チャールズ国王とカミラ王妃はアメリカ人にとって「悪人」ーーダイアナ元妃の好感度いまだ強いワケ
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アメリカ人の英王室に対する好感度調査の結果が発表になった。イギリスの調査会社が行ったもので、死後27年たった今でもダイアナ元妃はアメリカで圧倒的な人気を維持しており、彼女を苦しめたチャールズ国王とカミラ王妃に対するイメージはいまだに悪いという結果が浮き彫りとなった。
目次
・アメリカ人が最も好感を持つ王室メンバーは?
・チャールズ国王とカミラ王妃はアメリカ人にとって「悪人」
・イギリス人はカミラ王妃の活動を評価
・イギリスとアメリカで好感度が違うヘンリー王子
アメリカ人が最も好感を持つ王室メンバーは?
現地時間11月23日に公開された、インターネット市場調査とデータ分析を行う英「YouGov」による世論調査「2024年の英王室をアメリカ人はどう思っているのか?」。その結果によると、アメリカ人が最も好感を持つ王室メンバーは、ダイアナ元妃で76%の支持を集めた。
2位は2年前に亡くなったエリザベス2世(67%)。ウィリアム皇太子(58%)、ヘンリー王子(53%)、キャサリン妃(52%)、アン王女(47%)と続き、アメリカ人のメーガン夫人は46%で7位だった。
続く8位は42%の支持しか集められなかった現君主のチャールズ国王、9位はエドワード王子(37%)で、ワーストツーは、カミラ王妃(30%)とアンドリュー王子(28%)だった。
また、「最も嫌いな王室メンバー」のトップはカミラ王妃で37%。僅差でアンドリュー王子(36%)が続き、3位はチャールズ国王(34%)、4位はメーガン夫人(30%)、5位はヘンリー王子(24%)だった。
アメリカでは今でもダイアナ元妃を英王室のプリンセスとして見る人が多く、根強い人気がある。
「英王室のシンボル」「ファッションアイコン」「カミラと不倫するチャールズに追い詰められ、摂食障害になり苦しんだ」「美しい悲劇のヒロイン」というイメージが強く、エイズ患者に対する偏見の払拭に努めるなど、彼女の行った慈善活動も高く評価されている。
チャールズ国王とカミラ王妃はアメリカ人にとって「悪人」
そんな元妃を苦しませたチャールズ国王とカミラ王妃は、今もまだ「悪人」と見る人が多く、2人が結婚したいから元妃は殺されたといううわさも一部では信じられている。
近年大ヒットしたNetflixの人気王室ドラマ『ザ・クラウン』でも、国王と王妃の不倫が描かれたことで、2人のイメージが悪くなったアメリカ人もいるものと思われる。
ほかにも、王室の内情を暴露したヘンリー王子とメーガン夫人の独占インタビューやNetflixのドキュメンタリー『ハリー&メーガン』、王子の自伝本『スペア』がアメリカ人に影響を与えた結果、チャールズ国王が8位、カミラ王妃がワースト2になったと推測される。
一方、ヘンリー王子夫妻に対する好感度は2020年に移住してきた頃とほぼ変わらない結果に。
ヘンリー王子に対しては、「ダイアナ元妃の葬儀の際には、まだ少年だった次男坊」というイメージがあり好感度53%と低くない。ただ、夫妻がアメリカに住んでいることにはあまり興味がないようで、59%が「アメリカにとって良いことだとも悪いことだとも思わない」との結果が出ている。
なお、エドワード王子とアン王女についていは「知らない」と答えた人がとても多かったが、それでも最下位にならなかったのは、彼らを知っている人たちの好感度が高いからだった。
イギリス人はカミラ王妃の活動を評価
「YouGov」は、イギリス人を対象とした英王室メンバー好感度調査も定期的に実施。
2024年度最新の結果では、トップはエリザベス2世で77%。以下、キャサリン妃(73%)、アン王女(70%)とウィリアム皇太子(70%)、チャールズ国王(62%)、ザラ・ティンダル(58%)、53%のソフィー王女(53%)、エドワード王子(52%)、カミラ王妃(49%)、ケント公爵(41%)と続いた。
10位以下は、39%のケント公爵夫人とルイーズ・ウィンザー、36%のユージェニー王女とベアトリス王女で、ヘンリー王子は27%で15位、メーガン夫人は23%で17位という低い結果となった。
カミラ王妃は、イギリスでも長年「国内一嫌われている女性」だったが、何を言われても書かれても反論せず、チャールズ国王を支え続け、王室に入ってからも出しゃばることがないため、国民の彼女に対する印象は大きく変化している。
イギリスでは、アメリカのように「国王と王妃はダイアナ元妃を苦しめた人」と見ることは少なく、彼らの近年の活動を評価する人が多い。
ほかにも、エドワード王子やソーフィー王女、ケント公爵夫妻といった公務を真面目に行うメンバーへの高評価がわかる結果となっている。
イギリスとアメリカで好感度が違うヘンリー王子
また、アメリカでは「ダイアナ元妃の息子」ということもあり好感度が高かったヘンリー王子だが、イギリスでは晩年のエリザベス2世に対する無礼が過ぎる、国王に対するリスペクトがないと低迷。
国王と皇太子妃ががん闘病している中、メーガン夫人と共に展開した海外ツアーも好感度を下げた要因ではないかと推測される。
なお、イギリスの調査では、1992年に別居、96年に離婚を成立させ97年に亡くなったダイアナ元妃は対象から外しているとのことだ。ただ、もし対象に入っていたとしても、ほかの王族の順位に大きな変化はないものと思われる。
目次
・アメリカ人が最も好感を持つ王室メンバーは?
