結婚式前夜に浮気した妻とデリヘル遊びの夫――それでも「平穏」な夫婦の形とは?
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人生の中で最も大きな転機の一つ 「結婚」。大切な人と永遠の愛を誓い合うのは、 生涯そのたった一人だけを愛さなければならないということでもある。それだけに、結婚を控えた人の中には、自由を謳歌できる独身時代に 名残惜しさを感じてしまう人もいるのではないだろうか。
今回お話を聞かせていただいた友希さん(仮名)は、5年前の結婚前夜を振り返り、うっとりとした顔つきでこう話した。
「いや……ホント、めちゃくちゃ気持ちよかったですよ。でもあの日のことがあったから、今でもこうして結婚生活が続いていると思いますし、『彼』には本当に感謝しています」
友希さんには、結婚前夜に「一夜を共にした夫以外の相手」が存在する。そして、その「彼」とは、結婚した今でも関係が続いているのだという。
マッチングアプリ婚をした夫は「及第点」
友希さんが今のご主人と知り合ったのは7年前。そろそろ本気で結婚したいと感じ、マッチングアプリを通じて数人と出会った中で、ピンときたのがご主人だったという。
「先日、ニュースで1年以内に結婚した夫婦の『出会いのきっかけランキング』(※)というのを見たんですが、今年は『マッチングアプリ』が『職場の同僚・先輩・後輩』と同率1位だったそうです。 アプリ婚をした私からいわせると、マッチングアプリでの出会いなんて9割がハズレですよ。趣味が合ってもルックスが好みじゃなかったり、見た目がタイプでも性格に難ありだったり……今の夫と出会うまで30人近くと会いましたけど、彼が唯一の『まともな男性』でした」
※明治安田生命が20歳から79歳の既婚男女(全国の1,620人、男女それぞれ810人)を対象に、夫婦の関係を主なテーマとして今年10月にインターネットで実施したアンケート結果より。
同い年のご主人は、友希さんいわく「真面目な勤め人」。 趣味も合い、性格も「普通に良い人」なのだという。
「そういう『普通』の男性をマッチングアプリで探すのは、本当に難しいんですよ! 『普通の人』はアプリを使わずとも、リアルで恋人を見つけられるんですかね…… とはいえ、当時私は30代半ば。選り好みできない年齢ではありました」
現在、40代前半の友希さん。趣味がトレーニングであることから、中年太りとは無縁のスタイルを 保っており、ファッションにも気を使っているため、ルックスは実年齢より若い。20代の頃は相当モテていただろうと想像するが……。
「まあまあです……交際相手が途切れたことはありませんでした。前職の時に知り合って交際していた人と結婚するかもと思っていたのですが、30歳を過ぎた時に彼の浮気と借金が発覚したので別れました。それから特定の交際相手が見つからず、アプリを通じて、ようやく知り合ったのが今の夫なんです」
友希さんにとってご主人は「正直言うと『及第点』という感じ」とのこと。
「20代の時に思い描いていた理想の結婚相手は、もうちょっと収入が高い男性でした。私はいま、正社員として働いているんですが、 基本的には専業主婦、趣味の延長で、自宅でサロンを開くくらいの働き方がいいなと、当時は思っていましたから」
理想とは若干異なる 生活を送ることになった友希さんは、結婚式の直前、ご主人にある提案をしたそうだ。
「結婚式の前日は、式を挙げるホテルに2人で宿泊する予定だったんですが、『別室にしよう』と言いました 。実は、うちの夫は交際当時から、キャバクラやデリヘル遊びが好きだったんです。スマホや共有のパソコンなどでその情報をつかんでいたので間違いありません。一方の私は、趣味のゲームで知り合った男性と、オンライン上でゲーム以外の話をしたり、いちゃいちゃしたりするのが好きなんですよね……結婚して一緒に住むようになったら、私と夫は生活サイクルが同じなので、なかなか1人の時間を取ることはできなくなります。なので、『結婚式前夜はお互い最後の“遊び”をしよう』 と夫に提案したら、快諾してくれました」
そこで友希さんはゲームを通じて知り合った「彼」と、画面越しで 「浮気した」という。
「私よりもずっと年下の男性です。 一度もオフラインで会ったことはないんですけど、画面越しに色恋めいた会話をしたり、エッチなことをするだけで心も体も満たされるので、結婚式前夜も『彼』とオンライン上で会っていました 。夫があの夜、何をしていたかは知りませんけど……多分デリヘルを呼んだんじゃないですかね」
ご主人に対して、どこか冷めている ようにも感じる友希さん。その理由を聞くと「結婚に多くのものを求めていないからかも。私は結婚によって生活を安定させたかっただけなんですよね」 と言う。
「一方の 夫も、結婚はご両親を安心させるためするものと割り切っていたんですよ 。 それに私たちは、子どもは持たないと決めています。というのも、夫はもともと子どもが望めない体質で、私自身も子どもを望んでおらず、子育てに時間を割くなら、趣味のトレーニングやゲームをしていたいタイプ。お互い、結婚は人生の契約に過ぎないと考えている点が一致しているんです 」
友希さんの結婚式前夜の提案は、一般的に見てかなり突飛だ。それを快諾してくれたご主人だからこそ、結婚生活を平穏に続けられている面はあるだろう。
「ただ、結婚式前夜に『最後の遊び』と言いましたけど、 私は今も、ゲームでつながっている人とちょこちょこオンライン上で浮気をしますし、おそらく夫もキャバクラ通いなどは続けていると思います。でも、それでいいんです。今の暮らしは、正社員で働き続けなければならないという部分では不満ですが、おおむね満足しています。夫のことは好きですし、一緒にいてそこそこ楽しい。今でもエッチはしますしね。 そこが崩れなければ、今後も結婚生活を続けていけると思います 」
