無所属の若手などをバックにつけて、国立の景色を見せてあげてほしかったという意見を持つ人もいるでしょうが、それぞれジュニア時代に培った “メインの人を立たせる”スキルを生かして踊っているところを見られて、個人的にはとてもうれしかったです。
事務所の伝統的舞台を思い出させた「まさか」の演出も
うれしかった演出といえば、マーチングバンドもそのうちのひとつ。コーナーは、岩本照のドラムソロから始まります。舞台『滝沢歌舞伎2012』がきっかけでドラムを始めた岩本さんは、その後もさまざまなステージでドラムを叩いていましたが、19年5月にさいたまスーパーアリーナで開催された『ジャニーズ IsLAND Festival』以来、ファンの前で演奏することはなかったはず。まさか、国立のステージで見られるなんて……と大歓喜してしまいました。
その後、マーチング隊が続々と登場し、今度は9人横並びでスネアドラムを叩くファンカッションを披露。オリジナルメンバー6人と目黒蓮は舞台『JOHNNYS' World』(以下、『ジャニワ』)や『JOHNNYS' ISLAND』(以下、『ジャニアイ』)で披露したことがあるおなじみの演目のひとつであるものの、9人での挑戦は今回が初めてとなりました。
事前のメディアの取材で今回のライブについて、メンバーが「みんなで挑戦していることがある」「練習を積まないとできない」「協力型」「なんかを持ったりする」などと発言していたので、太鼓でも叩くんだろうなとは思っていましたが……。
一瞬で帝劇の記憶が蘇り、懐かしく感じたオタクは多いことでしょう。あの頃とは違い、自分のメンバーカラーの衣装を着ていたものの、当時と変わらないスネアの叩き方に安心感すら覚えた人もいるのでは?
その後、マーチングバンドアレンジで披露された「Tic Tac Toe」の途中では、左右両サイドのステージに5人と4人に分かれてダンスをする場面があり、それぞれ“赤”と“青”の照明が当たっていました(伝わる人は限られると思いますが、NEWSのコンサート『NEWS CONCERT TOUR pacific 2007 2008 -THE FIRST TOKYO DOME CONCERT-』での「SHOCK ME vs Devil or Angel」みたいな感じです)。
“赤”と“青”は、『ジャニワ』や『ジャニアイ』のように、彼らがジュニア時代から出演してきた事務所の伝統的舞台『少年たち』やミュージカル『DREAM BOYS』(以下、『ドリボ』)にも“対”として登場。
例えば、投獄された若者たちの友情や夢を描いた『少年たち』シリーズでは、赤房と青房の囚人たちがお互いをライバル視してケンカを繰り返していましたし、ボクシングを題材にした『ドリボ』では主人公は赤、ライバルとなるチャンプには青のテーマカラーが設定されています。
それだけに、向かい合ってダンスバトルをするような演出と赤と青の照明を見たときには、頭の中に劇中のワンシーンが浮かんだのですが、同じ状態になった人、きっといますよね……?
嵐・松本潤が監修、木村拓哉&亀梨和也はステージへ……“事務所の縦のつながり”に感激
すでにさまざまなメディアで報じられている通り、こうした演出を含め、今回のライブは嵐・松本潤が監修しています。
23年に行われた初のドーム公演『Snow Man 1st DOME tour 2023 i DO ME』の東京公演にも見学に訪れ、後輩にアドバイスをしていたMJ。昨年5月にSTARTO ENTERTAINMENTを退所しましたが、今回、Snow Manメンバーから直接オファーを受け、過去に6年連続国立でライブを行っている経験を生かし、細部にわたってアドバイスをしたようです。
ちなみに、初日の19日公演には、嵐・櫻井翔も見学に訪れていました。(向井)康二とラウール以外の7人は嵐のバックを経験していますし、オリメン6人は過去に嵐のバックとして国立のステージにも立っています。
それが今や、自分たちメインのコンサートを開催できるほどまでになり、それを偉大な先輩たちに見てもらえたわけですから、喜びもひとしおだったはず。
なお、両日ともに、事務所の先輩・後輩をはじめ、ほかにもさまざまな芸能人がライブを見に来ており、20日の公演には、木村拓哉と3月末をもって事務所を退所したばかりの亀梨和也の姿が。2人が“特効”の水で濡れたステージを拭く“モップ隊”のスタッフに紛れてステージに上がるというサプライズ演出もあり感激。
もちろん9人もうれしそうで、乙女のような表情で亀梨くんを見る舘様(宮舘涼太)には、「よかったね」とほっこりさせられましたよ。
「デビューできない」と言われ続けくすぶっていた6人時代に、ラウール(当時は少年忍者)、向井康二(当時は関西ジャニーズJr.)、目黒(当時は宇宙Six)の3人が加入するも反対派からのバッシングが大きく、どんよりとした空気が漂っていたあの頃……。
当時のオタクたちに「増員から6年、デビューから5年で国立に立つよ」「大先輩たちも駆けつけてくれるよ」と言っても、きっと誰も信じてくれないでしょう。グループの生みの親であり育ての親であるタッキー(滝沢秀明氏)ですら、危ういのでは?
