「検索してはいけない言葉」に隠されたカルト的音楽ユニット|架乃ゆら昭和コラム「美徳のゆらめき」

10 view
昭和大好きAV女優・架乃ゆら連載コラム第11弾  今年も架乃ゆらちゃん昭和コラム「美徳のゆらめき」をよろしくお願いいたします。連載からもうすぐ1年経とうとしていますが、筆の勢いは増すばかりで衰えを知りません!  今回もゆらちゃんにしか書けない独特の音楽ユニット『イキグサレ』を冷静な視点ながらも熱く紹介してくれました。初めてその言葉を聞く方が多いでしょうが、ゆらちゃんの文章を読めば興味が深まることは間違いなし。当コラムを読んだあとはしっかりと検索しましょう。  それでは今回も深海40メートルを息継ぎなしで遠泳する「架乃ゆら文体」をお楽しみください! 架乃ゆら昭和コラム「美徳のゆらめき#11」  メンズサイゾーをご覧のみなさんこんにちは! S1専属女優の架乃ゆらです。  新年あけましておめでとうございます! 今年もどうぞお付き合いください。よろしくお願いします。  さて、今回はわたしが最近ハマっている、とある音楽ユニットを紹介したいと思います。その名も『イキグサレ』です。  イキグサレの存在を最初に知ったのは、あまり意識していませんでしたが中学生だか高校生だか、とにかくオタク趣味に目覚めた頃だったと思います。いつものようにネットサーフィンをしていろんな情報を見て楽しんでいるときに、ふと検索してはいけない言葉をまとめたサイトに辿り着きました。 「検索してはいけない言葉」とはその名の通り、検索してヒットするものがエログロだったり、はたまたとんでもなくホラーな内容、それに似て悪質なびっくり系サイト、支離滅裂で意味がわからなくて怖い系のもの、などのいろいろをひとくくりに表現したもののことです。ネットデビューしたての頃に興味本位で検索しては後悔した方も多いのではないでしょうか。  とにかくそういった言葉の群像の中に『イキグサレ』はありました。好奇心から検索してみると、ニコニコ動画のとある動画がヒットしました。タイトルは「拾ったCDに入ってた動画」と見るからになんかヤバそう。ますます好奇心が収まらず、再生してみることにしました。  その動画に映っていたのは3Dの女の子のキャラクターが3人。アイドルマスターのキャラクターたちや初音ミクを想像してもらえるとわかりやすいと思います。ただ一つ違う点はキャラクターデザインがかなり独特なところ。大きな一つ目の女の子、二つ目ですがもう片方の目は大きく飛び出ている女の子、三つ目でありまるで二人の人物の顔と顔とがくっついたような女の子、の3人組ユニットがイキグサレの正体でした。  そんな3人組の女の子が人類には早すぎるダンスを踊りながら歌を歌うのですが、その歌声もまるで男性の歌声をむりやりピッチを上げたようで違和感たっぷりです。最初の3秒くらい再生してすぐ「なんか見ちゃいけないものを見ちゃった」と即座にブラウザバックしたのがわたしとイキグサレの出会いでした。  後日、学校のオタク友達と話すうちに彼女もイキグサレを知っていることが判明します。わたしがなんか怖くてすぐ見るのやめちゃったと告白すると「なんてもったいない!!!」と驚愕され、イキグサレの魅力についてお昼休憩の20分間ひたすら力説。イキグサレの良さについては十分に理解できましたが、それでもやはり自分がいいなと思えないとそこまでハマれず、時は流れつい先日のことです。  何気なしにYouTubeを漂っていると、おすすめ動画としてあの懐かしいイキグサレが突如として出てきたのです!  蘇る学生時代の思い出と共に迷わず動画を再生してみると、当時見た動画よりも画質が綺麗になり、よりイキイキと動くイキグサレのメンバーと、当時は違和感だったあの歌声もなんだか妙にハマるというか、聞けば聞くほどしっくりくるような感覚があり、何より楽曲がめちゃくちゃに良かったのです。  そのままイキグサレの過去の動画も全て見返し、イキグサレの公式サイトからダウンロードできるアルバムもいくつか購入し、移動中はイキグサレちゃんの音楽に包まれるまでになりました。  その魅力は学生時代のオタク友達が伝えてくれたことそのまま伝えますが、まず雰囲気が日本の70~80年代のアングラちっくなものがあり、大好きな楽曲の一つである『一緒に逝ってやるぜ』のMVはビッグバンドを携え喜劇役者のようなお揃いの衣装で歌って踊っているのですが、まさに昭和の仄暗くハイセンスなアングラ的な演出だと思います。  また、イキグサレの楽曲は都市伝説やオカルトをテーマにしているものが多く、トイレの花子さんやコックリさんやお岩さんなど昭和的なものも多く、他にもいろんな種類の妖怪や怪奇なども楽曲やMVに出演することもあります。  イキグサレのメンバーそれぞれの容姿も妖怪がテーマになっていたりと、一見ギョッとするようなキャラクターが多いのはそういったオカルトをモチーフとしているからなのです。由来がわかるとなんら怖いものはなく、むしろそれぞれのキャラクターがかわいく、愛おしくなってくるのです。  先ほど衣装についてちらっと触れましたが、わたしが特に心を奪われたのが衣装の秀逸なデザインです。  イキグサレのメンバーそれぞれの個性に合わせて制作されていて、例えば一つ目の1号ちゃんはショートカットで健康的な肌色とヘルシーな印象なのでショートパンツですらっとキメていたり、片目が飛び出ている2号ちゃんはロングヘアが麗しい影のある美人で、少しギャップのあるセクシーなテイストになっていたり、三つ目の3号ちゃんはツインテールであざとかわいい担当なのでフリフリだったり、アイドルっぽかったりと三者三様の特徴を交えつつも、お揃いの衣装やテーマがあるとひと目でわかるようにデザインされていて、新曲が出るたびに新たな衣装を身につけてくれるのでひじょ~~~~~~~~~~に、かわいいのです………!!!!!  余談ですがオタク的ありがたいポイントとして、イキグサレの制作者かつプロデューサーの山本生一郎氏が運営するイキグサレ公式ブログ『優しさ地獄』にて、それぞれの楽曲の制作秘話や裏話が知ることができます。オタクはこういうのが本当に大好き。  特に好きな楽曲は先ほども挙げた「一緒に逝ってやるぜ」や「アイビキ」「クモちゃん地獄」です。もちろんこの他の楽曲ももれなく素晴らしいので、ぜひ気になった方はイキグサレで検索してみてくださいね。  今回はこのへんで終わります。最後まで読んでくださってありがとうございます! 次回もよろしくお願いします。 【架乃ゆら(KANO YURA)】 身長:156cm スリーサイズ:B84(D)・W55・H86 生年月日:1998年12月28日 趣味・特技:昭和歌謡、特撮ヒーロー鑑賞 ツイッター:@kano_yura インスタグラム:@kano__yura 公式ブログ:架乃ゆらオフィシャルブログ YouTube:かのちゃんねる (写真・構成=神楽坂文人Twitter@kagurazakabunji)
メンズサイゾーのニュース一覧

コメント(0件)

    この記事にはまだコメントがありません。

コメントする

少しでも気になったらコメントお願いします!!

(全角32文字・半角64文字以内)

メンズサイゾーのニュース