自分に言い聞かせるように頷く友希さんに、新しい形の夫婦像を垣間見た気がした。
今回お話を聞かせていただいた友希さん(仮名)は、5年前の結婚前夜を振り返り、うっとりとした顔つきでこう話した。
「いや……ホント、めちゃくちゃ気持ちよかったですよ。でもあの日のことがあったから、今でもこうして結婚生活が続いていると思いますし、『彼』には本当に感謝しています」
友希さんには、結婚前夜に「一夜を共にした夫以外の相手」が存在する。そして、その「彼」とは、結婚した今でも関係が続いているのだという。
マッチングアプリ婚をした夫は「及第点」
友希さんが今のご主人と知り合ったのは7年前。そろそろ本気で結婚したいと感じ、マッチングアプリを通じて数人と出会った中で、ピンときたのがご主人だったという。
「先日、ニュースで1年以内に結婚した夫婦の『出会いのきっかけランキング』(※)というのを見たんですが、今年は『マッチングアプリ』が『職場の同僚・先輩・後輩』と同率1位だったそうです。 アプリ婚をした私からいわせると、マッチングアプリでの出会いなんて9割がハズレですよ。趣味が合ってもルックスが好みじゃなかったり、見た目がタイプでも性格に難ありだったり……今の夫と出会うまで30人近くと会いましたけど、彼が唯一の『まともな男性』でした」
※明治安田生命が20歳から79歳の既婚男女(全国の1,620人、男女それぞれ810人)を対象に、夫婦の関係を主なテーマとして今年10月にインターネットで実施したアンケート結果より。
同い年のご主人は、友希さんいわく「真面目な勤め人」。 趣味も合い、性格も「普通に良い人」なのだという。
「そういう『普通』の男性をマッチングアプリで探すのは、本当に難しいんですよ! 『普通の人』はアプリを使わずとも、リアルで恋人を見つけられるんですかね…… とはいえ、当時私は30代半ば。選り好みできない年齢ではありました」
現在、40代前半の友希さん。趣味がトレーニングであることから、中年太りとは無縁のスタイルを 保っており、ファッションにも気を使っているため、ルックスは実年齢より若い。20代の頃は相当モテていただろうと想像するが……。
「まあまあです……交際相手が途切れたことはありませんでした。前職の時に知り合って交際していた人と結婚するかもと思っていたのですが、30歳を過ぎた時に彼の浮気と借金が発覚したので別れました。それから特定の交際相手が見つからず、アプリを通じて、ようやく知り合ったのが今の夫なんです」
友希さんにとってご主人は「正直言うと『及第点』という感じ」とのこと。
「20代の時に思い描いていた理想の結婚相手は、もうちょっと収入が高い男性でした。私はいま、正社員として働いているんですが、 基本的には専業主婦、趣味の延長で、自宅でサロンを開くくらいの働き方がいいなと、当時は思っていましたから」
理想とは若干異なる 生活を送ることになった友希さんは、結婚式の直前、ご主人にある提案をしたそうだ。
「結婚式の前日は、式を挙げるホテルに2人で宿泊する予定だったんですが、『別室にしよう』と言いました 。実は、うちの夫は交際当時から、キャバクラやデリヘル遊びが好きだったんです。スマホや共有のパソコンなどでその情報をつかんでいたので間違いありません。一方の私は、趣味のゲームで知り合った男性と、オンライン上でゲーム以外の話をしたり、いちゃいちゃしたりするのが好きなんですよね……結婚して一緒に住むようになったら、私と夫は生活サイクルが同じなので、なかなか1人の時間を取ることはできなくなります。なので、『結婚式前夜はお互い最後の“遊び”をしよう』 と夫に提案したら、快諾してくれました」
そこで友希さんはゲームを通じて知り合った「彼」と、画面越しで 「浮気した」という。
「私よりもずっと年下の男性です。 一度もオフラインで会ったことはないんですけど、画面越しに色恋めいた会話をしたり、エッチなことをするだけで心も体も満たされるので、結婚式前夜も『彼』とオンライン上で会っていました 。夫があの夜、何をしていたかは知りませんけど……多分デリヘルを呼んだんじゃないですかね」
ご主人に対して、どこか冷めている ようにも感じる友希さん。その理由を聞くと「結婚に多くのものを求めていないからかも。私は結婚によって生活を安定させたかっただけなんですよね」 と言う。
「一方の 夫も、結婚はご両親を安心させるためするものと割り切っていたんですよ 。 それに私たちは、子どもは持たないと決めています。というのも、夫はもともと子どもが望めない体質で、私自身も子どもを望んでおらず、子育てに時間を割くなら、趣味のトレーニングやゲームをしていたいタイプ。お互い、結婚は人生の契約に過ぎないと考えている点が一致しているんです 」
友希さんの結婚式前夜の提案は、一般的に見てかなり突飛だ。それを快諾してくれたご主人だからこそ、結婚生活を平穏に続けられている面はあるだろう。
「ただ、結婚式前夜に『最後の遊び』と言いましたけど、 私は今も、ゲームでつながっている人とちょこちょこオンライン上で浮気をしますし、おそらく夫もキャバクラ通いなどは続けていると思います。でも、それでいいんです。今の暮らしは、正社員で働き続けなければならないという部分では不満ですが、おおむね満足しています。夫のことは好きですし、一緒にいてそこそこ楽しい。今でもエッチはしますしね。 そこが崩れなければ、今後も結婚生活を続けていけると思います 」
自分に言い聞かせるように頷く友希さんに、新しい形の夫婦像を垣間見た気がした。