紆余曲折あったグループのこれまでと事務所の縦のつながりを感じながら、本編ラストのメンバーがファンへの感謝を歌う「Dear,」を聞いていたらこみ上げてくるものが……。ラウールの「そばにいて僕を守ってくれたから」というパートで思わず涙し、こらえきれず顔をくしゃくしゃにして泣いている本人やほかのメンバーを見てまた涙。
そしてラストの「We'll go together」で打ち上がった9色の花火を見てまたまた涙……と、最後は涙が止まりませんでした。
いちオタクの感想をだらだらとつづってしまいましたが、とにかく、初の国立、そしてスタジアムライブは、ラウールや目黒が言っていた「奇跡」という言葉にすべてが詰まったライブだったと思います。
「国立に立つ」というかねてからの夢をかなえた9人が、次はどんな「奇跡」を起こしてくれるのか楽しみですし、まずは6月に控えている日産スタジアムでの2公演が無事に成功することを祈るばかりです。
4月19、20日に、東京・国立競技場(以下、国立)にてグループ初となるスタジアムツアー『Snow Man 1st Stadium Live~Snow World~』を開催したSnow Man。この記事では、現地(19日)とライブビューイング(20日)に参戦した編集部員Mが、感想をつづっていきます。
目次
・Snow Manが見せた、ジュニア時代の“面影”
・事務所の伝統的舞台を思い出させた「まさか」の演出
・“事務所の縦のつながり”に感激
Snow Manが国立競技場公演で見せた、ジュニア時代の“面影”
国立はキャパも大きいし、メンバーというよりは最後に打ち上がるであろう花火が見れればそれでいい、くらいのテンション感で現地に向かった私。いざ会場内に入ると、想像していたよりはステージが近く、そこまで米粒に見える感じはしませんでした。
メインステージにセンターステージ、メインステージの両サイドからバックステージに続く花道、さらに外周をぐるっと囲む可動式のステージがあったり、アリーナにもトロッコが通ったほか、ステージ正面の一部スタンド席にもメンバーが近くまで来たりと、可能な範囲でファンの近くに行こうという気持ちが伝わってくる構成になっていたように思います。
そんな今回のスタジアムライブの見どころのひとつとなっていたのが、ソロ曲のパフォーマンス。今年1月22日に発売されたデビュー5周年記念のベストアルバム『THE BEST 2020 - 2025』に収録された9人ぞれぞれのソロ曲がライブで初披露されたんですが、これがもう最高。バックダンサーをメンバーが務める形式だったんです!
ジュニア時代、さまざまな先輩たちのバックを務めてきた彼ら。デビュー後、その姿が見られる場は当然減り、唯一の機会だった大みそかの『カウントダウンコンサート』もなくなった今、誰かの後ろで踊る自担の姿が見られるのはかなり貴重でした。
見ていて特にグッときたのは、深澤辰哉の「iro iro」。深澤がもともとファンだったsumikaのボーカル兼ギター・片岡健太に依頼して制作された、メンバーやファンへの感謝を歌った一曲です。
歌詞に「赤」「青」「ピンク」「白」「緑」「黄色」「オレンジ」「黒」と自分以外のメンバー8人のメンバーカラー(以下、メンカラ)が入っており、MVには自身のメンカラ「紫」を加えた9色が用いられ、とにかくふっかの“Snow Man愛”が詰まっています。
ライブでは、ふっかの後ろでほかの8人がイラストや文字の書かれたパネルを持って移動し背景を作ったり、メンカラの傘を持って踊りステージを盛り上げます。この曲が「大好き」だというラウールは終始ニッコニコで、曲を口ずさみながらノリノリで踊る姿がとっても愛らしく、Snow Manに加入する前の少年忍者の「村上真都ラウール」の面影を感じました。
中には、グループ無所属の若手などをバックにつけて、国立の景色を見せてあげてほしかったという意見を持つ人もいるでしょうが、それぞれジュニア時代に培った “メインの人を立たせる”スキルを生かして踊っているところを見られて、個人的にはとてもうれしかったです。
事務所の伝統的舞台を思い出させた「まさか」の演出も
うれしかった演出といえば、マーチングバンドもそのうちのひとつ。コーナーは、岩本照のドラムソロから始まります。舞台『滝沢歌舞伎2012』がきっかけでドラムを始めた岩本さんは、その後もさまざまなステージでドラムを叩いていましたが、19年5月にさいたまスーパーアリーナで開催された『ジャニーズ IsLAND Festival』以来、ファンの前で演奏することはなかったはず。まさか、国立のステージで見られるなんて……と大歓喜してしまいました。
その後、マーチング隊が続々と登場し、今度は9人横並びでスネアドラムを叩くファンカッションを披露。オリジナルメンバー6人と目黒蓮は舞台『JOHNNYS' World』(以下、『ジャニワ』)や『JOHNNYS' ISLAND』(以下、『ジャニアイ』)で披露したことがあるおなじみの演目のひとつであるものの、9人での挑戦は今回が初めてとなりました。
事前のメディアの取材で今回のライブについて、メンバーが「みんなで挑戦していることがある」「練習を積まないとできない」「協力型」「なんかを持ったりする」などと発言していたので、太鼓でも叩くんだろうなとは思っていましたが……。
一瞬で帝劇の記憶が蘇り、懐かしく感じたオタクは多いことでしょう。あの頃とは違い、自分のメンバーカラーの衣装を着ていたものの、当時と変わらないスネアの叩き方に安心感すら覚えた人もいるのでは?
