ジャニーズの会見“NGリスト”発覚は「何か不自然」――KAT-TUN・中丸雄一の発言が物議醸す

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 10月8日放送の情報番組『シューイチ』(日本テレビ系)内でのKAT-TUN・中丸雄一のコメントが物議を醸している。ジャニーズ事務所サイドは2日に会見を開き、今月17日付で「SMILE-UP.」(株式会社SMILE-UP.)に社名変更し、被害者への補償業務のみに対応していくほか、新たにエージェント会社を設立すると発表。その会見をめぐって、司会者が特定の記者らを指名しないようにする「NGリスト」が存在したと報じられ、波紋を呼んでいる。中丸はリストに対して私見を述べたが、ネット上ではさまざまな意見が飛び交っている状況だ。
 事の発端は、4日夜放送の報道番組『NHKニュース7』(NHK)が、2日の会見において記者の顔写真付きNGリストが作成されていたとスクープしたこと。「事務所から会見の運営を任されていた会社側が、複数の記者やフリージャーナリストの名前や写真を載せて、質問の指名をしないようにする『NGリスト』を会場に持参していたことが、関係者への取材でわかりました」「リストには実際に挙手し続けながら、指名されなかった記者らが掲載されていました」と伝え、実際にリストらしき紙を持って会場内を歩くスタッフの映像を公開した。
「会見当日は、挙手するも司会の元NHKアナウンサー・松本和也氏に当てられないと記者が声を荒げ、場内が騒然となる場面もありました。その裏で“NGリスト”が用意されていたと判明し、業界内外で注目を浴びることに。5日にはニュースサイト・FRIDAYデジタルが『スクープ!ジャニーズ会見で使用された「指名候補&NGリスト」現物入手&全社名公開!』(原文ママ、以下同)との見出しで、『指名候補記者リスト』と書かれた用紙の存在も明かしました」(ジャニーズに詳しい記者)
ジャニーズ事務所、“NGリスト”作成に「誰も関与しておりません」
 しかし、ジャニーズ側は5日に公式企業サイトに声明文を掲載し反論。本番の前々日に会見を委託したコンサルティング会社と打ち合わせをした際、先方が持参したメディアのリストに「NG」の文字があり、新会社の副社長となる井ノ原快彦が「これどういう意味ですか? 絶対当てないとダメですよ」と指摘したという。
 先方からはさらに、「では当てるようにします」との返答があったため、「今回流出したと言われている資料は、弊社の関係者は誰も作成に関与しておりませんし、指名をしない記者を決める等も全く行なっておりません」と主張した。
 なお、7日に掲載した「弊社に関する一部インターネット記事について」と題するお知らせでも、「いわゆる『NGリスト』なるものについて、弊社が作成を要望した事実はなく、弊社顧問弁護士らもこのような要望を行った事実はありません」と、あらためてリスト制作への関与を否定している。
 一方、会見を運営した「FTIコンサルティング」は5日にコメントを発表し、当該リストについて「この資料は限られた会見使用時間の中で会見の円滑な準備のために弊社が作成し、運営スタッフ間で共有したもの」などと説明。司会の松本氏サイドもプレスリリース(6日付)を出し、会見時にリストは手元にあったとしながらも、打ち合わせの時に井ノ原らの発言を聞き、「どんな厳しい質問に対してもできる限りきちんと答えたいという姿勢がはっきりと見られたので、会見ではそれを尊重すべきだと思った」とのこと。これにより、“リストはないもの”として進行したと振り返った。

 8日放送の『シューイチ』で中丸は、会見はすべて視聴したと明かし、「概ね、ジャニーズ事務所的にも言いたいことは伝えられたのかなと思う」「Q&Aの時間も概ねスムーズにいっていたと思うので、だいぶ生産性の高い時間だったのかなと思います」と評価。「ただ最後、その後に紙1枚、発覚したことでちょっと印象が変わってしまったというような会見だったのかなと思います」と、NGリストに触れた。
 続けて、事前の打ち合わせで井ノ原がNGリストに否定的だったことを説明しながら、「最終的には(リストが表に)出てしまったので。内容はどうであれ、(事務所の)印象は下がってしまったのは事実かなというふうには思っていますね」と率直な感想を吐露。
 番組MCの中山秀征が「本来、伝えなければいけないところではないところに話題がいってしまったっていうのは残念ですね」と語ると、中丸は「めちゃくちゃ本音で話してもいいですか?」と前置きした上で、例のリストが発覚するに至った経緯に疑問を呈したのだ。
「記者さんがもうスタンバイをしていて、カメラももう前方向いてるはずじゃないですか。かつ、その1枚の書類が、“これが見られた場合に、その後、世の中がどうなってしまうのか?”っていうのは誰しもわかると思うんです」「その紙をわざわざファイルの一番上に置いて、わざわざ下手から上手に歩くっていうのは、何か不自然なものだなと思いますね」と訝しんだ。
 さらに、「まったく何か裏がないとしても、ちょっとその行動はプロフェッショナルではないと、少なくとも言えると思いますね」と、運営会社側を糾弾すると、中山も「ですね」と同調。
 なお中丸は、「この会見って第一の目標っていうのは『被害に遭われた方がこの後、どうなっていくのかっていうのを社会で見守っていきましょう』ということだと思うんですよ」と私見を展開。「その点に関しては『11月の上旬に会社を設立します』と。この事実はめちゃくちゃ前向きな話なはずなのに、この紙切れ1枚のせいで、そちらの報道はほぼない」と憤りつつ、「これはさすがに旧ジャニーズ事務所も正直言うと、悔しいというような気持ちになんじゃないかなというのは、ちょっと想像していますね」とも語っていた。
KAT-TUN・中丸雄一の『シューイチ』での発言に賛否
 SNS上のジャニーズファンの反応を見ると、「中丸くん、NGリストについて『何か不自然』って、確かに!」「中丸くん、よく言った! 本来は前向きな会見だったのに、違うことで騒がれてしまって……」「紙切れ1枚の扱いについて首がもげるほど同意。ダメと言われた紙を持って、記者の前を横切るなんておかしい」「モヤモヤしていたことをハッキリ言ってくれた」と、中丸の意見に賛同している人も多い。
 しかし、ネット上ではほかの視聴者から「中丸さん、身内に甘いね」「事前にNGリストの存在を把握しながら、当日の不自然な流れを修正しなかったのはジャニーズの不誠実さの表れでは?」「紙切れが映らなかったらOKということ? 映る、映らないじゃなくてNGリストが用意してあることが問題」と、手厳しい声が上がっている。
 被害者への補償・救済はどのように進むのか、タレントとの契約問題など、まだまだジャニーズサイドの課題は山積みだ。少しでも被害者やタレントが報われる形となるよう、運営陣の誠意ある対応に期待したい。
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