・チャールズ国王とカミラ王妃はアメリカ人にとって「悪人」
・イギリス人はカミラ王妃の活動を評価
・イギリスとアメリカで好感度が違うヘンリー王子
アメリカ人が最も好感を持つ王室メンバーは?
現地時間11月23日に公開された、インターネット市場調査とデータ分析を行う英「YouGov」による世論調査「2024年の英王室をアメリカ人はどう思っているのか?」。その結果によると、アメリカ人が最も好感を持つ王室メンバーは、ダイアナ元妃で76%の支持を集めた。
2位は2年前に亡くなったエリザベス2世(67%)。ウィリアム皇太子(58%)、ヘンリー王子(53%)、キャサリン妃(52%)、アン王女(47%)と続き、アメリカ人のメーガン夫人は46%で7位だった。
続く8位は42%の支持しか集められなかった現君主のチャールズ国王、9位はエドワード王子(37%)で、ワーストツーは、カミラ王妃(30%)とアンドリュー王子(28%)だった。
また、「最も嫌いな王室メンバー」のトップはカミラ王妃で37%。僅差でアンドリュー王子(36%)が続き、3位はチャールズ国王(34%)、4位はメーガン夫人(30%)、5位はヘンリー王子(24%)だった。
アメリカでは今でもダイアナ元妃を英王室のプリンセスとして見る人が多く、根強い人気がある。
「英王室のシンボル」「ファッションアイコン」「カミラと不倫するチャールズに追い詰められ、摂食障害になり苦しんだ」「美しい悲劇のヒロイン」というイメージが強く、エイズ患者に対する偏見の払拭に努めるなど、彼女の行った慈善活動も高く評価されている。
チャールズ国王とカミラ王妃はアメリカ人にとって「悪人」
そんな元妃を苦しませたチャールズ国王とカミラ王妃は、今もまだ「悪人」と見る人が多く、2人が結婚したいから元妃は殺されたといううわさも一部では信じられている。
近年大ヒットしたNetflixの人気王室ドラマ『ザ・クラウン』でも、国王と王妃の不倫が描かれたことで、2人のイメージが悪くなったアメリカ人もいるものと思われる。
ほかにも、王室の内情を暴露したヘンリー王子とメーガン夫人の独占インタビューやNetflixのドキュメンタリー『ハリー&メーガン』、王子の自伝本『スペア』がアメリカ人に影響を与えた結果、チャールズ国王が8位、カミラ王妃がワースト2になったと推測される。
一方、ヘンリー王子夫妻に対する好感度は2020年に移住してきた頃とほぼ変わらない結果に。
ヘンリー王子に対しては、「ダイアナ元妃の葬儀の際には、まだ少年だった次男坊」というイメージがあり好感度53%と低くない。ただ、夫妻がアメリカに住んでいることにはあまり興味がないようで、59%が「アメリカにとって良いことだとも悪いことだとも思わない」との結果が出ている。
なお、エドワード王子とアン王女についていは「知らない」と答えた人がとても多かったが、それでも最下位にならなかったのは、彼らを知っている人たちの好感度が高いからだった。
イギリス人はカミラ王妃の活動を評価
「YouGov」は、イギリス人を対象とした英王室メンバー好感度調査も定期的に実施。
2024年度最新の結果では、トップはエリザベス2世で77%。以下、キャサリン妃(73%)、アン王女(70%)とウィリアム皇太子(70%)、チャールズ国王(62%)、ザラ・ティンダル(58%)、53%のソフィー王女(53%)、エドワード王子(52%)、カミラ王妃(49%)、ケント公爵(41%)と続いた。
10位以下は、39%のケント公爵夫人とルイーズ・ウィンザー、36%のユージェニー王女とベアトリス王女で、ヘンリー王子は27%で15位、メーガン夫人は23%で17位という低い結果となった。
カミラ王妃は、イギリスでも長年「国内一嫌われている女性」だったが、何を言われても書かれても反論せず、チャールズ国王を支え続け、王室に入ってからも出しゃばることがないため、国民の彼女に対する印象は大きく変化している。
イギリスでは、アメリカのように「国王と王妃はダイアナ元妃を苦しめた人」と見ることは少なく、彼らの近年の活動を評価する人が多い。
ほかにも、エドワード王子やソーフィー王女、ケント公爵夫妻といった公務を真面目に行うメンバーへの高評価がわかる結果となっている。
イギリスとアメリカで好感度が違うヘンリー王子
また、アメリカでは「ダイアナ元妃の息子」ということもあり好感度が高かったヘンリー王子だが、イギリスでは晩年のエリザベス2世に対する無礼が過ぎる、国王に対するリスペクトがないと低迷。
国王と皇太子妃ががん闘病している中、メーガン夫人と共に展開した海外ツアーも好感度を下げた要因ではないかと推測される。
なお、イギリスの調査では、1992年に別居、96年に離婚を成立させ97年に亡くなったダイアナ元妃は対象から外しているとのことだ。ただ、もし対象に入っていたとしても、ほかの王族の順位に大きな変化はないものと思われる。