その後、マーチングバンドアレンジで披露された「Tic Tac Toe」の途中では、左右両サイドのステージに5人と4人に分かれてダンスをする場面があり、それぞれ“赤”と“青”の照明が当たっていました(伝わる人は限られると思いますが、NEWSのコンサート『NEWS CONCERT TOUR pacific 2007 2008 -THE FIRST TOKYO DOME CONCERT-』での「SHOCK ME vs Devil or Angel」みたいな感じです)。
“赤”と“青”は、『ジャニワ』や『ジャニアイ』のように、彼らがジュニア時代から出演してきた事務所の伝統的舞台『少年たち』やミュージカル『DREAM BOYS』(以下、『ドリボ』)にも“対”として登場。
例えば、投獄された若者たちの友情や夢を描いた『少年たち』シリーズでは、赤房と青房の囚人たちがお互いをライバル視してケンカを繰り返していましたし、ボクシングを題材にした『ドリボ』では主人公は赤、ライバルとなるチャンプには青のテーマカラーが設定されています。
それだけに、向かい合ってダンスバトルをするような演出と赤と青の照明を見たときには、頭の中に劇中のワンシーンが浮かんだのですが、同じ状態になった人、きっといますよね……?
嵐・松本潤が監修、木村拓哉&亀梨和也はステージへ……“事務所の縦のつながり”に感激
すでにさまざまなメディアで報じられている通り、こうした演出を含め、今回のライブは嵐・松本潤が監修しています。
23年に行われた初のドーム公演『Snow Man 1st DOME tour 2023 i DO ME』の東京公演にも見学に訪れ、後輩にアドバイスをしていたMJ。昨年5月にSTARTO ENTERTAINMENTを退所しましたが、今回、Snow Manメンバーから直接オファーを受け、過去に6年連続国立でライブを行っている経験を生かし、細部にわたってアドバイスをしたようです。
ちなみに、初日の19日公演には、嵐・櫻井翔も見学に訪れていました。(向井)康二とラウール以外の7人は嵐のバックを経験していますし、オリメン6人は過去に嵐のバックとして国立のステージにも立っています。
それが今や、自分たちメインのコンサートを開催できるほどまでになり、それを偉大な先輩たちに見てもらえたわけですから、喜びもひとしおだったはず。
なお、両日ともに、事務所の先輩・後輩をはじめ、ほかにもさまざまな芸能人がライブを見に来ており、20日の公演には、木村拓哉と3月末をもって事務所を退所したばかりの亀梨和也の姿が。2人が“特効”の水で濡れたステージを拭く“モップ隊”のスタッフに紛れてステージに上がるというサプライズ演出もあり感激。
もちろん9人もうれしそうで、乙女のような表情で亀梨くんを見る舘様(宮舘涼太)には、「よかったね」とほっこりさせられましたよ。
「デビューできない」と言われ続けくすぶっていた6人時代に、ラウール(当時は少年忍者)、向井康二(当時は関西ジャニーズJr.)、目黒(当時は宇宙Six)の3人が加入するも反対派からのバッシングが大きく、どんよりとした空気が漂っていたあの頃……。
当時のオタクたちに「増員から6年、デビューから5年で国立に立つよ」「大先輩たちも駆けつけてくれるよ」と言っても、きっと誰も信じてくれないでしょう。グループの生みの親であり育ての親であるタッキー(滝沢秀明氏)ですら、危ういのでは?
紆余曲折あったグループのこれまでと事務所の縦のつながりを感じながら、本編ラストのメンバーがファンへの感謝を歌う「Dear,」を聞いていたらこみ上げてくるものが……。ラウールの「そばにいて僕を守ってくれたから」というパートで思わず涙し、こらえきれず顔をくしゃくしゃにして泣いている本人やほかのメンバーを見てまた涙。
そしてラストの「We'll go together」で打ち上がった9色の花火を見てまたまた涙……と、最後は涙が止まりませんでした。
いちオタクの感想をだらだらとつづってしまいましたが、とにかく、初の国立、そしてスタジアムライブは、ラウールや目黒が言っていた「奇跡」という言葉にすべてが詰まったライブだったと思います。
「国立に立つ」というかねてからの夢をかなえた9人が、次はどんな「奇跡」を起こしてくれるのか楽しみですし、まずは6月に控えている日産スタジアムでの2公演が無事に成功することを祈るばかりです。